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2011年01月28日 04時35分14秒
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1年の振り返り
子どもたちは、失敗したり、過ちを犯したりした時、何を脳裏に描いているのでしょう?昔は、恐い父親がいたので、きっと失敗したり、過ちを犯したりした時は、叱
子どもたちは、失敗したり、過ちを犯したりした時、何を脳裏に描いているのでしょう?
昔は、恐い父親がいたので、きっと失敗したり、過ちを犯したりした時は、叱る父親の顔が浮かんだように思います。また、母親の悲しむ顔が浮かぶこともありました。
しかし、大人になった今は、そんなことはありません。
今の子どもたちの周りには、強い大人が減ってきたように思います。そして、周りには、やさしい大人が多いように思います。
いざという時に、自分を止めてくれる誰かが必要な時期というのがあるように思います。
失敗を重ねても、そのうちに「これではだめだ。何とかしなくては。」と思えるような体験がなければ、なかなか変われないのが私たちなのかもしれません。これが強い衝撃(インパクト)となります。
例えば、万引きをして叱られたとしても、それが強い衝撃になっていなければ、「見つかって運が悪かった。」程度になってしまい、また繰り返すおそれがあります。
もし、両親が涙ながらに店長に土下座をして謝る姿を見た時、子どもが、「これではだめだ。何とかしなくては。」と思うかもしれません。事の重大さを何で伝えようとするかは、保護者の姿勢になります。まして、親が「お金を払えば、いいでしょ。」などという態度で子どもの前に立てば、子どもは何を学ぶことになるのでしょう。物事をお金で解決する姿が子どもの目に入ってくるのです。
優しい大人が多い時代。子どもたちがインパクトを感じるのは、一体何なのでしょう。
自信のない姿を見せれば、自信をもつ子どもは育ちにくいと思います。
厳しさを知らなければ、甘さだけを学びます。
褒めることが大事だとよく言われますが、本当にそれだけでよいのでしょうか。よいはずはありません。
叱るということは、制限を作り、方向を定めることになります。この制限を知ることで、何がよくて、何がいけないか区別ができ、より効率的に目指す方向に向かうことができます。
制限を加えることで自由性や柔軟性は失いますが、ここで発揮する自由性や柔軟性よりも、方向が決まった上での自由性や柔軟性を発揮した方がより質の高いものになります。それこそ新しいものを生み出す創造力になります。
暗い話題が多く、他人事にして否定し続ける評論家がとても多いように思います。
評論家では、子どもは育ちません。実践家でなければなりません。
多少の知識で子どもを育てようとしても子どもは育つはずはありません。評論家になっているからです。教師も同じです。
目の前の子どもを見ながら、叱ったり、褒めたりしながら、子ども自身が目指す方向が明確になるようにするのです。
特に教師は、1年勝負になります。親のようにじっくりと構えて、子どもを育てるという訳にはいきません。
目指す方向をできる限り早く、明確に示し、効率よく指導することを考えなければなりません。
もうすぐ2月になります。1年間を振り返り、いかに効率的に指導の方向を示し、子どもを育ててきたのかを振り返ってみてはいかがでしょう。
そして、次年度に向けての取り組みをある程度決め、残りのわずかな時間を利用して、練習をするのです。
子どもたちに次年度に向けての夢をもたせ、その夢に向かって歩み出すための具体的な手だてを一緒に考え、実践を積み上げます。
次年度の担任への贈り物ができる教師でいたいと思います。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月27日 05時03分33秒
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肯定的意図
失敗を重ね、自信をなくしている人が多いと感じることが最近とても多くなりました。私たちは、いつから、失敗を恐れるようになったのでしょう。幼い子どもを見て
失敗を重ね、自信をなくしている人が多いと感じることが最近とても多くなりました。
私たちは、いつから、失敗を恐れるようになったのでしょう。
幼い子どもを見ていると、失敗が恐いと思っているようには思えません。自分の思いを行動にし、したいことをしたいようにしています。
叱られて泣くことはあっても、へこたれません。叱られても叱られても同じ行動を繰り返します。
その内、次第にその行動が変わってき、叱られることも少なくなっていきます。つまり、躾られていくのです。
このことを考えると、失敗を恐れるということは、生来もっているものではないように思います。
また、行動を起こせば、必ずその行動に伴う結果がついてきます。その結果を失敗ととらえるか、成功ととらえるかは決まっていないということがわかります。
つまり、結果を判断した自分に失敗と考えた原因があるということです。
私たちは、ある価値に照らし合わせて判断しているということです。その価値判断が自分を苦しめているということになります。
本当に失敗は、恐れなければならないほど、自分にとって負になるものでしょうか?
よく「あの頃の失敗の体験が、今の自分を作っている。」等という話を聞くことがあります。その時には、だめだったと思っても、それが成功につながっているということになります。
これは、過去に起きた出来事に対しての価値判断が昔と今では違うということを意味します。
このことからわかることは、今の価値判断がすべてではないということです。様々な体験を経てその価値判断は、変わることがあるのです。ですから、今の失敗が将来どんな役に立っているのか想像することはできません。
もし、今の辛い体験が将来の自分に役立つものだ(肯定的意図がある)と考えることができたら、今の辛さを耐えることができます。
私たちは、行動の結果を役に立たない、むしろ悪い影響を与えるものだと思いこんでいるから恐れるのではないでしょうか。
ここがポイントになります。
行動を起こせば、必ず結果はついてきます。その結果を役立つものだととらえることができれば、失敗は失敗ではなく、学びになります。これは、思いこむことだけのことです。
必ず、何かこの結果には、意味があるはずだ、自分にとって役立つ何かがあるはずだと考えるのです。
ただ、無意識は常に安心・安全を求めています。今の自分の価値観とは違う判断をします。
ここまでの話について、「理屈で考えれば、その通りだ。しかし、何となく違和感がある。」というあなたではないでしょうか。これは、無意識が抵抗して、今の自分とは違う判断を無意識がしたことになります。
ここには、根深く自分に張り付いた価値観が潜んでいます。
それは、
・人からよく見られたいという見栄があるかもしれません。
・恥をかきたくないと思っているかもしれません。
・何か得することがあると考えているのかもしれません。
根深い価値観が失敗から自分を守っているのです。失敗を恐れることで自分を守っているのです。これで守られているうちは、失敗は恐いものでしかありません。
自分の中に何があるのか探り、もし、新たな価値観を発見することができたら、必ず変化します。
例えば、「そうか、私が失敗を恐れるのは、恥をかきたくないと思っていたからなのか。」「人から認められたいと思っていたから、失敗を恐れるのだろう。」などと自分の根深い価値観に守られている自分を発見することができたら、その自分が変わるということです。
それは、発見したことでその視点から自分を見直す機会が増えるからです。
本当に大切にしなければならないことは、何か。そして、今の自分にとって大切なことなのか、それとも将来の自分にとって大切なことなのか見つめてみることは、価値あることです。その時、無意識は常にあなたの見方をしてくれます。
今実現していることは、無意識が今、望んでいることだと考えると違った自分が見えてきます。意識とは別に無意識レベルでは、願いが叶っていることになります。
もし、こんな自分が願いが叶っている自分なのだろうかと考え、不安になったとしたら、今の自分が10年先、20年先の自分ではないことは忘れないでください。変化し続けているのが私たち人間です。
可能性が広がっている私たちなのです。今という現実を受け入れながらも、変化し続ける自分を信じて(信じることではなく事実なのですが)、一喜一憂して失敗を悔やむことなく、前向きに生きていきたいものです。
この失敗(本当は失敗ではなく、一体験です。行動の結果です。)には、何か役に立つ意味があるのではないかを考えるだけでも、ちょっと意欲がわいてくるのではないでしょうか。
常に願いは、叶っています。そして、この先、どんな自分になるのかは、まだ決まっていません。可能性を生かすも殺すもすべて自分次第です。
今の体験を新たな自分を創り出すエネルギーにするには、学び続けることしかありません。
今の行動の結果の肯定的な意図は何でしょう。これが学びになります。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月25日 04時41分10秒
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問題をサクサク解決する
自分の力の限り尽くそうと思って目の前の事に精一杯取り組んでいるのは、教師ばかりではありません。これは、保護者も同じです。教師の側から保護者を見るとまだ
自分の力の限り尽くそうと思って目の前の事に精一杯取り組んでいるのは、教師ばかりではありません。これは、保護者も同じです。
教師の側から保護者を見るとまだできそうだと思っても、それはあくまで教師の側からの見方です。同じことは、逆に親の側から教師を見た場合でも同じことが言えます。
相手に力を借りれば、もっと早く解決できるはずなのに自分の力で何とかしようと試行錯誤していることがとても多いように思います。
子育ては、自分の力だけでできるものではありません。
子どもが関わるすべての人々が子どもに刺激を与え、その刺激に反応しながら、子どもは成長しています。
それは、子どもの場合、自分で考えて行動するというよりも、環境に適応するためにまずは真似ることが多いからです。
ですから、いろいろな刺激を得ながら成長し続ける子どもを目の前においては、関わり人々が同じ方向を向いていると効率よく子どもを育てることができます。
関係機関が集まって行うケース会などはまさにそれに当たります。
しかし、そのような場に持ち出される問題は複雑で、あたかも糸が絡み合ってなかなかほどけない状態のようにも見えます。
もっと早く互いに手を取り合えばよかったと思うことがたくさんあります。
ただし、渦中にいると、そんなに冷静ではいられません。自分の力を精一杯出して取り組むことしか考えられないのです。これが人間なのかもしれません。
・新しいことを取り入れることへの不安
自分が精一杯取り組んできたことを否定されるのではないかと考えると、なかなか他の意見を取り入れられません。
・慣れた取り組み方の方が安心
成功体験があるから今の取り組みをしています。体験をしたこと以外はなかなか長続きしません。体験をして見通しがある分、安心していられます。
私たちの脳は常に安心・安全を求めています。ですから、渦中にいる時の最大の安心・安全は体験に基づいた行動しかありません。それが、精一杯取り組んでいるその取り組み方になります。
このように考えると、行き詰まった状態にならないと新たな解決方法を手にしようとは考えられないということになります。
つまり、私たちが問題を解決したいという時は、この行き詰まった状態から何とか這い上がりたいともがいている状態だということになります。
問題解決した時のあの充実感を感じたいという思いが問題解決に向かわせるのです。
逆に言うと、精一杯取り組んでいるから、必要な時に必要な問題が現れたと考えることができます。問題が起きるのは、偶然ではなく、必然なのです。
このように考えると、問題解決の過程で何を学ぶかがとても重要になります。学ばなければ、また同じような問題が起きます。
1つの問題解決で深く学ぶことができる人は、きっと同じ問題で苦しむことはないでしょう。しかし、浅い学びであれば、少しの条件の違いでも別の新たな問題だと勘違いして、また同じような問題で苦しむことになります。
問題が起きたということは、精一杯努力した証拠であり、同時に学びのチャンスを得たことになります。
目の前の問題は氷山の一角に過ぎず、もっと深いところに本当の問題が潜んでいることに気づくことができたら、もっと早く解決できることが増えてくるということです。
このことは、意識レベルで考えるとよくわかります。
(環境レベル→行動レベル→能力レベル→信念価値観レベル→アイデンティティレベル)
例
○この問題を起こしているのは、環境の問題だと思っていたが、実は自分自身の考え方が問題を起こしていたと気づく。
・時間がないからではなく、それは言い訳で実はやる気がなかった。
・人のせいにしていたが、実は人に頼れば何とかなると考えていた。
・場の雰囲気が悪いと思っていたが、実はその場を盛り上げるために何をすべきか考えていなかった。
○この問題は行動の問題だと思っていたが、実は自分自身のあり方が問題を起こしていたことに気づく。
・失敗しない方法を考えればよいと思っていたが、実は成功を願っていない自分に気づいた。
・相手を思いやる行動を考えればよいと思っていたが、実は相手を信頼していない自分に気づいた。
学びも、それぞれの状態によって異なるため、根深い問題に気づくことがよい訳でもありません。根深い問題は、問題解決に長い時間を要します。簡単な解決できる問題を一つ一つ丁寧に解決することが根深い問題の解決につながります。
大事なことは、この仕組みを知っているかどうかということです。氷山の一角に現れた問題に振り回され、自分を見失っては大変です。
問題を大事(おおごと)にして悩むことなく、学びの場と考え、サクサクと取り組むことがよいでしょう。余分なことにエネルギーを使うことなく、問題解決に全力を尽くすのです。問題から逃げることなく、真摯に問題に向き合う姿が重要な問題の発見につながります。
私たちは、常に全力を尽くしています。問題解決についてもその時に起こる感情に振り回されることなく、全力で問題解決に当たりたいと思います。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月24日 04時23分34秒
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始めの一歩
新しい事を始めようとする時には、いろいろな不安があります。「うまく行くだろうか。」「失敗したらどうしよう。」などとやる前から、未来を悪い結果しか想像で
新しい事を始めようとする時には、いろいろな不安があります。「うまく行くだろうか。」「失敗したらどうしよう。」などとやる前から、未来を悪い結果しか想像できないとなかなか足が動きません。
・時間が足りないから。
・費用がかかりすぎるから。
・仲間がいないから。
・足りないものが多いから。
・他にすべきことがあるから。
・それをする力がないから。
・やり切る自信がないから。
と、始められない理由がどんどん見つかってきます。
でも、「これができたら、楽しいだろうな。」「こうしたら、どんな広がりができるだろう。」などと想像するとうきうきしながら、前に進むことを考えます。
・どうやって時間を生み出そうかな。
・費用はどうやって工面しようかな。
・仲間をどうやって集めようかな。
・ものをどうやって集めようかな。
・他にすべきことをどのようにやろうかな。
・これができたらどんな力がつくだろう。
と実現するためのやり方をいろいろと考えます。
この2つを5つの意識レベル(環境・行動・能力・価値観・アイデンティティ)で考えると、面白いことがわかります。
悪い結果を想像するときには、環境レベルにできない原因をたくさん作ります。自分を守ろうとする働きが脳にはあるので、自分を責めることよりも自分の周りにできない原因を作り、自分を安全な場においているのです。
つまり、これは、夢を叶えないことで今の自分を守ることになります。
逆に前向きに進もうと考えているときには、環境を変えるための行動を考えることが多くなります。行動が一つ一つの問題をクリアしていくのですから、当然といえば当然です。
これは、自己実現の欲求を満たすことになります。できた時の姿をイメージし、それがあたかも実現するかのように思いこむことで脳の不安を取り除いているのです。
安心を勝ち取ったわけではありません。不安はどこかにあるものですが、それを上回るエネルギーがわき上がっているから、不安が隠れてしまうのでしょう。
脳は一度に2つのことはできません。ですから、期待する時のわくわく感が強いため、結果として不安を隠してしまうことになるのでしょう。
これは、私たち人間しかできないことです。自己実現のための欲求が、イメージを作り、それが感情を動かしてしまうのです。
このように考えると、イメージ力が自分の人生を左右しているように見えます。
何か事を始める前に、感情を動かす程までにできるイメージをどれだけ豊かに作りあげることができるかによって自分の動きが決まってしまいます。
私たちは常に安心安全を求めています。しかし、その安心安全だけを考えていると進歩はありません。
もっと脳をうまく使って、あたかも夢が実現のように思わせるだけのイメージを作り上げることに力を注ぐと、自然と前向きに動かしたいものです。
経験が少ない子どもたちが夢をもって歩くためには、このイメージ力を身につけさせることがとても重要になります。
子どもたちが物事をする前にどれ程イメージ豊かに想像し、行動に移すことができるようにするかは、教師の働きかけで決まります。
「〜をしなさい。」と行動レベルで話をしても、自ら動こうとするエネルギーが沸き上がることは少ないでしょう。
「わくわくする気持ち」になるような話をすることがとても重要だと言うことになります。
これはいかにやる気を高めてから事を始めるかということになります。
意欲を高めるための教師の働きかけがなぜ重要なのか、脳の働きからもわかります。
ですから、日頃から子どもたちに投げかけている言葉がとても重要だということがわかります。
子どもに夢をもたせ、イメージ豊かに想像できるようになるまで、話をしてから、行動に移させているでしょうか。
やりたくなるような話をすることで、子どもは自己実現の欲求に刺激を受けるのです。ここがポイントになります。
・これができたら、素晴らしいあなたになる。
・これができたら、こんな素晴らしいものが手にはいる。
・これができたら、素晴らしいことが起きる。
・これができたら、とても気持ちがよくなる。
・これができたら、友達がどんどん増えてくる。
教師は時には易者にならなければなりません。子どもに夢を見させるためにも、よく当たる易者になることがとても大切に思います。
日頃の活動に教師が夢をもち、子どもがそれを実現するために行動を起こせるように投げかけたいものです。
そして、自己実現を繰り返すことで、自信をもって自分の力で夢を実現する子どもに育てたいと思います。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月20日 06時09分52秒
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自信をもって生きる
当然の事ですが、子どもにとって母親の存在はとても大きいと思います。これは、教師の力の及ぶところではありません。それは、子どもが成長する過程で、一番影響
当然の事ですが、子どもにとって母親の存在はとても大きいと思います。これは、教師の力の及ぶところではありません。
それは、子どもが成長する過程で、一番影響を受け、いつも側にいて関わっている人物だからです。
子どもは生まれた瞬間から五感を使って目の前の環境に適応していくために様々な情報を集めます。当然、情報の一つとして、母親の一挙手一投足を見ています。
・環境に適応した動きはどんな動きか具体的な姿として映っています。
・どのような会話をしているかを聞いています。
・どんな人との関わり方をしているか見ています。
・身の回りのものをどのように扱っているのかを見ています。
・どんなものがおいしいのか、まずいのかを味わわせてくれます。
・ふれ合いながら、愛情を感じています。
これは、母親が「こうしなさい。」と言って躾たから身に付くというものではありません。
いつも側にいて環境に適応しながら生きているモデルとしての母親を参考にして、環境に適応しようとします。これは生きていくためにどうしても必要なことなのです。
子どもは環境に適応するために真似ができることを必死で見つけているのです。脳の発達は3歳までに80%程になるというのですから、この時期に一番近くにいて影響を受ける母親の生き方に似てくるのは当然と言えば、当然です。
言葉一つとっても、日頃の母親の会話から学んでいます。
優しい言葉を使って育てられれば、優しい言葉を使う子どもになっていきます。品格のある言葉を使って育てられれば、品格のある言葉を使う子どもになっていきます。罵声を浴びせられながら育てられれば、他人に罵声を浴びせることは当たり前の子どもとして育ちます。
この時、言葉から受けるイメージが感情を動かします。ですから、言葉だけでなく、言葉を浴びせられたときのその感覚が一緒についてきます。だから厄介なのです。言葉と感情が対になっているということです。
感情は、人を動かす原動力です。どんな感覚を身につけたのかがその後の子どもの生活に大きな影響を与えていきます。
子どもができ、母親になると「子育てをしなければ、」と力んでしまいがちですが、実は意識して子育てをしていることの、その何十倍、いや何百倍とも思える無意識にしていることが子どもの成長に大きな影響を与えてことになります。
つまり、意識してしようとしている子育ては、実際にしている子育てのほんのわずかだということです。でもほとんどの場合、それに気づいていません。
このことを学校教育で考えてみると、担任の存在はとても大きいということがわかります。
目の前にいて、学級の中で一番適応して生きているモデルとしての担任の影響を受けないはずはありません。
だから、1年間一緒に生活していると担任に似てくるというのは、当然と言えば当然です。
言ったことよりもしていることが子どもに影響を与えています。日頃の担任の一挙手一投足がそのまま子どもの生き方に影響を与えているのです。
このように子どもは、自我が目覚める前までに身近にいてその社会に一番適応している人がモデルにしています。そして、そのモデルが子どもの成長に大きな影響を与えているということになります。
このことを考えると、子どもと関わる私たちのあり方がとても重要になるということです。
今の自分に自信をもっていれば、それがそのまま子どもの生き方になります。今の自分に自信がなければ、それがそのまま子どもの生き方になっていきます。
子どもに影響を及ぼす力が大きい私たちですから、まず、自分自身の生き方に自信をもって生きている自分を子どもに見せることが一番大切だと思います。
私ならできて当たり前だ。
どんな困難なことがあっても乗り越えられるはずだ。
こんな思いで毎日を過ごしたいと思います。これは、今の環境とは全く無関係です。その環境に立ち向かう自分の生き方そのものです。
人に責任に転嫁したり、環境に原因を作ったり、世の中のせいにしたりして、現実を受け入れないでいる自分だとしたら、それは子どもの生き方にそのまま映っていきます。現実を受け入れ逞しく生きる自分ならば、そのたくましさが子どもの生き方にそのまま映っていきます。どのように生きているかは自分次第です。
子どもには柔軟性があります。その柔軟性が十分発揮できるように私たち一人一人が今の世の中で柔軟に、逞しく生きている姿を是非見せつけてやりたいものです。
変化する時代を逞しく生き抜く子どもたちに育てるためには、まず私たち自身の生き方に自信と誇りをもって生きていきたいものです。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月18日 06時29分51秒
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子どもの幸せ
私たちは、常に子どもたちの幸せを願っています。そしてその幸せのために何ができるのかを考えながら日々の指導援助をしています。ただし、願っていることや、支
私たちは、常に子どもたちの幸せを願っています。そしてその幸せのために何ができるのかを考えながら日々の指導援助をしています。
ただし、願っていることや、支援していることが本当に子どもの幸せにつながっていくかどうかの吟味はどのようにしているでしょう。
ひょっとすると、自分の体験や経験を元に「きっとこうすると幸せになるはずだ。」「私がこうだから、子どもにもこんな歩みをさせたい。」「この体験は、必ず子どもにとって役に立つはずだから、是非子どもにもさせてみたい。」などという思い込みで子どもに働きかけていることはないでしょうか。
当然体験や経験したことでないことは伝えられません。でも、あくまでそれはあなた個人の体験や経験に基づくものです。
子どもを取り巻く人はあなた一人ではありません。多くの人々が子どもを取り囲み、子どもの幸せを願って、行動しているはずです。
子どもの側からすると、様々な刺激を受けることになります。
刺激によって子どもたちは反応します。その刺激が今の自分にとって安心で、安全なものであれば、心地よさとして記憶され、もっと刺激を受けたいと思うでしょう。逆に不安や恐れを感じるようなものであれば、いやなものとして記憶され、刺激を受けないように自分を守ることに全力を使うでしょう。
常に脳は安心・安全のために働いています。
これは、あなたが決めることではありません。子ども自身が判断し、決めています。
何とかしようと、もがけばもがくほど、強烈な刺激を与えようとしてしまいます。本当にそれがよいとしてもそれを受けやすくなる時期があると思います。
ここでチェックをしなければなりません。
大切なことはわかるが、「本当にそれが今必要なのか。」「少し後でもよいのではないか。」「いや、それよりももっと大事なことがあるのではないか。」などと問いかけてみるのです。
必要な時に必要なものを刺激することが一番効果を上げます。
これは、私たち自身がいつも経験していることです。
私自身、若い頃には、よく肉を好みました。しかし、年を取ると野菜を好むようになってきました。
若い頃には、あまり整理整頓について関心がなかったけれど、最近は整理整頓に心がけるようになってきました。
若い頃には、夢ばかり見ていましたが、今は、振り返ることにも時間をかけるようになってきました。
私たちは常に変化をしています。その変化を創り出しているのは、私たちの自己実現の願望があるからです。これは人間ならば、誰もがもっているものです。
自己実現の方向に動いているのが私たちです。
意識で考えた自己実現だけでなく、無意識の中にもそれがあります。
ひょっとすると無意識の方が大きな影響を与えているかもしれません。
受け入れるか拒否するかは、感覚として現れます。
何となく自分にあっていない気がするとか、本当にそうなのかなと疑っている自分があるはずです。
これが無意識によるものだと思います。
本当に今必要かどうかを判断する材料として、この無意識に相談してみることとても重要になります。
動き続けているとこの感覚がわからなくなります。鈍感になってしまいます。
いつも感覚を研ぎ澄ませ、子どもの幸せのために本気になって考えている自分を創り出すことが子どもの幸せにつながるものだと思います。
感覚的な子どもが多いことを私たちは知っています。その子どもたちに刺激をする私たちがあります。
無意識のうちに感じて反応していることが多いと思います。
子どもが本当に必要だと感じたことは受け入れてくれるはずです。それは理屈ではなく、心がつながっている時に感じるものだと思います。
子どもはよく知っています。あなたが本気なのか、それとも表面だけなのか。感覚的にそれを瞬時にキャッチしています。
「あの先生の話なら受け入れられる。」「あの先生の話は受け入れられない。」など子どもは無意識のうちに判断します。
子どもの幸せのために今していることは本当にこれでいいのだろうか。自分のエゴが顔を出していることはないだろうか。自分を投影しているだけではないだろうか。などと疑ってみることが今必要に思います。
三学期は別れの時期になります。やり残したことや伝え切れていないことがあると思うとどうしても焦ってしまいます。
その時、すべてしようとするのではなく、今子どもの幸せのために何が必要なのか、本気で考える自分でいてほしいと思います。
その時必ず、1つの方向が見えてくるはずです。迷いはありません。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月13日 06時04分35秒
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自分を見つめる
若い頃は、自分の力を試すためにもできる限り自分の力でやり切ろうと力を振り絞って頑張ることが多いと思います。そして、その努力が自分の力を伸ばすことは確か
若い頃は、自分の力を試すためにもできる限り自分の力でやり切ろうと力を振り絞って頑張ることが多いと思います。
そして、その努力が自分の力を伸ばすことは確かです。
ただ、盲目的になってしまっていないか、立ち止まる機会が必要となります。
これは、自分を冷静に見つめる機会になります。
この渦中にいる自分を冷静に見ることができるのかどうかが、ポイントとなります。
冷静に見ているようでもどうしても都合のよいように解釈してしまう自分があります。
そこで、立ち位置を変えてみます。実際に椅子に座っている自分(A)であれば、その場所から離れて、椅子に座っている自分を眺めてみます。そして、その眺めている自分(B)をまた、別の位置から眺めている自分(C)を作ります。(C)の位置から、(B)の自分を眺めたり、(A)の自分を眺めたりしてみます。
すると、(C)の位置から、かなり冷静に(A)の自分を眺めることができます。
・目の前の仕事に夢中になっている自分
・周りの人々との関わりから離れている自分
これらの自分を発見すると、様々な思いがよぎってきます。
・夢中になって頑張っている自分に励ましの声をかけたくなります。
・気張らずに、もう少し肩の力を抜いてもいいのではと思います。
・それだけよく仕事をこなしているなあ、どこかで大事な仕事を抜かさないか心配になります。
・もっと時間の使い方を考えた方がよいと思います。
・身近な人への感謝をした方がよいと思います。
・支えてくれる人への配慮をもっとした方がよいことがわかります。
再び(A)の位置に入り、自分の感じたことを踏まえて仕事について考えてみます。
・しなければならないと気を張っていたことが、ちょっと楽になりました。
・こんなことをしてみようかと新たな考えが浮かんできました。
・していることにゆとりが出てきました。
・これでいいのだと変な自信が沸いてきました。
疲れたと感じた時に再びこの体験をしてみようと思います。-
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2011年01月10日 07時22分25秒
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成人式への親の参加
役員としてここ10年余り成人式に参加しています。その年ごとに式に参加する子どもたちの様子は異なります。落ち着いた子が多い年、何となく騒がしい子が多い年
役員としてここ10年余り成人式に参加しています。その年ごとに式に参加する子どもたちの様子は異なります。落ち着いた子が多い年、何となく騒がしい子が多い年、けじめをつけて参加する子が多い年、様々です。
そして、最近多くなったのが、親の参加です。私の地域で行われる成人式には、50〜60名ほどの参加者がいます。10年前はほとんど親は式に参加しませんでした。それが年を経る毎に親の参加数が増えてきています。今年は30名近くの親が参加しています。
これをどう考えたらよいのでしょう。
子離れができない親が増えてきたと考えたらいいのでしょうか。
親離れができない子どもが増えてきたと考えたらいいのでしょうか。
親子の絆が強くなったと考えたらいいよでしょうか。
成人式に対する考え方が変わってきたのでしょうか。
(ちなみに、私自身役員としての参加ですが、結果的に3人の子どもの親として成人式に参加したことになってしまいました。)
いずれにしても親と子の距離が近いことには間違いありません。
親と子はどこかで一旦、切らなければ、子どもの自立はありません。
これが、社会人になった時なのか、それとも結婚した時なのか、家族から離れて生活した時なのか、人によって異なると思います。
どんな場面であろうが、「私は、自分で親から離れたんだ。」と決めた時に離れることができます。
社会に出たときに、社会は一人の人間として扱います。ここには、親とは切り離した関係で成り立っています。しかし、最近では、就職に関わっても親がつきそったり、会社に親からの苦情が入ったりと親と切り離されていない子どもが多くいるようです。
モンスターペアレントの存在が、教育だけでなく社会にも大きな存在として現れているということのようです。
これは、社会全体に子どもの自立を遅らせていることが原因になっているように思います。
成熟した社会では、個が個として認められる社会でなければなりません。
親が顔を出して、守らなければならない社会では成熟した社会とは言えません。
不安定だからこそ、まず安心・安全を確保し、自分を守りたいという思いが働くのでしょう。身内を守りたいと思うのは、人間の脳の働きであり、誰もがそうなっても不思議ではありません。
根底には社会への不安がこの現象を引き起こしているように見えます。
本当に不安な社会なのでしょうか。少なくとも私には不安な社会ではありません。
変化の激しい社会であることは間違いありません。しかし、だからといって誰もが不安になるとは限りません。
不安な社会だと思うと不安な社会になります。
可能性が多い社会だと思えば、可能性が多い社会になります。
(私は、鹿瀬いが多い社会だと思っています。)
思い方一つです。自分で決めているのです。不安な社会を煽っているマスコミがあります。
世の中不安で一杯だと言い続けているのです。それを吹き飛ばすかのようにお笑いの人気が高まっています。
不安な情報に振り回されている人が多いことが気になります。様々な現象が社会不安から生まれているように思います。
もっと自分らしく自分に自信をもち、豊かに生きられる生き方をしたいものです。
情報が多すぎます。本当に必要な情報をきちんと手に入れているでしょうか。
本当に幸せにしてくれる情報は何かをきちんと見極めて、手に入れることが幸せを呼びます。それは安易に手に入る情報ではないかもしれません。
安易に手に入れられる情報に振り回されているかもしれません。それに踊らされているかもしれません。
このような視点から自分の周りを見てみると、今までとは違った世界が見えてきます。
これだけ、心を痛めて苦しむ人が多い時代はないでしょう。自分を見失っている人が多いのではないでしょうか。
今の時代を生き抜くには、自分らしさを自分らしく生かすことがとても重要に思えてなりません。
社会現象として起きている事は、振り回されている人々の姿にしか見えません。振り回されないで、本当に大事な情報を手に入れる賢さがもちたいと思います。
すべて自分次第です。幸せな自分を創り出す自分しかありません。人に幸せを創ってもらうのではありません。自分から幸せを求めるものなのです。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月07日 05時22分34秒
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いよいよ三学期
三学期に向けての準備はできたでしょうか。十分な時間をかけるだけの生活ができなかったと感じる冬休みではなかったでしょうか。冬休みは本当にあっという間に過
三学期に向けての準備はできたでしょうか。十分な時間をかけるだけの生活ができなかったと感じる冬休みではなかったでしょうか。
冬休みは本当にあっという間に過ぎていきます。
ただ、どんなことでも完璧にできるということはありません。大事なことは、小手先の手法だけでなく、本質からずれないということです。
三学期に向けて、最低準備しなければならないことは何かということを考えると、三学期に向けての構えが必要になります。
特に新年を迎え、今年の抱負を作り上げた私たちです。それが三学期の構えにもつながるはずです。
ですから、今年の抱負を具体的な自分の実践の足跡として生かす場が目の前にあると考えれば、やる気も高まるはずです。
これを別のものだと考えていれば、無駄な時間を過ごすことになります。そして、複雑にしてしまいます。
私たちの脳は、一度に2つの事には働きません。必ず焦点を当てた所に働きます。ですから、常にシンプルに考えていく方が楽になります。
今年の抱負とつないぐことで、シンプルになります。あとは実践の仕方を考えるだけです。
私の場合、「同じ思いをもった仲間を増やしたい。」ということがあります。これを実現するためには、いろいろな取り組みが必要です。
例えば、
・どんな思いでいるのかを伝えること
・相手の思いを聞くこと
・その共通点を探ること
・関わりを強化すること
・増やしたいという願いを伝えること
・関わりの場を増やすこと
・関わりの成果を上げること
・同じ思いで活動を広げてくれること
いろいろ浮かんできます。
この願いを実現するための三学期と考えることができます。
職場の仲間、子どもたち、保護者の方々、地域の人、自分の生活に関わる人々など様々な人が身の回りにいます。
本気になって伝えているだろうか、また、聞いているだろうかという視点から見たとき、まだまだ努力できることがたくさん浮かんできます。
具体的な動きを作ることはこれからでも十分間に合います。
できることから一つずつしていくことがとても重要になります。
また、失敗をすることもこれからもあると思います。しかし、その失敗を恐れず、学びの場と考え立ち向かうことで一つ一つの成果を上げることができます。
夢や希望で一杯の今です。それを叶えるための誰もが動き始めている一番エネルギーの高い状況が今です。
本質を見失わないで、シンプルに物事を考えながら、歩み始めたいと思います。
始業式に出会う子どもたちの顔を見ながら、本当に今必要な事は何かじっくりと見つめてみようと思います。-
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from: 岐阜のすーさん
2011年01月05日 06時26分09秒
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幸せな人生って?
仕事を始めるに当たり、いろいろな人がニュースでいろいろなコメントをしています。前向きに仕事をとらえている人と仕事の大変さからもっと休みがほしいと話す人
仕事を始めるに当たり、いろいろな人がニュースでいろいろなコメントをしています。前向きに仕事をとらえている人と仕事の大変さからもっと休みがほしいと話す人、様々です。
もし、今の自分の姿勢がそのまま仕事に反映されることを知っていたら、誰もが幸せになりたいと思っているので、もっと前向きに語ることができるはずです。
ところが、問題の本質に気づいていないから様々な反応をしてしまいます。問題の本質は、人や時間、状況などではありません。今の自分に問題はないと考えている所にすでに問題があるのです。
幸せな人生を送るために条件が揃わないと幸せになれないと考えているとその条件を揃えようと頑張ります。幸せ感がなければ、次から次へと条件を探すことにエネルギーを使ってしまいます。条件を揃えるためにエネルギーを使います。
どれだけの条件が揃えば幸せな人生を作ることができるのでしょう?
これに答えはありません。
・お金がなくても幸せな人はいます。お金があっても不幸な人がいます。
・名声がなくても幸せな人はいます。名声があっても不幸な人がいます。
・権力がなくても幸せな人はいます。権力があっても不幸な人がいます。
何があるから、幸せだなどとは言えないのです。それなのに条件を満たすことにエネルギーを使ってしまいます。
満たされないことへの不満があると満たすことへの執着が自分を動かしまいます。あたかもそれが真実かのように考えてしまいます。一旦思い込むと脳はそこに焦点が当たります。見えるものがお金であったり、名声であったり、権力であったりするのです。それらをもっている人をうらんだり、逆にあこがれたりします。そして追い求めるのです。
それは、ただただ刺激に反応しているだけでしかありません。自分が作り出した思い込みの世界にどっぷりとつかっているだけです。
幸せは今の自分の中にあるはずです。
振り返ってみると私たちは、1日ずーっと不幸せを感じて生きているはずはありません。バランスを取りながら生きている私たちです。力が入れば、力を抜きます。そのどちらかに幸せを感じる時間があるはずです。
どんな時に幸せを感じるのか。
・その時、どんな感覚があるのか。
・その時、どんな意識(考えだとか価値観)をもっているのか。
・その時、どんな能力を発揮しているのか。
・その時、どんな行動をとっているのか。
などをじっくりと観察します。
このように幸せを感じる感覚だけではなく、その時にもっている価値観・信念、能力、行動を探ります。
例えば、恋愛をしている時の自分が思い浮かんだとします。
彼女と一緒にいるときにとても幸せな感じがします。これを前述の視点から観察してみます。
・その時の感覚→胸がわくわく、心地よい、胸の辺りが熱いなど
・その時の意識→大事にしたい 失いたくない 役に立ちたいなど
・その時の能力→相手を思いやる、変化に敏感、創造力、積極性など
・その時の行動→話をする 触れる 聞く 使う 一緒に動くなど
また、食事をしている時の自分が思い浮かんだとします。
おいしい物を食べている時に幸せを感じます。これを前述の視点から観察してみます。
・その時の感覚→落ち着いた感覚、胸が一杯になる、充実しているなど
・その時の意識→大事にしたい もっと豊かにしたい 感謝したいなど
・その時の能力→無駄にしない よさに気づく うまく扱うなど
・その時の行動→食べる 味わう 話す 聞くなど
もし、恋愛のように特定な相手に感じるこの感覚から生まれた意識や能力、行動を関わる子どもたちに向けられるとすれば、子どもといる時に幸せな感覚を味わうことができるはずです。そうすれば、幸せを感じる時間が長くなります。
もし、食べ物のような特定なものに感じるこの感覚が生まれた意識や能力、行動を身の回りのものに向けられたとすれば、ものを扱う時に幸せな感覚を味わうことができるはずです。
考え方次第で、どのようにでも幸せな時間を増やすことができます。
幸せは外にあるのではなく、自分の中にあります。そして、その芽はすでに自分の中にあります。それをよく観察することから始めると幸せな人生が見えてきます。
・心地よいと感じる瞬間はたくさんあるはずです。
・失いたくない、役に立ちたいと思う人はたくさんいるはずです。
・相手を思いやったり、創造力を発揮したりする場面はきっとあるはずです。
・大事にしたい、感謝したいと思う場面はきっとあるはずです。
その時の行動がすべてあなたの幸せにつながっているはずなのです。この思い込みがあれば、外に幸せを求めることはないと思います。
エネルギーを内にある幸せに向けてほしいと思います。
もうすでにあなたは幸せなのです。幸せな時間をもっているあなたなのです。あとはその時間を増やすだけです。そのためにエネルギーを使ってはどうでしょう。
立ち止まって自分の周りにいる人、あるものに目を向けてみてはどうでしょう。決して不幸な自分ではないはずです。あたかも別の所に幸せがあるように思い込み、自分の周りから目を背けて、別のものを見ていることはないでしょうか。現実の中にあるはずです。
こんな幸せな私だから、もっと幸せになれるはずだと考えるのはいかがでしょう。-
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