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  • from: 岐阜のすーさん

    2010年04月09日 04時41分36秒

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    口癖

    口癖は、自分では気づくよりも、他人から指摘されて気づくことが多いように思います。

     なぜでしょう?

     それは、学習の4つの段階で説明することができます。
    癖になるまでには次の4つの段階があります。
    <無意識的無能>
     これは、全く学んだことがない、知らない段階です。
    <意識的無能>
     これは、知ってはいるけれど、思うようにできない段階です。
    <意識的有能>
     これは、意識すれば、できる段階です。
    <無意識的有能>
     これは、無意識にすることができる段階です。
    口癖は、無意識的有能の段階になります。ある条件の中で思わず言ってしまうのですから、意識しているわけではないのです。これは、繰り返し行ってきた学習の成果なのです。
     子どもは経験が少なく、無意識的無能の段階にいることが多いようです。それを繰り返し学習することで、無意識的有能の段階まで高めるのが私たち大人の仕事です。

     子どもの今の段階を見誤ると子どもに間違った声かけをしてしまいます。
     例えば、「何度言ったらわかるの?」などと子どもに声をかけることがあると思います。育てる側の願いが強く、できない子どもの状態が許せないのでしょう。つまり、「これだけ、私が指導しているのにできない子どもは許せない。」と考えているのではないでしょうか。
     この学習の段階から考えると、この言葉かけは、意味のない言葉かけだと気づくのではないでしょうか。ただ、できない子どもに不満をぶつけているようなものなのです。

     この状態にある子どもはまだ、意識的無能の段階なので、できたり、できなかったりするのですから、できないことがあっても当たり前なのです。まだまだ、「刺激が足りないな。」とか、「もっと繰り返しをしなくてはいけないな。」と考えればよいのです。このようにできないことを前提にすれば、腹を立てることはありません。

     子どもの様子にただ、反応している声かけでは、子どもをしつけることはできません。きちんと子どもの成長の過程に合わせて、刺激と繰り返しを行うのです。そして、頑張る子どもを承認するのです。誰もが認められたいと思っています。叱る背景にできない子どもへの不満はないでしょうか。
     それよりも指導が足りないと考え、黙々と指導を繰り返した方が子どもは育つのです。

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