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  • from: 岐阜のすーさん

    2015年02月22日 05時26分26秒

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    子育てはいくつまで

    私たちは、一人前の人として育つように子どもを育てています。ただ、目の前の子どもを完成した子どもに育てるわけではありません。
    義務教育であれば、小1から中三までの9年間になります。でも、その後も子どもの成長は続きます。そして、一人前の社会人になるまでにして、世に送り出すことになります。
    脳の90%は、10歳までに完成されます。だいたい小学校4年生くらいです。それまでに、子どもは、人としてどう生きたらよいかを体全部を使って死に物狂いで学んでいるのが人間です。(動物はもっと早いです。)
    子どもの成長に合わせて、子育ての内容が異なってきます。(たとえば、幼児期ならば、身辺自立・生活自立、児童期ならば、学習の自立、青年期ならば、経済的社会的自立を目指します。自著「若手教員指導 成功の秘訣」より)
    往々にして、私たちは、理想の子ども像に合わせて、子どもを育てようとしてしまいますが、目の前の子どもとギャップがあります。
    そのギャップを埋めるための指導をしますが、果たして目の前の子どもに無理をさせていることはないかを見抜く力が必要となります。
    例えば、生活自立ができていない子どもに学習の自立を求めても、効率が悪く、指導に時間がかかります。なかなか成果が上がりません。
    また、子どもは、教師の指導に無理があれば、離れていきます。逆に依存させる関係で結びついていると、後を引き受けた教師の指導が入らなくなります。
    目の前の子どもを育てているのは、あなた一人ではありません。私たちは、駅伝のようにタスキを次の教師に渡しながら、子どもを育て続けることになります。

    早く自立してほしいという気持ちは教師ならば、誰でももっています。でも、子どもが自立するのは、実際の社会に出た時です。
    子どもの成長を願う教師が、タスキを受け取り、精一杯子どもと関わります。
    補いながら、子どもの成長を願って指導をし続けているのです。
    目の前の子どもに関われるのは、子どもの人生のほんの一瞬です。焦らず、無理をせず、子どもをよく観察しながら、子どもに合った指導をし続けたいと思います。

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