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  • from: 岐阜のすーさん

    2009年10月30日 03時58分58秒

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    気づかないことの罪

     一生懸命に指導していてもなかなか指導の効果が現れないことは、よくあることだ。効果が上がらないからその指導が悪いということではない。効果を上げるために見落としていることがあることに気づいていないと考えたい。
    ・指導が全体に行き渡っていないで、一部の子どもの反応だけになっている。
    ・指導したことへの意欲をもたせるための手だてが不十分で、その気にさせていない。
    ・指導した後の見届けが不十分である。
     このことに気づいていないために指導の効果を上げていないとすれば、もったいない。そればかりか、子ども側からすると、指導されたことを一生懸命にしようとする子とそうでない子が混在するため、「しても、しなくてもいいのかな。」「せっかく真面目にやっているのに、馬鹿らしい。」「みんなしないからやらなくてもいいんだ。」などと教師の指導への不満が出てくる。これは罪だ。
     つまり、指導したことを徹底するということは、自分の言ったことに責任を取ることになるのだ。だから、「指導したのに、しない子どもが悪い。」というのは、教師のおごりと考えたい。指導しきれていないから子どもたちの中に矛盾を作り出しているのだ。効果がある指導かどうかを判断するのは、徹底した上で考えることだ。まずは、徹底しているかどうかが重要になる。一度言えば済むという問題ではない。
    ・指導したことを意識しているかどうか、何度確認しただろうか。
    ・指導したことの意味をどの子も説明できるだろうか。
    ・真面目にやった子を紹介したことが、他の子の意欲化につながったか確認しているだろうか。
    ・指導されたことが子どもの会話の中で話題になっているだろうか。
    ・指導したことについてできていない子がいることを訴える子どもはいるだろうか。
     それでも広がらなければ、子どもたちに問う必要がある。
    「どうして、みんなで取り組めないのか?」と。
    その答えを元に、指導したことを撤回したり、修正したりする手続きが必要だ。これが、自分の言ったことに責任を取ることになる。
     実態に合わない指導をしたからできなかったのだとすれば、子どもたちに謝ることもできる。指導した時期が悪ければ、時期を変えて指導し直すこともできる。自分の指導に限界を感じたり、不安を感じたりしたときこそ、徹底すべきだ。それをしないと自分の指導の問題点に気づくことはない。曖昧さが矛盾を作り出していることにもっと気づくべきだ。

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