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  • from: 岐阜のすーさん

    2011年04月13日 05時59分17秒

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    安心・安全を創り出す

     私たちには、自己実現の欲求があります。学級づくりは、最初の一週間がとても大事だと言われ、それに邁進している今、教師の欲求がとても強く表れている時だと思います。
     子どもたちは、その教師について行こうと必死になっているのが、今の状態です。
     子どもは学級づくりというよりも、まず、自分がこの学級という社会の中に適応していこうと必死になっています。

     これは、創り出すエネルギーではありません。適応しようとするエネルギーです。

     マズローの欲求の5つの段階に当てはめて考えてみると、自己実現の欲求に至るまでの社会的欲求や自己尊厳の欲求が満たされないと自己実現の欲求にまで高まることはありません。

     つまり、この集団の一員として教師や仲間から承認されることが大事だということになります。
     
     先生が「すばらしい。」と認めてくれると、それが自己尊厳の欲求が満たされます。そして、それを学級の仲間も認めてくれると社会的欲求も満たされることになります。

     この時期にいろいろ指示をして、教師の思い通りにしようとしても子どもにとって、しなければならないことが増えることになります。
    しなければならないことが増えるということは、できない可能性が増えるということになります。
     
     できないことが増えるということは、承認される機会が少なくなり、学級の中で生きていくことが辛くなります。

     5月病となって子どもが苦しむのは、それです。

    今まで積み重なった重圧に耐えきれなくなって、体に拒否反応が出てしまうのです。

     それを避けるためには、この4月には、焦らず、どの子もできるようになることを一つ一つ確実に増やしていくという構えが必要となります。

     大まかな流れを示すことは見通しをもって取り組む上でとても大切です。
    しかし、それを確実にすべてできる姿を求めるのではありません。
     焦点を決めるのです。
    ・始まったら席に着くこと
    ・授業の前に授業の準備をすること
    ・黙って教師の指示を聞くこと
    ・椅子は隣ときちんとそろえること
    ・姿勢良くすわること
    ・机の上に指定した通りに物を置くこと
    ・話を聞く時には、話し手に意識を向けること
    ・席から離れる時は、必ず先生にその理由を話すこと
    ・学習に必要な物だけ学校にもってくること
    いろいろ決め事があると思いますが、その中からできる限り多くの子どもができそうなことを選びながら、一つ一つできるようにするのです。
     みんなでできたという喜びを分かち合いながら、進めていくのです。
    これが、子どもの欲求を満足させます。

     ただ、全員できたからといって、すぐに身に付くというものではありませんから、繰り返しをしなければ、身に付くものではありません。

     同じ事でも褒め方が変わります。
    ・できたね。
    ・すぐにできたね。
    ・また、できたね。
    ・またまた、できたね。
    ・いつでも、できるね。
    ・なぜ、それが大事かわかってできたね。
    ・言われなくてもできたね。

     新しい事に焦点を当てても、前にできた事についても繰り返し褒めることで定着を確実にしますから、前にできた事も褒めます。
     ということは、褒めることが次第に増えていくことになります。

     全員が揃わないと次に進めないと考えるとこれまた苦しくなります。ある程度の子どもができたら、できたことにすることも時として重要になります。

     それは、人によって、得手不得手があるからです。

     定着するまでに時間を要する子がいます。
    それを長い目で支えてくれるという仲間がいれば、安心して取り組むことができます。

     そして、場面を切り替え、別の分野に焦点を当てたとき、自分の得手となる分野でできることがあれば、それはそれで自信をもつことになります。
     
     多くの分野を扱うことで、自分の存在が位置付く場所が見つかれば、子どもは集団の中にいることに不安を感じないですみます。

     ただ、これも子ども自身の欲求の問題があります。みんなができることが自分だけできないということに苦しむ子であれば、丁寧に支えることが重要になります。

     こだわりが強いようならば、みんなで支えるという構えが必要です。そして、できなくても、できるようになろうと頑張る姿を応援することになります。

     4月は子ども一人一人が学級に位置付くために認められる場を作ることが重要になります。

     ここで、自己尊厳の欲求や社会的欲求が満たされるといよいよ自己実現の欲求が出てきます。
     この時、子どもたちは素の自分を出してきます。これは、安心・安全な場が確保できた証拠です。

     学級が乱れてきたと勘違いしてしまう教師がいますが、これは互いの自己実現のイメージが違うために起きるものです。

     この時に大切になるのが、学級目標です。みんなでどんな学級を作りたいのかを決める機会がやってきます。

     4月の今の時期はそこにたどり着くまでのとても大切な時間です。子どもの安心・安全を確保するための努力が続きます。

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