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from: 岐阜のすーさん
2010年11月25日 05時27分35秒
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同じ指導パターン
私たちは、毎日子どもへの指導を繰り返しながら、指導力を向上させています。
この繰り返しが自分の指導のパターンを作りあげていきます。
この時の指導は、何を参考にしているのでしょう。
・指導を受けた体験や経験
・身近な同僚の指導
・効果が上がると示されている本等の情報
体験したことは、反映しやすいことは、言うまでもありません。
ですから、指導を受けた体験や経験が一番自分の指導に反映されます。
指導力は繰り返しによって身に付いていくものですから、過去に繰り返された回数の多いことからすれば、当然といえば当然です。
新しい取り組みをしようとするとこの体験や経験が今度は邪魔になります。
つまり、体験や経験は単に方法というだけでなく、その体験や経験を元に作られた価値観や感覚までも伴っているため、なかなか新しいことを取り入れることができないのです。
ここに葛藤が生まれます。今までの体験や経験に基づく指導は、ある面で安定した指導になります。新しいことを取り入れると効果が本当に上がるかどうかという不安があり、不安になります。
即効果をねらっていると効果が上がらないと判断するための決定が早くなります。そのため、今までの体験や経験に基づく指導に戻る確率が高くなります。しかし、新しい指導を取り入れるには、時間がかかるものだと考えていると多少の失敗であっても続けようとします。そのため、効果が上がらないという判断が遅くなります。
今、時代は結果を求められる時代になっています。そのため、即効果があがるかどうかが重要なポイントになってしまいました。そのため、指導の効果を十分吟味する前に判断を決定してしまうことが多くなったり、指導の仕方に迷ったりすることが増えたりします。
これでは、なかなか指導力をアップさせることはできないと思います。
以前にも述べたように、学習には4つの段階があります。
無意識的無能(知らないからできない段階)
意識的無能 (知っていてもできない段階)
意識的有能 (意識すればできる段階)
無意識的有能(意識しないでもできる段階)
つまり、必ず指導力を身につけることは、無意識的有能になることです。しかし、それには、強い衝撃や繰り返しが必要になります。
新しいことを取り入れるには、時間が必要なのです。これを受け入れるだけの自分がなければ、同じ指導のパターンを繰り返すことになります。
・忙しいから
・他にしなければならないことがあるから
・指導は現場で起こっているので、指導力アップを待ってくれないから
指導力が上がらないまま繰り返すために、次第に自分の指導に自信をなくすことにもなります。
どうすれば、この問題を解決できるのでしょう。
・忙しいと思っている感覚が仕事の効率を鈍らせていることに気づくこと
・することの全体を把握ができれば、効果的なことの進め方を見つけられることに気づくこと
・自分のためでなく、子どものためだという強い思いがあれば、指導を変えても必ず子どもに伝わることに気づく
・子どもは大人よりも柔軟性があり、受け入れやすいことに気づくこと
・指導の効果に不安を感じたその不安が子どもに影響を与えていることに気づくこと
新しいことに挑戦する時に不安を感じるとそれがそのまま子どもに伝わります。これならいけるはずだという強い思いが子どもからは、自信に満ちあふれた姿に映ります。この姿に子どもはついてくるのです。
新しい指導パターンの受け入れ方は自分次第です。不安が不安を呼び、安心が安心を呼びます。若さは受容する柔軟性にあると思います。
新しいことを受け入れる時、不安ではなく、期待が常についてきます。指導の柔軟性を高めることが指導力をアップさせます。
完璧な教師などいません。誰もが失敗を繰り返して成長します。この挑戦する生き方がそのまま、子どもに伝わるのです。指導の効果は、この失敗を乗り越えようとする生き方として子どもに伝わっていきます。
・自己を肯定的にとらえ、前向きに生きている姿
・失敗を恐れず、挑戦する姿
・夢をもって生きている姿
・仲間とともに鍛え合う姿
これらの生き方がじわじわと効果を上げていくのです。
自分一人で問題を抱えて落ち込めば、自分を否定的に見てしまいます。仲間の頑張りについて行けない自分を責めれば、自信を失います。目標を持たず、今に振り回されていると不安で一杯になります。これらが、すべて子どもに伝わります。
子どもが悪いのではありません。あなたに反応しているのが子どもです。
どんな刺激を与えているかが問題なのです。
同じ指導パターンを繰り返すことで安定を図ることはできますが、あなたといつまでも一緒にいるわけではありません。安定の先により質の高い安定を築くためにも、一旦今の安定を壊す新しい挑戦が必要になります。
劇的ではなくていいのです。ほんのわずかな変化でいいのです。それが、無意識のうちに変化させるのです。
無理をせず、地道に挑戦し続ける自分でありたいと思います。ここには不安はありません。新しいものを創り出すための期待があるだけです。
今で満足することなく常に新しいものを創り出す自分でいたいと思います。-
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