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from: 岐阜のすーさん
2010年08月31日 06時23分28秒
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潜在カリキュラム
私たちは目標を立てて、子育てをしています。しかし、その目標通りになかなか子どもを育てることができません。その時、目標達成のための努力が足りないときっと思うでしょう。
しかし、努力の問題ではなく、自分自身の癖がそうさせているということに気づくとまた違ってくると思います。
よく潜在カリキュラムという言葉を聞くことがあると思います。子どもたちを意図的・計画的に育てる学校の教育目標にそったカリキュラムではなく、自らの学級経営を作り上げていく上で、自分の価値観をもとに叱ったり、褒めたりしながら、学級をまとめあげていくカリキュラムです。
自分の価値観は、身に付いているため、意識せずに無意識のうちに子どもに指導という形で現れてきます。
例えば、時間厳守を大切にしている教師ならば、子どもにもそれを求めます。時間を守らない姿を見ると、腹が立ったり、イライラしたりします。自分は当然時間を守ることは当然として動いています。身に付いているためこれは簡単です。教師が模範となっている子どもたちに自ら示しているので、子どもたちは何も言えません。身に付いている自分の価値観だから、当たり前のようにできるのです。
子どもは叱られたり、褒められたりして次第に時間を守る子どもに育っていきます。
時間にあまりこだわらない教師ならば、そこまで徹底しないだろうということでも、してしまいます。
子どもが時間厳守で動くことができるようになれば、イライラすることも腹が立つこともないからです。
人は誰でも安心・安全な状況で過ごしたいと思っていますから、時間厳守の教師は時間厳守の状態が保たれている間は安心・安全な状態なのですから、それを求めるのも当然です。
このような価値観は、すでに誰もがもっているものです。それは、知らず知らずのうちに子どもに影響を与えています。
身に付いているため、意識しなくても無意識のうちに働いているからです。
潜在カリキュラムは、そういうものです。
意識して指導していること以上に無意識で指導していることの方が多いことに気づくと、びっくりします。
この潜在カリキュラムの発見こそが、自分の学級経営の効果を上げる一番の近道になります。
潜在カリキュラムは、必ず感情が伴っているので、その感情が変化したときの自分を見つめてみると、潜在カリキュラムが見えてきます。
・イヤな気分になった時の自分を見つめる
・嬉しい気分になった時の自分を見つめる
・不満を感じた時の自分を見つめる
・満足感をもった自分を見つめる
この時、何故そういう感じをもったのかを見つめてみる
・私は、○○を大切にしているからだ
・私は、○○が好きだからだ。
・私は、○○が嫌いだからだ。
・私は、○○の方がよいと思っているからだ。
その意識したことを声に出してみるのです。
そして、それを子どもにも伝えるのです。
子どもたちは、教師が無意識にしていることでもいろいろな教師と関わりをもっているので、よく知っているはずです。
「この先生はこんな時によく叱る。」
「先生は、よくこんなことを言う。」
「いつも先生は、○○だ。」
などと子どもはつかんでいます。
自分の癖を子どもに聞くのも潜在カリキュラムを発見する近道になります。
自分の癖を意識することでより効果的な指導ができるようになります。-
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