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from: 岐阜のすーさん
2010年09月07日 04時44分52秒
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気づいていないから
子育てで一番難しいことは、育てる側が気づかない点を育てることです。
自分で気づくことならば、まだ意欲的に取り組めますが、他人から指摘されたことならば、素直に受け入れられる場合とそうでない場合があり、育てる視点になるかどうかは不確定です。
まして、気づかない点は育てられません。
例えば、靴を脱いだ時にそろえることは、当たり前だと思っている子は、靴を脱いだ時後の靴を見ます。ですから、脱いだ靴の状態を知っています。そろっていないと何か違和感を感じます。
靴をそろえる習慣がない子は、脱いだ靴を見ません。いつも前を向いているので、脱いだ靴の状態が目に入らないのです。
指摘されても、面倒だとか、別にしなくてもいいと思っていれば、そろえようとはしません。したとしても、それは言われたからするのであって、まだ自らしようという気持ちにはなっていません。それは、靴を揃えることに価値をもっていないからです。
きちんとそろうことの気持ちよさを実感しなければ、また、同じように脱いでも靴をそろえないことが多いでしょう。
ですから、靴が揃っていないことに気持ちよさを感じる感覚を身につけさせることの方が、靴を揃える習慣を身につけさせる近道になります。
脱いだら靴を見て、揃っている靴を眺めさせます。そして、そこに美しさを見つけて教えるのです。「揃っていると、きれいだね。気持ちいいね。」と何度も繰り返し教えるのです。
脱いだ靴を見なかったら、「見てごらん。」となります。
気づかなければ、「きれいに揃っているかな。」と揃っていることの価値観から攻めます。揃っていることにねうちがあることを繰り返し教えるのです。
靴を揃えたら、褒めます。
この繰り返しをすることで、脱いだ靴を見る習慣とともに脱いだ靴を揃える習慣が身に付きます。
揃えることの美しさが価値観として身に付けば、靴だけでなく、別のものにも広げることがでいます。
本の整理、タンスの整理、かばんの中の整理など気づいていない点を指摘すれば、広がっていきます。これも、育てる側が気づかせることで広がります。
しかし、立ち止まれないのが子どもです。すぐに次のことをしたがります。私たちは、この立ち止まらせることにエネルギーを使うことが多いように思います。
強制的に立ち止まらせたり、目の前にえさをぶら下げて、我慢させたりといろいろな手を考えます。
子どもが立ち止まり易くなれば、指導がしやすくなります。
立ち止まれない自分に気づいていないから立ち止まれないのかもしれません。
振り返りの大切さに気づいたら、必ず立ち止まるようになります。
立ち止まり易いのは、次の時です。
・一つの活動が、し終わった時
・新しいことを始めようとした時
・約束の時間が経過した時
この時に、何をさせたいのではなく、何に気づかせたいのかに焦点を当てることがとても重要になります。
しかし、私たちはすぐに何をさせたいのか、行動だけを求めてしまいます。それにその価値をつけて、立ち止まらせることに慣れていないのです。これに気づいていないからできないことかもしれません。
私たちは、まず習慣化した指導の癖に気づくことから始めなければならないかもしれません。-
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