教員生活が残りわずかとなった先生と話をした。日頃の努力を認めながら、「どうしてそこまで頑張れるの。」という問いかけをした。すると「悔いのない教員人生にしたいから。」そして、「今までの教員人生が無駄になってしまう。」「いい姿で教員人生を終わりたい。」等と話された。
　ゴールが近づいてくると安心してしまうことが多い。ゴールを突き抜けるまでは全力で走り続けるためには、この思いが重要なのだろう。教員人生のゴールをどんな姿で締めくくるのか、それはまさに自分次第だ。この話を聞いて、疲れも吹き飛んでしまう。新たな意欲も満ちてくる。まだまだ頑張れるという気持ちになってくる。
　これは、子どもたちへの指導についてもいえる。目の前のすることに振り回されて、目指すゴールを意識せずに指導していることはないだろうか。
　どんな姿にしたいのか。それをはっきり示すことで取り組み方が変わることもある。そして、その姿になるために今の取り組みでいいのだろうかと問いかけることもできる。ゴールを忘れて走り続けていることはないだろうか。学級目標を忘れて、走り続けていることはないだろうか。振り返るに丁度いい時期になってきた。
　１年の折り返し地点を過ぎた今だからこそ、もう一度目指すゴールを明らかにしたい。