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from: 岐阜のすーさん
2010/05/06 05:46:43
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自分って、言葉
大型連休を自分見つめの機会として、過ごしてみました。社会の動きとは全く関わりなくこの時間を作ると、とても静かに時間が過ぎていく気がしました。
子どもを指導する自分がどんな自分なのかを見つめ、知ることが指導する上でとても大切なことだと改めてわかった一週間でした。
人は感情の動物だと言われますが、この感情を揺り動かすのが、言葉です。
その言葉によって一喜一憂しているのが、私たち人間です。
安心できる言葉が多ければ、安心できる場を作ります。そして、不安を作り出す言葉が多ければ、それだけ不安な場を作り出します。
一つ一つの言葉がどれ程影響を及ぼしているのかをあまり、意識せずに私たちは使っていますが、繰り返し使うことでそれが子どもの中に無意識に入り込んでしまいます。
課題意識が強ければ、それが子どもに伝わっていきます。問題が多い学級になっていきます。
だめだと叱ることが多いということは、否定されることが多くなります。励ましの言葉が多いことも同じです。これも今できていないことが前提になっているから励ますのです。
指示や命令が多ければ、従順になることに慣れていきます。その雰囲気の中で、自分で考えなさいと言われても自分で考えるようにはなりません。指示されたから考えることになります。
私たちが育てたい子どもは、どんな言葉の渦の中で育っているのでしょう。
例えば、自己肯定感がもてる子どもにしたいならば、自己肯定感がもてる言葉を日頃から多く使うことになります。
それでは、自己肯定感がもてる言葉とは、何でしょう。
目標や課題を示す言葉ではありません。
指示や命令と言った行動を表す言葉でもありません。
今の姿がいいのだと子ども自身が思える言葉がそれになります。
つまり、承認することです。
「それで、いいよ。」「よく頑張るね。」「素晴らしい。」「すごいね。」などがそれになります。
これは、褒め言葉になりますが、褒めるためにこの言葉を使うわけではありません。あなたの今のそれがいいというあなたの存在を認める言葉なのです。
いくら褒めても、それ以上に叱る言葉が多ければ自己肯定感をもてるようにはなりません。常に自己否定されているのですから、自信がもてるようにはならないのです。
まずは、自己肯定感を感じる言葉の量の問題になります。
それよりも大切なことは、言葉の質になります。つまり、どんな質の言葉を使って子どもを叱ったり、褒めたりしているかということなのです。
この言葉の質について、あまり考えていないところに問題があります。
いくら褒める量が多くても効果があがりません。
例えば、あなたはバカだといわれた子どもが、いくら行動を多く褒められても自分はバカだとい意識がある以上自分を肯定することはできません。
逆に、素晴らしい子だと言われている子どもが、していることはだめだと多く言われても、自分を否定することはありません。
つまり、褒め言葉の前に何がつくかということです。
「あなたは、素晴らしい」となれば、自分を肯定された意識になりますが、「その行動が素晴らしい」となれば、子どもには、自分を肯定されているのかどうか伝わりません。
一人ひとりの子どもをどのように見ているかという子どもへの見方がそのまま言葉となって現れてきます。
無意識のうちに「だめな子だ。」と思っていると、やっている行動や能力などを褒めることはあっても子ども自身を素晴らしいとは褒めません。
ここなのです。子どもを無意識のうちに「だめな子だ。」と思っているのか、それとも「素晴らしい子だ。」と思っているのかなのです。
それが、日頃の言葉の量や質となって出てくるのです。温かいクラスには相手を思いやる温かい言葉が多く飛び交っています。
それは、教師が作り出すのです。決して子どもではありません。相手を傷つける言葉を多く使っていれば、自然と相手を傷つけてもよい学級になっていくのです。
教師の言葉への敏感さが学級を作り出します。
どんな言葉をどのように使っているかを見つめてみたいと思います。-
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