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  • from: 岐阜のすーさん

    2010年08月09日 05時37分11秒

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    エゴが顔を出す

     子どもへの虐待のニュースが流れると心が痛みます。そして、状況を想像するととても辛くなります。子どもに否があるわけではありません。子どもとの関係がうまくいかないとしても、育てる側の心次第なのです。
     もしも、子どもを人格をもった存在と考えることができたら、自分の思いを抑えることができるのではないでしょうか。
     ただ、虐待を否定しての思いではありません。虐待をしないまでも、子どもに手を出したり、意地悪をしてみたり、不満をぶつけたりすることがあるとすれば、これも同じことだと思います。つまり、人に対してこれをしてはいけないことを子どもにしてしまうのですから、同じことではないでしょうか。
     事の大小に関わらず、その芽は、誰にでもあるように思います。そう考えると、この虐待の問題は、他人事では済まされません。 
     自分の心に問いかけてみたくなります。「なぜ、そうなってしまうのだろう。」「そんな気持ちを抑えることはできないのだろうか。」「別に解決する方法はないのだろうか。」などと疑問が次々と湧いてきます。
    ・改善のための手立てが見つからなかったのだろうか。
    ・手助けをしてくれる人が近くにいなかったのだろうか。
    ・自分の力のなさに悲鳴を上げたのだろうか。
    ・目の前から自分を消したくなったのだろうか。
     行き詰まりの状況は、誰もが経験します。
    行き詰っていると、自分を責めるか、相手を責めるかの違いはありますが、とにかく今の状況を変えるために責め続けます。変えたくても変えられないから行き詰るのです。
     ここには、今の状況を否とし、受け入れない自分があります。
    ここに問題解決のポイントがあるように思います。本当に今の状況は否なのでしょうか。もし、今の状況を否ではないと考えたり、プラスに考えたりすることができたら、今の状況を受け入れることができます。
     辛いと思っている自分を解放するには、この見方の変化が必要になるのではないでしょうか。
    ・この状況は、私に何かを与えてくれる。
    ・この状況から、学ぶことが次へのステップへ上がるための条件になっている。
    ・子どもに起こることではなく、育てる側の自分の心の中で起きている。ただ、それだけのことだ。
    ・なぜこんな気持ちになるのか、その原因を探る機会になっている。
    ・この状況の肯定的な意図は何か、考える機会になっている。
     こんな自分を見つめる機会を作るときっとエゴが顔を出し始めます。
    ・人からよく見られたい自分
    ・努力を承認してもらいたい自分
    ・自分の存在を確かめたい自分
    ・安心を求めている自分
    ・気を引きたがっている自分
     様々な自分が見えてきます。「そうだったんだ。そんな気持ちがあったんだ。」と気付いた時、ふと我に返ります。
     何んと可愛い自分なのでしょう。
     何と一生懸命な自分なのでしょう。 
     「こんな自分を生かしてみたい。」「今の状況をもっと味わってもいいかもしれない。」「なるようになるから、焦ってもしかたないな。」などとエゴを手放してみたくなります。
     誰もが自分を生かしたいのです。エゴではなく、本当の意味で自分を生かしたいのです。
     苦しんでいる自分の中に本当の自分を発見できれば、今の状況を受け入れることができると思います。 
     葛藤は、常に自分の中に起きます。エゴの温床となっています。苦しい時こそ、本当の自分に気づく、チャンスなのかもしれません。

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