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from: 岐阜のすーさん
2010年06月01日 05時26分42秒
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思い通りにしたい
6月に入る頃になると、子どもの様子もわかりある程度自分の思い通りに動く子どもが増えてきます。子どもたちも学級に馴染み、ある程度、学級での決まり事に従って動けば、安心していられることがわかってきます。
すると、学級に馴染めない子に焦点があたるようになり、気になる子が目立つようになってきます。
ここが一番乗り越えなければならない大きな山になります。
つまり、目立つ子をいかに学級の仲間として受け入れる器で学級経営を進めていくか、それともその子どもの姿を排斥して学級経営を進めていくかの分かれ道になります。
気になる子は、学級の姿として望ましくない行動をするため、学級の仲間から注意を受けたり、手助けをしてもらったりします。何とかしようと頑張る子は、教師の思い通りに動かそうと協力する子であり、教師からすると頼りになる子であり、好感がもてる子になります。
きっと教師も気になる子を頼りになる子と同様に注意をしたり、手助けをしたりすることになります。
立場として、気になる子の立場ではなく、頼りになる子の立場を取りたくなります。
すると、できない子の立場を考える人はいなくなります。そのため、気になる子は、孤立してしまいます。そして、自信をなくします。なぜならば、手助けをするということは、「できない子」というレッテルを貼っていることが前提になっているからです。
この状況で学級経営を進めていくと、できる子とできない子を教師が作っていることに気づかないで進めることになり、学級の中に落ちこぼれを作ってしまいます。
必ず弱者の立場に教師が立つことが大切になります。
その立場から話をすると、子どもたちに「先生の言う通りに動いているのに、どうしてあの子の味方をするの?」「先生の言うことが前と違う。」などと言われるかもしれません。
ここがより次元の高い学級経営をする入り口になります。できない子も学級の一員として認められる学級になるかどうかの瀬戸際でもあります。
・できない子に本当に問題があるのだろうか。
・今までの取り組みに無理はないか。
・何か欠けていることはないか。
・どのように考えると学級の仲間としてみんなで頑張れるのか。
・何をすると学級が一丸となって取り組めるのか。
などと学級の取り組みを見つめ直します。
この取り組みの中で、できない子に責任を負わせ、学級の仲間として努力が不足している自分に気づく子も出てきます。また、より仲間と強く関わりたいと思う子も出てきます。ここが大事です。
誰もが一緒にいたいと思っています。誰もが学級の仲間と仲良く過ごしたいと思っています。教師の思い通りにすることが子どもにとって一番よい姿だとは限りません。ここに教師の真摯さが求められます。
ここからは、教師の思いを超えて、子どもたち自身が学級作りをし始めることになります。教師は、最初の踏み出しを作っただけです。子どもたちの学級を子どもたちで作ることに目覚めさせる大事な機会でもあるのです。
ここでは、教師は少し我慢をしなければならない場面になります。もし、ここでも強引に教師が出て行くとすると、子どもをより追い込むことになり、生きづらくなります。
子どもたちを信じて、じっと我慢をしながら、子どもたちの声を聞くことになります。ほんの少しの我慢です。岐路に立っていることを自覚するだけで変わります。
我慢ができる教師であれば、器が大きくなります。ここが教師の力量を問われる場面になります。-
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