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from: 岐阜のすーさん
2011年12月07日 05時43分44秒
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心に届く言葉を選ぶ
いよいよ評価の時期になってきました。この時期は、子どもたちの成長を心からお祝いし、保護者にその成長ぶりを紹介する機会だと思います。
その評価や励ましを子どもや保護者の心に届けたいと思っていることでしょう。
しかし、言葉によっては子どもや保護者の心に届かないこともあります。
心というのは、意識というよりも無意識の領域に入るものではないでしょうか。
そして、心は感情となって現れてくると思います。
つまり、受け取った子どもや保護者の感情が動いたとき、心に届いたと解釈できます。
通知表には、評価された○と所見が表記されているものが多いと思います。
○は、その子の能力をある基準から判断した結果が示されます。それを保護者は事実として受け止めることになります。
この結果に一喜一憂することになります。結果から子どもや保護者の心が動きます。
これは、受け取った子どもや保護者は、「良かった、悪かった」と判断しますが、自分の事やわが子の事ですから、余程の変化がなければ、大きな喜びや悲しみにつながる事はありません。
所見は、違います。書き方によってかなり大きな影響を与えることがあります。
余り影響を与えないようにということで、事実のみを書かれている所見を見ることがあります。
これでは、子どもの成長をお祝いすることにはなりません。言葉を選んで書き手の心を伝えるものにしたいと思います。受け取った子どもや保護者が、これからの生活や学習に期待や意欲がもてるように配慮するのが、所見の役割ではないでしょうか。
そのためには、子どもの行動や能力を記述するだけでは不十分となります。
この学期で子どもをどのように受け止め、何を素晴らしいと感じているのかを伝えることがとても重要になります。
つまり、見方や考え方やその子らしさを表現することになります。
1つの事実でも解釈は様々です。その様々な解釈の中から、この学期の中で教師がとらえたその子らしさとして子どもや保護者に伝えることが担任教師としてのとらえ方になります。それがわからないと保護者は勝手に判断することになります。
例えば、毎日当番の仕事をした子がいるとします。
さて、この子には、どんな能力があるのでしょう。
そして、その能力のある子は、どんな見方考え方をするのでしょう。
そして、その能力のある子は、どんな子だと考えられるのでしょう。
例
①の解釈
根気強さがある→仕事に興味がある→意欲的に取り組む子
②の解釈
根気強さがある→仲間の役に立ちたいと思っている→思いやりのある子
③の解釈
根気強さがある→決められたことはしなくてはと思っている→真面目な子
さて、この違いは何から生まれてくるのでしょう。
これは、教師のもっている価値観です。
その判断が間違っているということはありません。違いであっても間違いではありません。
一つの事実からは様々な子どもの姿が見えてきます。いくつかの事例をあげながら、自分なりに判断します。
そして、「私はあなたをこんな子だと感じましたよ。素晴らしいですね。」
と伝えることになります。
教師一人一人の解釈は違っていいのです。ここには、教師の生き方や価値観が現れてきます。
その生き方や価値観を使って子どもたちを育てているのですから、それを示さなければ、どのように子どもを育てているのかが保護者には伝わりません。
それを伝えることが子どもや保護者の心に届くことになります。
「毎日係の仕事をします。」と言われるよりも「思いやりのある子です。」と言われた方がどれ程嬉しいでしょう。
読み手の心を動かす言葉は、事実ではなく、その事実の裏にあるその子らしさを表現することになります。
どんな子なのか判断するために、多くの事実をとらえることになります。逆にどんな子が判断できないとすれば、あまり子どもをよく観察していないということになります。
日頃の教師の観察の結果を「その子らしさ」として伝えたいものです。-
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