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from: 岐阜のすーさん
2011年12月01日 03時39分04秒
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今しかない
私たちは、子どもの成長を願って、日々努力しています。保護者の方々も同様です。その子育ては、いつまで続くのでしょう?
きっと子どもが自立するまでは、子育てが続くのではないでしょうか。
子どもの自立には、いろいろな側面をもっています。
・身辺自立
乳児期から幼児期に子どもたちが学び、自立を目指します。
例えば、食べたり、排泄したり、服の着脱をすること等がこれに当たります。
・生活自立
幼児期から少年期に子どもたちが学び、自立を目指します。
例えば、ものの整理整頓や後始末をしたり、1日の生活のリズムを作ったり、友達と一緒に遊んだりすること等がこれに当たります。
・学習自立
少年期から青年期にかけて子どもたちが学び、自立を目指します。
例えば、教科の学習をしたり、趣味を身につけたり、人間関係を学んだり、健康的な生活を作り出したりすることがこれに当たります。
・経済的社会的自立
これは、青年期から成年期に子どもたちが学び、自立を目指します。
例えば、進路を決めたり、就職について考えたり、お金を稼いだり、生活を築くためにお金を使ったりすることがこれに当たります。
私たち大人はすでに体験し、経験してきたことですが、子どもたちは心身の発達とともに学び吸収していく過程にあります。
ということは、子育ては、親から離れるまで続くということになります。
そして、これら4つの自立は、子どもの欲求と呼応していることがよくわかります。そして、その欲求に合わせるようにして子育てをしてきたこともよくわかります。
言葉で乳児は、泣いて食事や排泄について知らせてくれます。親は、その要求に合わせて、食事や排泄の世話をしながら、自分でできるように子育てをしています。
乳児期を過ぎ、幼児期には、子どもの脳は80%も成長しています。自分を生かそうと必死になって情報を集め、真似をして生きています。その時、我が家に一番相応しい生き方を親は伝えています。失敗しながらでも生活が安定するように子育てをしています。
学校に通うようになると、家庭では味わうことができない、厳しい社会との出会いがあり、子どもたちは、その中で必死で生きようと学びます。これは、家庭での学びだけでは通用しません。トラブルが起きるのは、当然です。それは学びの機会になります。
幼い頃には、子どもの欲求は、姿としてよく見えます。しかし、この頃には、その欲求が見えにくくなってきます。
それは、子どもたちの欲求が見えにくいものだからです。つまり、安全の欲求が確保されている子どもたちが求めている欲求が「認めてもらいたい。」「自分を生かしたい。」などと目に見えない欲求へと変わっていくからです。
ですから、この時期には、この目に見えない欲求にうまく対応することが保護者や教師に求められます。
つまり、「誰もが認めてもらいたいと思っている。」という見方・考え方に立って子どもを見ていくことがこの時期の子どもたちにとって必要だということになります。
子どもたちのこの欲求に答えていくことが、子どもの自信や誇りにつながります。そして、次の欲求である自己実現の欲求に結びつき、社会的・経済的自立に向かうための子育てが始められるということになります。
(余談・・・英才教育と言われるものがありますが、これは、子どもの発達から考えると自然な発達ではないかも?)
学習は、教科の学習だけではありません。生きるための学びをこの学校生活のあらゆる場面で、子どもたちは体験しています。学校は社会の縮図です。ですから、ここでの学びが、これから歩み出す子どもたちが活躍する社会に立ち向かう生き方につながります。
ですから、子どもたちに自信や誇りを身につけさせるのは、今しかありません。
子どもに学力を身につけさせるというよりも、自信や誇りに満ちた学習の自立を目指すことが子どもの成長にとってとても重要になります。
学力は当然あった方がよいに決まっています。しかし、学力がないからだめだということではありません。学習の自立が身に付いた子どもは、自分のもっている学力をフルに発揮し、常に学び続け、生きていくことができます。そして、必要な学力も自ら研き、身につけていくことができます。
言い換えると、「いかなることでも学びにする子ども」にするということです。
様々な子どもの様相は、すべて「自分を認めてもらいたい。」「自分を生かしてもらいたい。」という訴えの現れだと解釈することができます。
育てる側の私たちから考えると、何を学ばせればよいのかということを常に考える教師や保護者でなければならないということになります。
今しかないのです。次代を生きぬく力を身につけさせるために、学びの自立を目指したいと思います。
子ども自身の「認めてもらいたい。」「生かしてもらいたい。」という願いを生かすのは、この児童期、青年期に関わる私たち教師や保護者の力にかかっています。保護者と連携を取りながら、その子に合った学びを実現させたいものです。
失敗から何を学ばせるのか、子どもの自信と誇りに結びつけて考える私たちでいたいと思います。-
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