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from: 岐阜のすーさん
2010年02月14日 06時30分31秒
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人の好き嫌い
この時期になると子どもたちが何となくそわそわしてきます。バレンタインデーにチョコレートのやり取りが一般的に社会の中で行われていることが子どもの生活の中にも入ってきているので、「友達から、チョコレートがもらえるか、もらえないか。」がとても気になるのです。
当然、学校にチョコレートをもってくることは、認められることではありません。
この時に子どもたちに「不要物を学校に持ってこないこと」という約束を守るように指導することがあります。しかし、これでは、物事の本質は解決できません。
ここには、同じ学級の中にチョコレートを渡す友達とそうでない友達を明確に区別するところに問題があります。
誰にでも好き嫌いはあります。しかし、大人の場合と比べると子どもはこの好き嫌いなどの感情に左右されることがとても多くあります。極端に現れることが多いのです。
学校生活では、誰とでも仲良く学習を進めたり、遊んだりすることで、円滑に機能します。
例えば、困っている子がいれば、好き嫌い関係なく助けなければなりません。ところが好き嫌いがあると、極端な対応をします。
好きな子のためには、自分事のように一生懸命に対応しますが、そうでなければ、無関心でいるという姿を示すのです。
ここが大人と違うところです。分別のある大人ならば、困っている人を放っておかないでしょう。
つまり、好きな友達との関係を深めるために、他の子との距離を遠ざけてしまうのです。
ですから、他の子と親しくすると嫌われます。親しくしている姿を見ると「私にはあんなことしないのに。」「嫌っているのではないか。」「避けているのではないか。」と考えるのです。こうして、どの友達に対しても当たり前にしなけばならないことが当たり前にできなくなっていきます。
そして、区別がいつの間にか差別になってしまいます。
また、「好かれる自分になりたい。」「嫌われないようにしたい。」などという気持ちが働くと、「どんな自分なら好かれるのか。」と不安を抱え、人の目を気にしながら生きていかなければなりません。こうなると、自分を見失い、学校生活に不安を抱えて生活することになってしまいます。
日頃から「誰とでも仲良くしましょう。」といい続けても、それでも好き嫌いは生まれます。好き嫌いは、「なくしましょう。」と言ってもなくなるものではなりません。
つまり、学校生活ではこの好き嫌いの判断で物事を取り上げることではないということです。それよりも、誰にでも認められる関係を築くのです。「誰とでも仲良くしましょう。」と言うのは、好き嫌いを作らないということではありません。誰にでも認められる関係を築くための言葉かけなのです。
ですから、学校においては、人として当たり前にしなければ、ならないことができる環境になっているかどうかを判断する必要があります。そして、当たり前のことが当たり前にできる環境を作る努力が必要です。
つまり、好き嫌いの判断ではなく、価値があるかないかの判断をすることになるのです。言い換えると、みんなが過ごしやすいことが価値判断のもとになります。
好きな友達を作ることは、同時に嫌いな友達を作ることになることを子どもたちは、気づいていません。
バレンタインデーには、人の好き嫌いを作る環境が、いかに過ごしにくい環境になるのかをじっくりと子どもに話す必要があります。-
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