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from: 岐阜のすーさん
2010年11月26日 04時11分47秒
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続けられる人
根気強く続けることが苦手な子どもを見かけることがあります。続けさせたいと思ってもなかなかうまくいきません。
あの手この手と興味関心を引きながら努力をしてもなかなか変わらないのです。
続けられる子とそうでない子ではどこが違うのでしょう。
続けられなくなった時の気持ちを探ってみました。
・面白くない
・飽きてしまった
・やる気がなくなった
・続ける意味を感じなくなった
・別のものが面白い
これらは、どれも心の中で叫んでいる言葉になります。
ここに至るまでの経過を探ってみます。
①→しなくてはいけないなと心の中でつぶやきます。
②→とりあえずしなければならないことをします。
③→しなくてはならないことに対する心の叫びがあります。
④→しなければならなこと以外の刺激が入ります。
⑤→続けるか否かの判断をします。
⑥→しなくてはいけないこととは別の行動をします。
ポイントは、④にあります。
やる気が失せた時にどんな刺激があるかにかかってきます。
例えば、掃除中にさぼっていても教師が現れると急に掃除をし始める子どもがいます。しなくてはならないと思っているので、叱られるイメージを作り出し、掃除をする自分を作り出すのでしょう。
この時、さぼっていたことを知っていた教師が「さぼっていてはだめ。」と言えば、子どものイメージ通りになります。掃除を続けたいという気持ちにはならず、叱られたという思いが残ります。これでは、掃除から離れています。ただ、叱られないように掃除をしようと思う程度の掃除をすることはできます。
「よく気づいたね。」と言えば、どうでしょう。この場合は、掃除を続けることへの刺激になります。さぼっている自分に気づけたことを褒めることは、続けることがよいことだと考えることになります。ただ、これだけでは、③の叫びが消える訳ではありません。続けたくないという思いが消えなければ続けることはできないのです。
続けようとする心にさらに意味づけをしてみます。
「あなたが続けると美しくなるね。」・・・・・・・・・行動の意味
「ありがとう。感謝しているよ。」・・・・・・・・・・存在意義
「気持ちがいいなあ。」・・・・・・・・・・・・・・・価値判断
「綺麗になった様子を見て、感じることはない?」・・・感覚への刺激
これだけの事を伝えるためには、他の刺激を出来る限り少なくし、そばにいて掃除の様子を見守り続けることになります。
大勢の子どもを一斉に指導しなくてはならないのは、当然ですが、先は長いのです。焦らないで、一人一人の意識を変える努力をします。個々が変わらないと学級全体としての姿は変わりません。
ここで必要となるのが、仲間の姿です。
友達を見させることも刺激の一つになります。
「○○さんの姿は素晴らしいね。」・・・・・・・・・・承認・存在意義
「やる気を感じるね。」「うれしいな。」・・・・・・・価値判断
「どんな気持ちでやり続けているのだろう?」・・・・・意味づけ
「あの子の姿を見てどんな感じがする?」・・・・・・・感覚への刺激
仲間の頑張る姿を刺激にして頑張りを続けようとする気持ちが沸いてくる子どももいます。
当然、教師も言葉だけでなく、行動が伴うと子どもには真実のように伝わっていきます。(先生は、本当にそう思っているんだ。)
教師の姿を見ることが刺激の一つになります。
これらすべてが掃除を続けることへの刺激になります。どれも欠くことができない刺激の一つです。
これらの指導は、根底にこつこつ続けることのよさを教師自身が実感しているからできることだと思います。
結局のところ、教師自身の根気強さがそのまま子どもの根気強さを育てることになるということになります。
指導し続けられる自分は、何を大切にしているのでしょう。掃除だけでなく、自分が指導し続けていることを振り返ってみるとよいでしょう。必ずそこには、きっと行動の裏にある続けることの意義やねうちがあると思います。きちんととらえているからこそ、続けられるではないでしょうか。その事に気づくだけで、さらにやる気が沸いてきます。-
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