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  • from: 岐阜のすーさん

    2011年07月11日 05時06分03秒

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    夏休みの課題

     いよいよ夏休みが近づいてきました。子どもたちが家庭で過ごす時間が長くなり、学習への取り組みが学校生活と比べるとぐーんと少なくなることに心配をする教師は少なくありません。

     この長い時期に、一学期至らなかった部分を補うよい機会になるということから、基礎基本になる内容を宿題として、用意することがあります。

     しかし、この宿題の量が問題となります。
     つまり、宿題の量が多いと、課題を多く抱えている子どもにとって、かなり大きな負担となります。逆に宿題の量が少ないと、簡単に済ませてしまって時間を持て余す子どもが増えてしまうということがあります。

     この問題が起きるのは、同じ宿題を一斉に出していることが前提にあるからです。

     大事なことは、子ども自身が、自分の至らなかった部分を発見しているかどうか、そして、その部分をどのように学習すれば、力を伸ばすことができるのか知っているかどうかということです。

     これは、日頃の授業の中で、能力として身につけるためには、どの程度の学習をどのようにすれば、身につけられるのかを教えているかどうかということになります。

     教師の思いで、授業を進めたり、宿題を出したりしているうちは、子どもはこの学びをしていません。言われたことをするだけになります。

     子ども自らが、考え、判断し、毎日必要な学習を進めていくという姿勢がなければ、長い夏休みであっても同様になるということです。

     「今日学習したことを忘れないうちに家でも勉強しよう。」
     「今日学習したことは、どこで使えるのかな?考えてみよう。」
     「私は、ここが苦手だから、何とかしなくちゃ。」

     言われたからするのではなく、自らそれに取り組まなければならないという必然性を作るように授業が仕組まれているかどうかということも重要です。

     つまり、必ず復習を位置づけ、家で勉強してくると役立つという授業になっているかということです。

     行きつ戻りつ少しずつ前に進むようにスパイラルな授業が仕組まれ、家庭での学習もその一環となるようになっている授業が行われていることが重要だということです。

     子どもの思考をつなぐということは、まさにこの事です。何枚もの紙を並べる時に必ずのりしろを作り、のりでくっつけて紙を並べるのです。一枚の紙を取り上げたら、すべての紙もついてくるように重ねるのです。
     学校、家庭と場が変わるだけです。学習は常に連続しているのです。
    このことを子ども自身が自覚していなければ、学校は、学校。家庭は家庭となってしまい、わざわざ学校でしたことを家庭に持ち込むことはしません。

     いくら教師が長い休みだから、せめてこの程度と考えてもそれは教師の都合でしかありません。

     ですから、夏休みに入る前に、どれだけ今まで学習したのか、振り返る時間を設け、この続きとして2学期が始まることを意識させます。そして、長い夏休み中にどの程度の学習が自分に必要なのかを問う必要があります。また、長い夏休みのうちに学習したことを忘れてしまうこともあります。本当に何もしなくていいのかという問いも必要かもしれません。

     つまり、子ども一人一人が自分の課題を明確にし、そのために長い夏休みを使うという構えを作る必要があるということです。

     この構えを作ることからはじめないと、やらされる夏休みになってしまいます。常に自分を生かそうとする構えが必要なのです。

     ですから、夏休みという長い夏休みだからこそできる長く継続できる研究などにも取り組ませるのです。

     課題研究は、学校では扱えないものです。家庭だからこそできるものです。しかし、これも、学校での学習の中で課題解決の能力を身につけさせていなければ、子どもにとって、過度の負担になります。

     総合的な学習の時間で大切にされている課題解決能力の育成が、ここで生きて働きます。しかし、総合的な学習の時間で教師が全面に出て、教師が活動を仕組んでいるような活動をさせているうちは、子ども自身にこの問題解決の能力は身に付きません。
     子ども自身が課題と思ったことを自らの方法で解決しながら、仲間と交流し、よりよい問題解決の道筋を作るように仕組まれていなければ、子ども自身が自分の問題解決の能力に気づくことはありません。

     すべては、日頃の授業にかかているのです。

     ですから、2学期の始まりに夏休みの課題についての取り組みを確認したときに、その取り組みが不十分であったとしても子どもを責めることはできません。
     それだけの力を付ける授業をしていなかったということなのです。

     ですから、夏休みの課題がまだできていないといって2学期が始まってからでも、夏休みの課題に取り組ませることは、愚の骨頂です。

     新学期への意欲が高い、2学期のはじめだからこそ、気持ちを切り替え、前向きに取り組めるように仕組みたいと思います。

     そのためには、夏休みの課題は、できていてもできなくても夏休み中に終えること、そして、できなければ、何が課題かを明確にし、2学期にその反省を生かすように前向きに考えさせることが必要となります。

     いずれにしても教師の自己満足にならないように夏休みの課題の与え方を十分配慮したいと思います。

     夏休みにリフレッシュし、新たな気持ちで2学期を迎えられ、過度の負担にならないように夏休みの課題に取り組ませたいものです。

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