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from: 岐阜のすーさん
2016年04月28日 05時18分50秒
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状態管理に努める
新年度が始まり、約1か月が過ぎました。子どもたちの様子はいかがでしょう?
今の時期になると、どの子も年度当初の緊張感が取れ、自分らしさを発揮する機会が増えてきます。
自分らしさを発揮し合うため、トラブルが増えてくるのもこの時期です。
これは、子どもたちが自分の生きやすい環境を作ろうとするからです。
この時、子どもたちの中には、うまく我を出せず我慢をしたり、対応の仕方に戸惑ったり、孤立したり、いろいろな姿が見られます。
中には、学校に行きたがらなくなったり、学校でのトラブルを訴えたり、学校生活の不満を親に訴えたりすることがあります。
親に訴えることにより、親の注目を自分に向け助けてもらおうとする無意識の働きによるものです。
これが、親からの苦情として訴えられてくることもあります。
子どもが言葉で訴える内容は表層的なもので、実際にはもう少し深いところで問題を抱えていることがよくあります。そのため、子どもの訴えることだけにとらわれると問題の本質を見失うことにもなります。
親からの訴えは、事実と異なることがあったり、誇張されてたりすることがあります。
事実と異なっているなどと反発してみても仕方ありません。何か訴えたくなる子どもの心に寄り添うしかありません。
この時、事実を確認するなど保護者の言動に翻弄されてしまうと、本質が見えなくなってしまうことになりかねません。
「学校生活への不満は、どこからくるのだろう。」「本当の問題は何だろう。」と探る気持ちで、じっくりと子どもを観察しながら、子どもと話をすることで、問題の本質を探ることができます。
保護者が訴えてきた子どもが、どのような位置づけになっているのか、個々の問題というよりも、学級経営をする中でのその子の位置づけを見つめ直すことになります。
差別なく、平等に扱っているだろうか。さみしい思いをさせることはないだろうか。孤立させてしまっていることはないだろうか。などと自分の学級経営の課題を探る機会にもなります。
自分の思い通りの学級経営をするために、依存の関係を築くような刺激を与えているとこのような問題の発生は多くなります。
(みんなと同じ事ができない子どもを集中的に指導する。飴と鞭を使いながら指導する。子どもの意見を聞き入れず、正論を押し通す等)
この時、役立つのが非言語的コミュニケーションです。(コミュニケーションには、2種類のコミュニケーションがあります。言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションです。)
子どもの表情、声の調子や姿勢、呼吸、行動などが非言語コミュニケーションになります。実際には、非言語的コミュニケーションの方が言葉よりも子どもが訴えたい本当の内容に近くなります。
非言語コミュニケーションは、何となく感じるというものです。言葉に表せられない分、かなり曖昧ですが、この方が言葉よりも確かです。ある学者によれば、言語:非言語=1:9(メラビアンの法則→言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%→)と言われます。
これは、本当はしたくないけど、教師の思いを察して子どもが動いていることはないか、探る時に役立ちます。
例えば、子どもの視線、行動、発言の傾向などを観察してみると、教師に褒めてもらいたいという気持ちから取り組む子どもを見つけることができます。
教師の前と友達の前とでは、対応の違う子どもを発見することもできます。
ただ、この観察力も子どもへの思い込みがあると劣ってしまいます。
「あの子は、こういう子だ。」という固定観念としてみていることがそれです。
どの子もよさと可能性をもった存在として、可能性を探り続ける目で眺めることが重要になります。
また、忙しい毎日を過ごしていると、どうしても子どもから目を離す機会が増え、正しい判断ができなくなります。ストレスを抱えているとそれも判断を誤らせる要因になります。
このように観察の精度は、観察する教師の心の状態に大きく影響されます。穏やかに日々の生活を送ることが、観察の精度を高めることになります。
問題が発生した時こそ、自分の判断が冷静で、客観的になっているかを見極めるもう一人の自分を作り出す必要があります。
これには、少し離れて、自分を見つめる機会を作ることが必要です。
実際のやり方として、
椅子に自分を座らせ、その自分が椅子に座っているイメージをもちながら、椅子から離れて、観察します。
椅子に座っている自分の表情や顔色、姿勢、服装、呼吸そして、背景の色等を想像します。
冷静で、客観的に判断している自分の状態と比較してみます。
できる限りこのような状況にならないように、日々健康で穏やかな重質した生活を送ることが子どもにもよい影響を与えます。
子どもたちのためにも、十分な休養と睡眠を取り、健康な毎日をお過ごしください。-
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