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  • from: 岐阜のすーさん

    2011年01月18日 06時29分51秒

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    子どもの幸せ

     私たちは、常に子どもたちの幸せを願っています。そしてその幸せのために何ができるのかを考えながら日々の指導援助をしています。

     ただし、願っていることや、支援していることが本当に子どもの幸せにつながっていくかどうかの吟味はどのようにしているでしょう。

     ひょっとすると、自分の体験や経験を元に「きっとこうすると幸せになるはずだ。」「私がこうだから、子どもにもこんな歩みをさせたい。」「この体験は、必ず子どもにとって役に立つはずだから、是非子どもにもさせてみたい。」などという思い込みで子どもに働きかけていることはないでしょうか。

     当然体験や経験したことでないことは伝えられません。でも、あくまでそれはあなた個人の体験や経験に基づくものです。

     子どもを取り巻く人はあなた一人ではありません。多くの人々が子どもを取り囲み、子どもの幸せを願って、行動しているはずです。

     子どもの側からすると、様々な刺激を受けることになります。

     刺激によって子どもたちは反応します。その刺激が今の自分にとって安心で、安全なものであれば、心地よさとして記憶され、もっと刺激を受けたいと思うでしょう。逆に不安や恐れを感じるようなものであれば、いやなものとして記憶され、刺激を受けないように自分を守ることに全力を使うでしょう。

     常に脳は安心・安全のために働いています。

     これは、あなたが決めることではありません。子ども自身が判断し、決めています。

     何とかしようと、もがけばもがくほど、強烈な刺激を与えようとしてしまいます。本当にそれがよいとしてもそれを受けやすくなる時期があると思います。

     ここでチェックをしなければなりません。

    大切なことはわかるが、「本当にそれが今必要なのか。」「少し後でもよいのではないか。」「いや、それよりももっと大事なことがあるのではないか。」などと問いかけてみるのです。

     必要な時に必要なものを刺激することが一番効果を上げます。

    これは、私たち自身がいつも経験していることです。
     私自身、若い頃には、よく肉を好みました。しかし、年を取ると野菜を好むようになってきました。
     若い頃には、あまり整理整頓について関心がなかったけれど、最近は整理整頓に心がけるようになってきました。
     若い頃には、夢ばかり見ていましたが、今は、振り返ることにも時間をかけるようになってきました。

     私たちは常に変化をしています。その変化を創り出しているのは、私たちの自己実現の願望があるからです。これは人間ならば、誰もがもっているものです。
     自己実現の方向に動いているのが私たちです。

     意識で考えた自己実現だけでなく、無意識の中にもそれがあります。

    ひょっとすると無意識の方が大きな影響を与えているかもしれません。
    受け入れるか拒否するかは、感覚として現れます。

     何となく自分にあっていない気がするとか、本当にそうなのかなと疑っている自分があるはずです。

     これが無意識によるものだと思います。

     本当に今必要かどうかを判断する材料として、この無意識に相談してみることとても重要になります。

     動き続けているとこの感覚がわからなくなります。鈍感になってしまいます。
     いつも感覚を研ぎ澄ませ、子どもの幸せのために本気になって考えている自分を創り出すことが子どもの幸せにつながるものだと思います。


     感覚的な子どもが多いことを私たちは知っています。その子どもたちに刺激をする私たちがあります。

     無意識のうちに感じて反応していることが多いと思います。

     子どもが本当に必要だと感じたことは受け入れてくれるはずです。それは理屈ではなく、心がつながっている時に感じるものだと思います。

     子どもはよく知っています。あなたが本気なのか、それとも表面だけなのか。感覚的にそれを瞬時にキャッチしています。

     「あの先生の話なら受け入れられる。」「あの先生の話は受け入れられない。」など子どもは無意識のうちに判断します。

     子どもの幸せのために今していることは本当にこれでいいのだろうか。自分のエゴが顔を出していることはないだろうか。自分を投影しているだけではないだろうか。などと疑ってみることが今必要に思います。

     三学期は別れの時期になります。やり残したことや伝え切れていないことがあると思うとどうしても焦ってしまいます。

     その時、すべてしようとするのではなく、今子どもの幸せのために何が必要なのか、本気で考える自分でいてほしいと思います。

     その時必ず、1つの方向が見えてくるはずです。迷いはありません。

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