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from: 岐阜のすーさん
2012年01月31日 05時53分30秒
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子どもがほしがる言葉
私たちは、毎日、シャワーのように子どもたちに言葉を浴びせています。
その中にどれほど、子どもたちがほしがる言葉を浴びせているのでしょう。
ひょっとすると自分の都合のよい言葉を浴びせていることはないでしょうか。
自分の言葉を見直す機会を作らないとなかなか自分の癖は見えません。
例
習字の時間に、お友達が墨汁をこぼしました。
するとD子さんは、すぐに立ち上がり、教室のぞうきんを取りに行きました。
そして、墨汁をこぼした友達と一緒になって、床を拭き始めました。
A先生は、D子さんに向かって、
「ありがとうね。よく気がつくね。」
と感謝の気持ちを伝えました。
どの子も学校生活では、緊張感をもって生活をしています。時には、失敗もします。また、その失敗を助け合ったり、励まし合ったりもしています。中には思い通りに行かずに苦しんだりする子どももいます。
学校で起こることは、日々変化し、同じ毎日を過ごしているようで違っています。その時々にうまく対応できる子ばかりではありません。どの子も精一杯に取り組んでいるのです。
これが子どもを理解する上の前提になります。
その精一杯さは、時として、教師の気に入る姿になったり、気に入らない姿になったりして現れています。これは、子どもの考えや感じ方とは異なっています。
でも、どの子も教師に認められたい、褒めてもらいたいと思います。誰も嫌われたいなどと思っているはずはありません。それを口に出すか、出さないかは別ですが、心の底では思っています。小学校低学年では、それがよく見えます。
「先生、先生、僕見て。」「私は、どう?」などと言葉や態度で表します。年齢が高くなるに従ってそれが見えにくくなっていきます。でも、心の中には、認めてもらいたい、褒めてもらいたいという気持ちで一杯です。
今回のD子さんの姿は、きっとA先生にしてみると感謝をするほど嬉しい行動だったに違いありません。
ただ、「ありがとう。」という感謝の気持ちだけでは、子ども自身が認められたと強く感じることはないでしょう。
この時に役立つ言葉かけが
「あなたらしいね。」
という言葉かけです。
あなたらしさという抽象的な言葉ではなかなか子どもにもわかりません。ここがポイントになります。先生がどんな子だととらえているのかを伝えることができるかどうかになります。
そこで、このD子さんを行動に至らしめたD子さんのもっている生き方の素晴らしさにつなぎます。そのことで子ども自身が認められたと感じることができます。
この場合、
「D子さんは、優しい子だね。D子さんらしくて素敵だね。」
となります。
床にこぼれた墨汁を拭く行為を認められるよりも断然、この方が嬉しくなります。
子どもはいつも認めてもらいたいと思っているのです。何を褒めるかによって、子ども自身の感じ方が違ってきます。
そして、先生からそんな自分に見られているのだと意識することができます。そして、それが私なのだと思いこむことにもなります。
できれば、よい思い込みができることが子どもの自信につながります。
逆に
「お前はダメだ。」と言われ続ければ、子どもは当然自信をなくしていきます。目の前の子どもの何がその子らしいのか、肯定的にとらえる目を養うことが子どもを育てる上でとても重要だと言うことがわかります。
さて、あなたはどんな言葉を子どもに投げかけているのでしょう。-
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