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from: 岐阜のすーさん
2015年05月13日 04時18分54秒
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いいですか?
私たち教師は、子ども同士の関わりを増やすために、子どもが発言時、自分の考えを述べた後に、仲間に問いかける言葉を使うように指導します。
その時の問いかけの言葉は、どんな言葉を使っているでしょう。
例えば、「~だと思います。いいですか?」です。
この「いいですか?」という問いかけについて疑問に感じることはないでしょうか。
「いいですか」という言葉の裏にある、話し手と聞き手の関係を考えてみると、聞き手の方が上位になっているように感じます。
また、発言の内容が、「いい」か「間違い」という二択になることが予想されます。
そして、「いいです。」と聞き手が答えたとすると、次に発言しようとする人にとって、「いい」以外の発言はしづらくなります。
大きな声で、多くの聞き手が「いいです。」と答えたとすると、それ以外の内容をもっていた子どもにとって、発言しづらいものです。
余程自信をもっている子どもならば、発言することはできますが、少し自信のない子どもにとって、発言することはかなり大きな壁になります。
一番問題だと思う事は、常に正答を求められるため、「正しいことを言う。」「正しいことしか言えない。」という意識が根付くことになることです。
この問いを続けていると、発言しづらくなり、挙手率が下がることが予想されます。
これらのことを考えると、本当に「いいですか?」という問いかけの言葉は、適切な言葉かどうか、吟味が必要だと思います。
そこで、
私は、「~だと思います。どうですか?」を子どもに使うように話します。
「どうですか?」となれば、話し手と聞き手は対等です。
そして、話した内容についての考えを求めているのですから、選択は、二択にはなりません。
選択肢を増やすことができます。
返答として、
「わからない」「同じ」「つけたし」「違う」等が挙げられます。
(ちなみに私は、ハンドサインとしてこれらを整理します。そして、どう受け止めたのか、無言で挙手するよう子どもに求めます。)
※無言ならば、他の子どもの影響を受けにくくなります。
これならば、聞き手は自由に自分の考えを述べることができます。
正答を求められているわけではないので、自由です。
教師が、「本当にそうなの?」とか、「誤答を応援する」とかすると、子どもは混乱します。
このことにより、子ども一人一人が、「正答は何か」を追究することになり、ここから学習が始まることになります。
話し合いをしながら、思考を深めるためには、この追究する姿勢が必要になります。
「いいですか。」では、この追究する姿勢は身に付きません。すでに正答が出ているということが前提になります。
さて、あなたの学級の子どもは、どんな言葉を使って、自分の意見を述べた後に、聞き手に問い返しているのでしょう?-
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