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from: 岐阜のすーさん
2017年03月17日 06時05分16秒
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支えること
私は、「人に迷惑をかけてはいけない。」とか、「自分の事は自分でしなければいけない。」という思いを大事にしながら、生きてきたように思います。
そして、これが相手に対する思いやりのある姿勢だとも思っていました。
まるで、これが真実かのように生きてきました。
しかし、最近疑問を感じるようになりました。
・高齢になったから何の役にも立たないから、自治会を脱退したいと申し出る高齢者がいます。
・人の世話になり、迷惑をかけたくないからと人との関わりを拒否する高齢者がいます。
・高齢者の交通事故が増えています。また、高齢者が加害者となる交通事故も増えています。
他人には頼らずに生きていこうとしている高齢者の姿が見え隠れします。
しかし、現実的には、高齢になって、「できないこと」「わからないこと」が増えています。
「やりたいけれど、できない。」・・・・葛藤に苦しむ高齢者の姿が目に浮かびます。
そして、高齢者自身が、役に立たない、迷惑をかける存在と考えているから、この問題が解決しないのではないかと思うようになりました。
役に立たないというのも事実ではありません。
介護を始めた私にとって、介護するための時間を生み出し、介護者と関わり方を工夫しながら、毎日を過ごすことになります。
これを迷惑な事だとか、辛い事だとか考える人もいます。
しかし、この現実を自分の優しさが試される機会と考えると、迷惑な事、辛い事とは言い切れません。
手助けをするから学べることがあります。
支えようとするから関わりが深くなります。
決して負の存在ではありません。
自分自身の在り方を見つめる機会も増えていきます。
ですから、
高齢になれば、
他人に迷惑をかけてもいい。
他人に助けてもらえばいい。
と、誰もが考えるようになれば、支える方がもっと優しくなるのではないかと思えてなりません。
支える人は自分一人ではありません。多くの人が支えています。
他人の姿を見ながら、自分の至らなさにも気づくこともあります。
その時、未熟な自分を発見します。
支えられる側に合った力が、支える側に力がつきます。
これは、高齢者だけでなく、自分より弱い立場の人との関わりに当てはめることができます。
今私は、迷惑な事、面倒な事に耐えうる力を身につける機会を得ました。-
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