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from: 岐阜のすーさん
2015年04月29日 04時07分07秒
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子育てで悩む保護者へ
子育てに悩む保護者へのアドバイスをするときに役立てていただけるとありがたいと思います。
<保護者の方へ>
私たちにも、幼い時代はありました。意識的・無意識的かどうかはわかりませんが、親の一挙手一投足から影響を受け、成長しました。その成長の過程では、叱られたり、褒められたりした体験がたくさんあると思います。その時、悲しくなったり、辛くなったり、嬉しくなったりしながら、その体験をもとに、今の行動ができる価値観を身につけてきました。
目の前の子どもも同様です。
でも、できるようになった私たちは、いつの間にか、このできるようになる過程を忘れて、できて当たり前のような感覚で、できないわが子を見てしまう事があります。
それが、「何度言ったら、わかるの?」「どうして、できないの?」などと子どもを責める言葉となって現れます。
責めてもできるようにならないことは、すでに経験しているはずなのに、つい責めてしまうことがあります。(これは、子どもの成長とは無関係です。自分の中にある焦りや見栄、願い、嫉妬、ストレス等によるものです。)
特に、自分が大切にしている価値観については、感情が強く表れるために必要以上に、強く子どもを責めることになります。
例えば、時間厳守です。
時間に厳しい人は、遅刻することを嫌います。遅刻をしないように自分に対してかなり厳しく、最善の努力をします。そして、自分だけでなく、他人に対してもその感覚があり、他人が遅刻するとイライラしたり、許せない感情が高ぶったりします。
つまり、時間厳守という価値観で自分も他人も裁きます。
感情が高ぶる時に現れる価値観は、どの価値観(美しさ、おいしさ、金銭感覚、優しさ、厳しさ等)も同じです。
感情が高ぶる価値観は、自分が大切にした価値観ですが、その価値観を身につけるには、「強い衝撃(インパクト)」や「繰り返し」が必要です。
何度も何度も繰り返し、子どもに言い続けたり、やり続けるのが「繰り返し」によって身につけた価値観です。
それとは別に一度強烈な体験をすることによって、身につけることもあります。例えば、犬に襲われた体験をすると犬恐怖症になることがあります。高い所から落ちると高所恐怖症になることがあります。これらは「強い衝撃」によって身につけた価値観です。
子育ては、このうち、「繰り返し」によって価値観を身につけることになります。
ここで知っておくと得するのが、学習には4つの段階があるということです。
自動車の運転ができるようになる過程をイメージするとよいでしょう。
無意識的無能・・・知らないからできない段階
(運転の仕方を知らない)
意識的無能・・・・知っているけど、できない段階
(運転の仕方を教えてもらってもうまくできない)
意識的有能・・・・意識しているときは、できる段階
(意識しながら、運転するときは、うまくできる)
無意識的有能・・・意識しなくても、できる段階
(話しながらでも平気で運転できる)
この4つの段階を経て、身につけていきます。
躾けたい内容について、「今、わが子は、どの段階なのか。」を見つめると、できないからと言って叱ることが無意味だということに気づくはずです。
(「今、わが子は、無意識的無能の段階だから、もう少し丁寧に教えよう。」)
(「今、わが子は、意識的無能の段階だから、繰り返し言うしかない。」)
一度で運転を覚えることはできません。たくさんの失敗を重ねながら次第にうまくなっていきます。できたことの積み上げが、「できる子ども」に育てる過程になります。
山の頂上から、山登りを始めている子どもに「早くのぼってこい!」と言うあなた(できないことを叱る姿)でしょうか
それとも、子どもと一緒に山登りをし、山登りのコツを一つ一つ教えながら、一緒に汗をかきながら山登りをするあなた(できたことを褒める姿)でしょうか?
(トップダウンで考えるか、ボトムアップで考えるかということになります。)
どちらのあなたでしょう?
実は、わが子が赤ん坊の頃、「ハイハイした」「ママと呼んでくれた」「立ちあがた」などとわが子の変化を喜んだあなたです。(できたことを褒めるあなたです。)
いつから、子どもの変化を喜ばなくなったでしょう?
本当は、目の前のわが子は、日々変化をしています。
その変化を見過ごしていることはないでしょうか。
目の前のわが子を見ていないで、イメージのわが子を見ながら、できないわが子にしていることはないでしょうか。-
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