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  • from: 岐阜のすーさん

    2010年10月26日 05時34分35秒

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    先頭を歩くだけが仕事ではない

     子どもの活動には、安全を配慮することは当たり前です。
    しかし、その配慮がどの程度できるのかは、教師によってことなります。

     例えば、遠足で子どもを引率する場合
    道路を歩く時、危険の度合いを考えながら、引率をしているかどうかでその教師の配慮が見えてきます。

     目的地に向かって、常に先頭を歩く教師がいますが、安全への配慮を考えると疑問を感じます。

     いくら長い道のりであっても、安全を確認しながら、少しずつ前に進むという感覚が大事になります。
     危険度の高い場所を見つけ、必ず安全を確認するという姿勢で臨みます。低学年であれば、あるほど、その配慮は多くなります。
     危険の予知ができるように現場での指導をしながらの引率になります。
     交差点が一番危険度が高いことは誰もが知っています。ここでは、子ども任せにしないで、必ず教師の見届けをします。
     つまり、教師が一旦止まって、全員を安全に渡してから、先頭まで急いで進みます。人数が多ければ、交差点で引き継ぎをし、先頭まで進みます。
     これが、常に安全を確保しながら、少しずつ前に進むという姿になります。
     ですから、教師の歩くペースは、一定にはなりません。歩いたり、止まったり、走ったりと常に変化します。これも安全を確保するためです。

     いつも子どもの先頭に立たねばならないと考えるのは、思い込みです。子どもに任せても安全に前に進むことができます。
     このとき、大切になるのは、どこまで子どもに任せるかということになります。よく利用するのは、交差点や電柱です。「あの交差点まで進んでね。」「次の電柱まで進んでね。」などと危険を感じない所まで子どものペースで進めるようにします。この方が子どもは自分のペースで歩くので、楽に前に進めます。

     また、集団全体については、出来る限り固まって動くことを大事にします。この方が危険な場所に関わる時間が短くて済むからです。
     前を歩いている子から離れないようにつめて歩くことを子どもたちに求めます。話に夢中になっているとつい前を歩く子から離れてしまうことがあるのが、子どもたちです。つめて歩くことも能力です。先頭を子どもに任せることで、指導が可能になります。前に詰めて歩く子どもを褒めたり、間隔が広がった時に指導したりすることができます。

     子どもを引率する時に、安全への配慮ができる教師が年々減っているように思います。先輩教師が伝えていないために気づいていないのかもしれません。
     でも、じっくり考えれば、当然だとわかることではないでしょうか。

     自分一人でも全員を安全に引率する能力を身につけていないと、すぐに補助の支援者を要求します。一人でできなければ、活動の制約も受けます。
     もし、万が一の時に一人では対応できないから必要だという前に、一人で安全に引率する能力を身につけることに全力を尽くすことが先のように思います。

     教師はわかっているから先頭を歩きたがるように思います。これは引率だけではありません。授業も同じです。先頭を歩きたがっている自分があるとつまずく子どもの気持ちが見えません。先頭を子どもに譲る勇気も時には必要です。

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