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from: 岐阜のすーさん
2010年02月02日 04時14分36秒
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「いいです。」っていいの?
話し合いができる学級では、子どもたちは、生き生きと活動ができます。自分の思いを十分に受け止めてくれる仲間に言いたいことが言え、仲間の意見を聞きながら思いもよらない発見をし、楽しく活動を進めることができます。
低学年でも話し合いができる学級を作ることができます。これも教師の指導次第です。
話し合いに参加し、話し合うことの楽しさや面白さをつかんでいる子どもたちは、話の聞き方も上手です。それは、自分の意見を言うだけでなく、他人の意見を聞くことで、自分の考えが深まったり、膨らんだりすることの面白さを知っているからです。
仲間から学ぶことが「聞く」姿になります。そして、学んだことを表現することが「話す」姿になります。発見があれば、発見したことを仲間に言いたくなります。そして、それを承認してもらいたくなります。認められることで自信がもてます。ですから、話すことは、自分に自信をもたせるための大切な手段になります。
逆に、「そんなこと知っているよ。」と自慢する子どもは、他人から学ぼうとはしません。自分の知っていることで満足しているからです。そして、この姿は、人よりも優位に立っている自分を鼓舞している姿です。ここには、発見はありません。ですから、すごいと思わせるほどの自慢でなければ、他人から認められることはなく、自信につながりません。
人より優位に立ちたいという気持ちは誰にでもあります。特に自分が一番だと考える傾向の強い低学年の子どもには、「自慢する子ども」は、かなり多くいます。少なからず、どの子も自分を自慢したいと思っているのです。
そこでこのことをベースに考えて、「聞く」という視点に「誰が、どんな考えをもっているのかを知ること」を加えます。
つまり、「あの子は、あんなふうに考えているのか。」「こんな考えをもつ子もいるんだ。」などと、仲間の考えを知ることに視点を加えるのです。
このことは、理解し合う仲間になるということで、これがどの子もできると安心して自分の考えを出すことができる場になります。ここでは、どんな考え方をしているのかということが聞き手の意識ですから、話の内容の質は問われません。
この姿になっていると違いを認めることができます。間違いを否定するのではなく、「あの子はそう考えているのだ。」ということになるのです。相手を否定するのではなく、ただ、違いとして認めることができるのです。
よく「教室は間違える場だ。だから間違った意見でも言えばよい。」いう方がいますが、これは間違いです。自分の考えに間違いなどありません。自分の考えに価値判断を加えるから間違いとしてしまうのです。価値判断なしで、自分の考えを言うことができる場が教室なのです。判断は、自分でするのではなくみんなで考えて決めればいいのです。その判断の材料を自分の考えとして提供するだけなのです。
話し合いの前提は、互いに認め合う仲間になっていることだと思います。優劣があっては話し合いにはなりません。互いに対等な立場だから話し合いができるのです。
自分の考えがなかなか言えない子がいるとすれば、ひょっとするとその子に価値判断をさせていないかを振り返ってみたいと思います。
「あなたがこれだけ時間をかけて考えがもてたんだよ。その精一杯考えたことは間違いなの?考えたことに間違いはないよ。」と子どもに声をかけたいのです。
そして、ひょっとすると聞き手にも判断をさせていないかを振り返ってみたいと思います。
仲間の発言の後の反応に「いいです。」と言わせていないでしょうか?
「いいです。」という判断をさせるから、「いけない。」と考えたら話せなくなります。
聞いた後の反応が、「同じです。」ならば、あなたと私は同じ考えなのだと判断させることになります。これは、価値判断でないので安心して話ができます。
価値判断を求めていると子どもは自由に話せなくなります。価値なしの判断だと自由に話せます。話し合いの基盤として対等の立場を保障している声かけをしているか、見つめなおしてみたいと思います。-
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