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  • from: 岐阜のすーさん

    2011年03月09日 05時38分35秒

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    本当に伝えたいこと

     私たちが口にする言葉は、本当に伝えたいことは違うということを意識して生活しているでしょうか?

     言葉だけに頼るとトラブルの原因にもなります。

    ・言葉に出した分は、伝えたいことのほんの一部になっていた。
    ・言葉とは裏腹の気持ちを本当は伝えたいことだった。
    ・表現した言葉が的確ではなく、誤解されていた。

    例1
     単語で話を進めていることが多く、その先はあうんの呼吸で進めていることがあります。「わかってもらっているだろう。」という思いこみがここにはある。

    例2
     気を引くために、わざと「嫌いだ」と言うことがあります。この「嫌い」という言葉に反応してしまうと最悪の事態を招きます。

    例3
     伝えたい言葉がない時に、それに近い言葉を選んで伝えます。しかし、受け取った方は、その近い言葉から連想することしか浮かびません。それが誤解となって現れることがあります。

     豊かな表現力というのは、言葉の豊かさだけを言っているのではありません。言葉以外にも相手から伝わってくるものがあります。

     ここで参考にできるのが、メラビアンの法則です。
    初対面で、直接顔をあわせるコミュニケーションにおいて、印象を決める要素を分析した結果、次のようなことがわかりました。

     言葉・・・・・・・・・・・・7%
     声のトーン・・・・・・・・38%
     ボディランゲージ・・・・・55%

     これを参考にすると、体全体から伝わってくる何とも言葉に表すことのできない雰囲気があるということです。

     母親は、幼い子どもが、「お母さん、嫌い。」と言ってもまともに相手はしません。それは、伝えたいことを体で感じているからです。

     本当に伝えたいことは、体で感じることの方が当たっていることが多いと
    思います。
     うまい話に引っかかってしまう人がいます。どことなく怪しいと感じる力があれば、まずは疑ってみます。これが人間がもっている本来の姿だと思います。

     直接話をせず、言葉だけで話題が進むような場面が、広がっています。そのため、鈍感になりつつあるのが私たち人間なのではないでしょうか。

     ブログは、言葉で表現されていることが多いです。
     電話は、言葉に加えて、声のトーンが大きな影響を与えます。
    しかし、ボディランゲージはありません。

     本当に相手が何を伝えたいのかを知るには、やはり対面するのが一番です。言葉に左右され、鈍感になっている私たちです。

     子どもから目を離さないということは、体全体で伝えようとしていることを的確につかむためにとても大事になります。
     
     「言葉にしないと伝わらないよ。」と簡単に言ってしまうことがあります。しかし、言葉にしないところでも伝わるものがあります。そのことをわかっている上で、よりわかりやすくするためにうまく言葉を使ういう思いがなければ、ただの言葉遊びになっています。
     
     
     「あなたの伝えたいことは、よくわかるよ。それをどんな言葉を使うとよりうまく相手に伝わるのだろうか、一緒に考えよう。」というスタンスがあるといいのではないでしょうか。

     言葉にしなくても、「何となく、先生はわたしの事をわかっていてくれる。」という思いがあれば、子どもはついてきてくれます。
     言葉にしないとだめだとなると、言葉が壁になって、伝えることに臆病な子どもにしてしまいます。

     言葉を発しない赤ん坊を目の前にしていた頃は、泣き声を頼りに回りのものが一生懸命に赤ん坊の気持ちを探ろうとしていました。

     この探ろうとする構えは、いくつになっても変えてはならないことではないでしょうか。言葉に頼りすぎていて、子どもの心を見失っては大変です。

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