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from: 岐阜のすーさん
2010年12月22日 03時49分59秒
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本当に今のままでいいのだろうか
私たちの教育活動は、意図的、計画的に行われています。これは、顕在カリキュラムとして、誰が見てもわかるものになっています。しかし、もう一方で学級経営などは、実態に応じて、個々の教師のできる限りの力でもって教育活動が行われる潜在カリキュラムがあります。こちらは、本人以外の誰かが見ようとしても見えないものです。
子どもたちが育つ基盤は、この潜在カリキュラムに委ねられています。
子どもたちが安心で安全な学校生活を送るためには、この潜在カリキュラムを見つめていく必要があります。
目に見えない潜在カリキュラムを目に見える形にするためには、会話が必要になります。どんな姿を目指しているのか、どのような順序でその目指す姿を目指すのか、その時どのような配慮をしているのかを問うことになります。
そして、実態の変化に柔軟に対応するため、一度それを言葉にしたから、絶対にその通りにしなければならないかと言えば、それも違います。変更が可能なのがこの潜在カリキュラムの特徴になります。
描いた流れに沿って無理に歩ませようとすると、子どもから見ると、強引さが目立ってきます。
一見、学級経営がよく見えても、子どもが教師に依存している姿になっていれば、教師の前と教師がいないときと姿を変えるといった裏表のある姿を作ってしまいます。
見えないところで掃除をさぼったり、友達とトラブルを起こしたり、物の扱いが雑になったりします。
これがいけないというのではなく、子どもはバランスを取っているのです。力を入れているから、どこかで力を抜きたくなります。これは必然です。
厳しく締め付けて学級経営をした学級の子どもたちの後にあまり締め付けない学級経営をする教師が受け持つと、子どもが荒れることがあるのもその現れです。
また、教師によって対応を変える姿を示すのもその現れです。そして、学校と家庭と全く違う姿を示す子どもがいるのもその現れです。
常にバランスを取りながら子どもたちは精一杯に自分を生かそうとしています。これは自然なことです。子どもが悪いわけではありません。
こんな姿を見つけたとき、自分の取り組みを見つめ直すことができます。つまり、本当に子どもにとって大切なことを子どもが大切だと思って、それを武器にしてい生きているだろうかと考える機会になります。
子どもが納得していなければ、子どもは教師の思いとは別に、自分なりの意味づけをし、解釈します。これは、潜在カリキュラムだからそうなるのです。
子どもにもそして、保護者にも、同僚にもわかる形にしておくことで、意図が明確になります。これは、日頃の言動や教師が表現したものに現れてきます。これが少ないと自分の力だけで何とかしようともがくことになります。ベテランの先生の中には、経験をもとに自分の力だけで何とか乗り切ろうとしてしまう方がみえます。周りが多少の無理解であっても強引にやってしまうのです。そのため、トラブルが起きるということもあります。
トラブルを自分で解消できれば、いいのですが、トラブルをうまく解消できない時に次第にその問題が大きくなっていきます。
コミュニケーションの大事さがここにあります。これは、年齢とは無関係です。情報を十分伝えていなければ、起こらなかったであろうトラブルが起きてしまうということになっては大変です。日頃からの意思の疎通を欠かないように努力することは、潜在カリキュラムを顕在化するためにもとても重要なことになります。
そして、それは、子どもにとっても安心で安全な学校生活をする上でも重要な情報になります。
潜在カリキュラムをどれ程意識化しているでしょう。12月の今のこの時期に見つめ直すことは、長い教員人生をより豊かに生きる自分を築く上でとても重要だと思います。
1年の計は元旦にありとよく言われます。その計を作るための準備がこの時期ではないでしょうか。-
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