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from: lapisさん
2012年02月19日 05時12分56秒
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2月の庭仕事
日本では、大雪の地方も多いと聞いていますが、皆さまの所ではいかがでしょうか。ヨーロッパも大寒波で、亡くなった方も多いようですが、イギリスは寒波が緩んで
日本では、大雪の地方も多いと聞いていますが、
皆さまの所ではいかがでしょうか。
ヨーロッパも大寒波で、亡くなった方も多いようですが、
イギリスは寒波が緩んで、少し暖かくなっています。
暦の上ではもうとっくに立春も過ぎてしまいました。
暗くてうっとうしい2月はまだじっと我慢の月ですが、
少しずつ日が長くなるのを感じています。
スノードロップやクロッカスが顔を出し、
冷たい空気の中を蝋梅やマンサクの甘い香りが漂ってきます。
種のカタログなどを眺めながら、
もう皆さまの心の中は、早く庭仕事がしたくて
うずうずしていらっしゃるのではないでしょうか。
雪深い地方でなければ、寒い間にやっておく庭仕事もけっこうありますよ。
2月も半ばを過ぎてからの書き込みになってしまいましたが、
3月までにしておかなければならないこともたくさんありますので、
一応書き込みしておきますね。
[ Part 1 ]
☆引き続き、アームチェア・ガーデニングの季節です。
「1・2月の庭仕事の余りできない間に、
カタログを取り寄せたり、ネット上でカタログを見たりして、
春からのプランを立てましょう。」
ということなのですが、冬の夜長のんびり紅茶やワインを楽しみながら
カタログを眺めて春からの庭作りを考えるのもいいものですよ。
☆種の注文をして、窓辺や加熱プロパゲーターで、種まきを始める
☆ダリア、カンナ、ユリ、グラジオラスなどの球根類や種、苗などの注文をする
☆引き続き 冬剪定の時期です
少し暖かい日が続いている時に剪定をする
(2月末までに済ませる事!)
dogwoods、 buddleia、 バラetc.
◎フロリバンダやハイブリッド・ティーのバラは
昨年伸びた部分を選定し、全体の形も整える
(傷んだ枝やクロスしている枝などを、全体の半分から三分の二くらいまで剪定)
◎花の終わったマホニア(ヒイラギナンテン)やウィンタージャスミンの枝を
剪定する
◎ウィステリア(フジ)の冬剪定は今月中に終える
◎夏咲き(6月以降)のクレマティスは、
今月末までに剪定をする
(C.orientalis, C.texensis, C.viticella, C.vitalba,
大きい花の咲く品種など)
剪定をしておかないと、上の方にばかり花がつく
*原則は、一番下の芽のすぐ上で剪定するのですが、
同じ高さでバサッと剪定せずに、30〜100cmの間で
高さを違えて切っておくと、違う高さに花が付くので、
お試しください
◎dogwood はできるだけ根元に近い所で剪定
強剪定することによって、新しい枝の成長を促し、枝の色も鮮やかになる
willow やスモークツリーなども強剪定をするか、
coppicedしたい時は、好みの高さのところで、剪定のこぎりで切る
◎斑入り葉の樹木やシュラブが先祖返り(reversionと言います)していないか
チェックをして、みつけたら枝元から剪定しておく
夏に、もう一度チェックをし直す
*落葉のものは、葉が出始めてからチェックする
☆今月後半から3月にかけて、
グラス類や宿根草の古い茎や葉を取り除く
(新しい葉が出てくる前にしておく)
*株の根元でカエルが冬眠をしている事があるので、注意をすること!
(イギリスのカエルは土色をしているので、
見逃す事があるので、注意)
☆epimedium(イカリソウ)の古い葉をすべて刈り取る
☆アルカミラ・モリスの古い葉を刈り取って、株分けをして植え付ける
☆ヘレボルスの有茎種は、夜間フリースなどで防寒する
花茎が伸びるものには支柱を立てる
☆引き続き、土を耕して、コンポストを花壇や菜園に入れる。
(早く種まきをする場所にはシートなどをかけておく)
*苔が生えていたり土が固い場合は、表面を少しフォークで耕しておくと
空気の流通や水はけなどが随分違います。
*耕すのが体力的に大変な人は、冬の間にコンポストを上に広げておく
だけでも随分違いますよ。
☆bare root のバラや樹木・シュラブの植えつけは、
今月中に終わらせること!
☆引き続き小さい木やシュラブなど、移植したいものは今が適時
☆新しく植えた木の支柱がしっかりしているかどうか確認する
☆ユリの植え付けはまだ間に合うので、すぐに植える
☆密集しているスノードロップの株分けをして、すぐに植え付ける
☆春咲き球根の芽が出かけているものの回りに、肥料をばら撒く
☆堀上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように。
(腐ったりカビが生えたものを取り除く)
☆球根の芽が出始めたら、リスや鳥避けに掛けていたチキンワイヤーを取り除く
☆室内で栽培していたヒヤシンスやスイセンなどは
花茎を切ってから、庭に深めに植えつける(7〜10cm)
水と液肥を与えて、葉が枯れるまでそのままにしておく
☆急な寒波の到来に備えて、いつでも使えるように
フリースの準備をしておく
(カメリアの蕾や花など、すぐにやられてしまうので、注意する)
☆ハウスプランツの植え替え
☆温室のある人は、夏花壇用の花の種まきを始める
(スィートピーなど)
☆暖かい日には温室の空気の入れ替を忘れずに!
☆積雪のあと雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!
(常緑樹やコニファー類)
☆春の気配と共にS&Sが活動を始めるので、
コパーリングをデルフィニウムなどの株の周りに置いて、
早めに被害の予防をする
[ Part 2 ]に続く
from: lapisさん
2012年02月20日 07時56分45秒
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「Re:2月の庭仕事」
(イェルサレム・アーティーチョーク)
[ Part 2 ]
☆キッチンガーデン
◎引き続き、土を耕して、コンポストや完熟堆肥を入れる
冬の間にこうしておくと、春にはいい土になっていますよ〜♪
◎耕した後ビニールシートなどを掛けておく
(こうして準備をしておけば、気温が上がればすぐに
ソラマメ、ニンジン、パースニップ、ハーディ・ピー、
オリエンタル・グリーンなどの種蒔きができる)
◎果樹やストロベリーの根元に肥料(potashカリウム)を
ばらまいて、軽く漉き込み、コンポストでマルチングをしておく
*potashの量は、箱の表示に従う
◎春からのcrop rotationを考える(連作障害を避けるため)
◎ジャガイモの芽出しの準備をする
*イギリスでは芽出し(chitting)をしてから植えつけるので、
芽出しに日数が掛かるため、今から準備を始めること!
(約6週間)
*明るくて凍らない場所を選ぶ
*3〜4芽くらいがよい
*芽出しをするのに紙製の卵ケースがぴったりなので、集めておく
◎果樹やcane fruits & bushes (ラズベリーなど)の
地掘り苗木の植え付け
(今月末までに終える)
◎今月中にリンゴやペアなどの冬剪定を終える
(交差している枝や込み合っている枝など)
*チェリーやプラムなどは病気が広がるので、冬剪定はしないこと!
◎秋生りラズベリーの剪定をする
すべての古い枝を根元から剪定
*秋生りラズベリー:'Autumn Bliss' 'September''Polka'など
*秋生りラズベリーは、春に出てくる枝に実がなる
夏生りラズベリーは、前年の枝に実がなる
◎カランツやグーズベリーも剪定する
ブラックカランツの古い枝は四分の一を剪定する
グーズベリーも込み合った枝などを取り除く
(剪定した枝から良いものを選んで、挿し木に使う)
◎ブラックベリーやローガンベリー、テイベリーは、
昨年延びた新枝にベリーを付けるので、
新枝を水平にワイヤーに沿って結わえておく
*昨年ベリーを付けた古い枝はすべて根元から剪定する
◎アスパラガスを植える場所の準備をする
◎アスパラガスやイェルサレム・アーティーチョークの植え付け
◎オニオン・シャロットの子球やガーリックを注文し、
今月後半〜3月に植え付ける
◎ルバーブの株にテラコッタのポットなどをかぶせる
(こちらでは専用のテラコッタのポットforcing jarを使うが、
かなり高価なので、バケツやテラコッタのポットの底穴を塞いだもので代用できる)
こうしておくと、春に柔らかいルバーブが収穫できる
*もし、あなたが大のルバーブ好きならば、
forcing jarに投資するのもいいかもしれない。
ただの畑が、いきなりイングリッシュキッチンガーデンに早変わり
すること請け合い!?
◎大きくなったルバーブの株分けをする
新しく植える時は、今の時期ガーデンセンターで売られている
ポット植えや袋入りの根を買って植えつける
◎晩春に外に植えられるように、
ポットやモジュールにハーブの種蒔きをする。
(チャイブ、パセリ、コリアンダー、バジルなど)
◎温室がある場合は、春キャベツ、カリフラワー、セロリー、
セルリアック、芽キャベツ、オニオン、リーク、サラダ用レタス
などの種蒔きをする
☆Wildlife
◎鳥の巣箱をかける
(鳥の種類によって、巣箱の大きさや形、出入り口の穴の大きさが違うので、
注意する。巣箱を掛ける場所もくふうする)
*巣の出入り口の穴が北か東を向くように掛ける
巣作りの材料になるもの(小枝、コケ、藁、枯れ草の刈ったもの
など)を庭に用意してやるとよい
◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする
*残りもののパンを与える人が多いが、
パン屑はおなかが膨れるだけなので、
冬場は特にもっと栄養分の多いものを準備する
(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラード、Mealworms などなど)
*鳥の種類によって好物が違うので、いろんな種類の餌を用意する方がよい。
木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
地面に置くバードフィーダーも忘れないように。
(既成のものでなくても、鉢の受け皿などで十分です)
*イギリスの場合、鳥たちは冬場に餌がとれなくて死んでしまう場合が多いのです。
種類によっては、非常に数の減っている鳥たちもいます。
夏に餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するようにしてください。
特に急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなるので、
そんな朝は庭に餌を撒くなどして頂ければ、うれしいです。
◎水の補給も忘れずに!
鳥を庭に呼びたいなら、餌台の設置だけでなく、
水飲み場兼水浴び場を作ること!
常に水浴び場をきれいにして、新しい水に取り替える
氷が張った朝は、水のみ場の氷を溶かすのをお忘れなく!
◎池に魚を飼っている場合は、氷の張らない場所を一箇所キープしておくこと
(pond heater の設置その他)
小さい池の場合はお湯で氷を溶かす
*冬眠中のカタツムリなどを集める
今の時期に落ち葉の下や空のポットの下で冬眠中の
S&Sの退治をしておくと良い
*追加など書き込む可能性があるので、時々見直してくださいね
(これはイギリス基準に書いていますので、日本とは少し違ったところもあります。
時期については、お住まいの地域によって、調整をして下さい。
内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい)
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