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  • from: 岐阜のすーさん

    2009年11月19日 05時45分31秒

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    休んだ子ども

     子どもが元気で学校生活を送ることができることをどれだけ幸せに感じているだろう。学校での生活は子どもにとって苦難の連続かもしれないが、学校へ来てくれることがどれ程有り難いと感じることができる自分なのだろう。
     休んだ分の遅れが気にならない子はいない。誰もがみんなと一緒に進みたいと思っている。
    「学校の事は心配しなくていいよ。まず、体が大事だから、十分休養をとって体を治そうね。」と言われても、それで満足しているわけではない。遅れた分をどのように取り戻すのか、その補償はどのようにされるのか。ここが問題だ。
     何も配慮がなければ、遅れてしまうことは目に見えてわかる。それを休み時間や授業中にどれだけ支援をするかが、子どもとの信頼関係を築く上でも大切だ。そんな支えがあれば、教師の期待に応えようと、子ども自身も遅れを取り戻そうと努力する。何もしなければ、見捨てられた思いになるのは、当然だ。
     1時間1時間の授業が充実していれば、休めないと感じる。充実していなければ、何とかなると思ってしまう。中には、「塾で勉強しているからいいわ。」と授業を軽視する。これでは、やり甲斐がない。
     みんなと一緒に勉強する楽しさを十分味わわせることが、「休みたくない。」「授業に参加したい。」という気持ちにさせることになる。
     休んだ子どもが早くみんなと肩を並べて学習できるように最前の努力をしたい。授業だけしていれば、済む問題ではない。
    ・学習した内容の説明をしたり、補習をする時間を作ったりする。
    ・休んだ子を生かすための手だてを考える。
    ・休んだ子が授業で辛い思いをしないか見届ける。
     これだけでも大変なことだ。
    子どもの不安を取り除くための努力は教師として当然しなければならないことだが、負担が増えることは確かだ。これを負担だと思う教師は少ないだろう。しなければならない当然の仕事だと思ってやっている。それができるのも子どもへの愛情があるからだ。
     ところが、最近見かけるようになったのは、家庭の都合で、平日に平気で子どもを連れて、旅行に出かける等の姿を見かける。申し訳ないとの一言もなく、当たり前のように学校を休ませる。そんな保護者の姿を見かける。休んだ子どもの不安を取り除く苦労を背負うのは、教師なのだ。子どもを第一に考えた時、様々な考えはあるだろうが、互いに連携を取り合うことで子どもは安心して生活できる。家庭生活と学校生活の狭間で揺れるのは、子ども自身だ。子どもに負担をかけることなく、家庭と連携をとり、互いに気持ちよく負担を補い合う関係を築きたい。

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