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from: 岐阜のすーさん
2011年01月24日 04時23分34秒
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始めの一歩
新しい事を始めようとする時には、いろいろな不安があります。「うまく行くだろうか。」「失敗したらどうしよう。」などとやる前から、未来を悪い結果しか想像できないとなかなか足が動きません。
・時間が足りないから。
・費用がかかりすぎるから。
・仲間がいないから。
・足りないものが多いから。
・他にすべきことがあるから。
・それをする力がないから。
・やり切る自信がないから。
と、始められない理由がどんどん見つかってきます。
でも、「これができたら、楽しいだろうな。」「こうしたら、どんな広がりができるだろう。」などと想像するとうきうきしながら、前に進むことを考えます。
・どうやって時間を生み出そうかな。
・費用はどうやって工面しようかな。
・仲間をどうやって集めようかな。
・ものをどうやって集めようかな。
・他にすべきことをどのようにやろうかな。
・これができたらどんな力がつくだろう。
と実現するためのやり方をいろいろと考えます。
この2つを5つの意識レベル(環境・行動・能力・価値観・アイデンティティ)で考えると、面白いことがわかります。
悪い結果を想像するときには、環境レベルにできない原因をたくさん作ります。自分を守ろうとする働きが脳にはあるので、自分を責めることよりも自分の周りにできない原因を作り、自分を安全な場においているのです。
つまり、これは、夢を叶えないことで今の自分を守ることになります。
逆に前向きに進もうと考えているときには、環境を変えるための行動を考えることが多くなります。行動が一つ一つの問題をクリアしていくのですから、当然といえば当然です。
これは、自己実現の欲求を満たすことになります。できた時の姿をイメージし、それがあたかも実現するかのように思いこむことで脳の不安を取り除いているのです。
安心を勝ち取ったわけではありません。不安はどこかにあるものですが、それを上回るエネルギーがわき上がっているから、不安が隠れてしまうのでしょう。
脳は一度に2つのことはできません。ですから、期待する時のわくわく感が強いため、結果として不安を隠してしまうことになるのでしょう。
これは、私たち人間しかできないことです。自己実現のための欲求が、イメージを作り、それが感情を動かしてしまうのです。
このように考えると、イメージ力が自分の人生を左右しているように見えます。
何か事を始める前に、感情を動かす程までにできるイメージをどれだけ豊かに作りあげることができるかによって自分の動きが決まってしまいます。
私たちは常に安心安全を求めています。しかし、その安心安全だけを考えていると進歩はありません。
もっと脳をうまく使って、あたかも夢が実現のように思わせるだけのイメージを作り上げることに力を注ぐと、自然と前向きに動かしたいものです。
経験が少ない子どもたちが夢をもって歩くためには、このイメージ力を身につけさせることがとても重要になります。
子どもたちが物事をする前にどれ程イメージ豊かに想像し、行動に移すことができるようにするかは、教師の働きかけで決まります。
「〜をしなさい。」と行動レベルで話をしても、自ら動こうとするエネルギーが沸き上がることは少ないでしょう。
「わくわくする気持ち」になるような話をすることがとても重要だと言うことになります。
これはいかにやる気を高めてから事を始めるかということになります。
意欲を高めるための教師の働きかけがなぜ重要なのか、脳の働きからもわかります。
ですから、日頃から子どもたちに投げかけている言葉がとても重要だということがわかります。
子どもに夢をもたせ、イメージ豊かに想像できるようになるまで、話をしてから、行動に移させているでしょうか。
やりたくなるような話をすることで、子どもは自己実現の欲求に刺激を受けるのです。ここがポイントになります。
・これができたら、素晴らしいあなたになる。
・これができたら、こんな素晴らしいものが手にはいる。
・これができたら、素晴らしいことが起きる。
・これができたら、とても気持ちがよくなる。
・これができたら、友達がどんどん増えてくる。
教師は時には易者にならなければなりません。子どもに夢を見させるためにも、よく当たる易者になることがとても大切に思います。
日頃の活動に教師が夢をもち、子どもがそれを実現するために行動を起こせるように投げかけたいものです。
そして、自己実現を繰り返すことで、自信をもって自分の力で夢を実現する子どもに育てたいと思います。-
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