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from: 岐阜のすーさん
2010年01月12日 06時13分28秒
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一人ひとりを大切に
今の自分を作り上げているもののうち、大きな影響を受けている人は誰でしょうか?多くの方の場合、それは、直接育児に関わった両親であり、祖父母でしょう。育児の間に躾けられたことは、ほとんど意識にはなく、自分の癖となって身についています。このことは、両親を作り上げているものも同様です。祖父母についても同様です。このように考えると自分は、過去と大きなつながりをもって今を生きている存在ということになります。そして、自分という存在は、この受け継いだものが土台となって様々な価値観を身につけてきたあがったように思います。それは、まるで張子のように竹で組んだ枠に紙を1枚1枚張っていくようなものです。その子らしさを私たちが捉えるとき、張子で作った人形そのものを見ているのでしょうか。それとも、1枚1枚張り合わせた価値観を見ているのでしょうか?価値観から生まれる行動を見ているのでしょうか?何を見ているのでしょう?
一人ひとりを大切にすると言いながら、教師の価値観から、子どもを見ていることはないでしょうか?もしそうならば、それは、都合のよい子どもだけを見ていることになります。本当に大切にするということは、その子の存在そのものを大切にすることになります。ですから、教師側の価値観とは別のところにあります。教師とは異なる様々な価値観をもちながら今、目の前にいる子どもそのものの存在です。教師にとって扱いにくい子どもであっても大切にすることができるのも価値観でなく、存在そのものに立脚しているからです。複雑な社会の中で生きている子どもたちが複雑になっていくのは当然です。その子どもたちを私たちは理解できないことが多いかもしれません。しかし、それを価値観なしに受け入れることなしに子どもを大切にすることはできません。受け入れた後に理解を進めることになります。その時にその子どもを育てた保護者の考えを聞くことは、理解を深める上でとても重要になります。言葉が少ない子どもだからこそ、情報源としての保護者の存在は大きくなります。その保護者の価値観が、教師と異なっていてもまずは受け入れなければ、子どもの理解につながりません。「何を大切に生きてきたのだろうか?」「どのように問題を解決しながら生きてきたのだろうか?」と生き様を探るとその子らしさが見えてきます。
そして、その上で教師としての価値観を張子に1枚の紙を貼り付けるように子どもに身につけさせていきます。生き方を否定するのではなく、1枚1枚貼り付けていくことになるのです。その子らしさをつかむことでその子に合った張り方ができるのです。工場で生産するように一律に貼り付けることはできません。子どもは、手作りの張子なのです。-
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