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from: 岐阜のすーさん
2009年11月15日 06時57分21秒
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話を聞くために
話を聞くことは、それほど難しいことではないと考えているだろうか、それともなかなか難しいと考えているだろうか?
人の話を聞いているとき、必ず感情が動く。その感情が動いていることに気づいていないことが問題だ。
例えば、親身になって話を聞こうとすると、共感し、話し手は気持ちよく話ができる。わかってもらえたという実感を得ることができる。これは、聞き手の感情が動いた証拠なのだ。
しかし、冷静に聞こうとすると、ある程度自分の感情を殺して聞かないと聞けないことがある。そのため、聞き手からは、「何て冷たいの?」などと思われることがある。すると、そんな自分ではいけないと思い、できる限り、相手の感情に合わせようと努力する。だから、この場合でも感情が動くことになる。
感情が動くと、その感情をもとに話を捉えることになる。例えば、「かわいそうだ。」と感じると、「かわいそう。」という視点とつないで話を聞いてしまう。また、「許せない。」と感じるとすべて「許せない。」ことにつないでしまう。これは、自然と働いてしまう人の癖だ。
これに加えて、話を聞いているうちに、同じ体験を見つけると今度は自分のことを語り出す。これが、また共感を呼び、相手との会話が弾む。自分を生かしたいと思うのも人の癖だ。
そして、こうしてコミュニケーションをとっている。しかし、その話の背景を探らないと本当の所がわからないことはいくらでもある。感情を受け止めただけでは足りないのだ。感情が生まれた背景を探ることで、より理解を深め、深いところで受け止めることができる。話の本質を理解し、判断するためには、その努力をしなければならない。しかし、多くの場合、感情を受け止めただけで終わってしまっている。同情し、その場を終わらせてしまうのだ。井戸端会議等で扱われる話にこの種類の話が多い。
相手を思い、大切にして聞くためには、
・話した話は体験のすべてではない。体験の一部でしかないこと
・感情は体験のすべてから受け止めたものになること
・受け止めた感情は、本当にそうなのか。疑ってみること
と考え、できるだけ体験を詳しくわかるよう質問し、状況を詳しく捉えたり、疑ったりと質問する必要がある。
そして、「そんなあなたなら、そんな感情になるのはわかる。」と自分と切り離して聞くことができれば、冷静に話を聞く姿だ。
すると、話し手が何故話をしたいのか、何を伝えたいのかが見えてくる。
・気持ちをわかっててほしいと思っているのか。
・問題を見つけてほしいと思っているのか。
・助けてほしい、教えてほしいと思っているのか。
・ただ、そばにいてほしいとと思っているだけなのか。
子どもは語彙がすくない。その分、感情で訴えてくる。感情に踊らされないで、質問したり、疑ってみたりしながら理解を深めたい。必ず感情の裏にある思いが見えてくる。-
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