授業が終わるとすぐに遊びだす子どもを見かけます。２月のこの時期にこの姿を発見すると少し心配になります。

　１時間の授業を進めるためには、必ず準備が必要です。その準備は、授業と授業の間を使うしかありません。「準備をしなさい。」と言わなければならない状況ならば、授業に向かう構えができていないことになります。
　４月当初ならば、必要な指導であっても、一年を終えようとしている今ならば、「準備をしなさい。」と言わないでも済むようにしたいものです。

　きっとこれまでに次のような構えで子どもたちと向き合ってきたことでしょう。

・休み時間にすることを教えること
・授業内容を示し、見通しをもたせること
・授業の始まる前に準備が必要なことを体得させること
・授業の始まりを守ること
・休み時間を保障すること
・早く授業を始められるように声を掛け合う仲間にすること
（・楽しい授業作りを心がけること）

　これは、毎日の「繰り返し」です。
　そして、この繰り返しが勉強に向かう姿勢を身につけた子どもに育てます。

　この背景には、「勉強を充実させるために休み時間を上手に使ってほしい。」という子どもたちへの強い願いがあります。

　限られた時間の中での授業です。強い願いをもちながら、子どもたちにその願いが伝わるように毎日の「繰り返し」をし続けたいと思います。

　時間を守ったり、時間を大切にしたりするのは、この限られた時間への執着なのかもしれません。