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みどりのゆび Green Fingers

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  • from: lapisさん

    2009年06月01日 18時44分53秒

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    6月の庭仕事



    6月になりましたね。
    イギリスはこのところ真夏のような日が続いています。
    今月はこんな日があるかと思えば、いきなり雷雨になるというような、
    お天気の変化の多い月です。
    太陽光線がグンと強くなり、日も一番長くなりますね。

    一昨年・昨年と2年続きで冷夏になりましたが、
    この夏は猛暑になるとの予報が出ているようです。
    たとえ前の日が10度以下だとしても、ヒョウが降ったとしても、
    この国の夏はいつもいきなりやって来ます、
    水対策なども、そろそろ考慮に入れてもいい時期かもしれませんね。
    3〜4年前のような猛暑がやってくる前に、
    済ませておきたい庭仕事がたくさんあります。
    6月も忙しい月になりそうですね。

    でも、ひと時忙しい手を止めて、花を眺めながら
    鳥たちの歌声に耳を澄ます時間も作りたいものですね。

    鳥たちがさえずりをやめる夏が来る前に。。。



    ☆花木の剪定

    ◎花後の剪定
    Deutzia, Philadelphus, Weigela (ウツギの仲間)、Berberisなど
     
    ◎常緑のシュラブの剪定
    Viburnum tinus など

    ◎マグノリア(木蓮)が大きくなりすぎた場合は、今月中に剪定をする

    ☆引き続き、樹木や花木の周りにマルチングをする

    ☆ハニーサクルやクレマティスのツルを支柱に結わえる
      
    ☆突然の豪雨や強風に備えて、背の高いプランツ(デルフィニウムやユリなど)に
    支柱を立てる

    ☆キンセンカ、クラーキアなどを外に直播する

    ☆来年用のCheiranthus(ウォールフラワー)、ワスレナグサ、foxglove(ジギタリス)
    などの種まきをする

    ☆プリムラの株分け

    ☆プルモナリアやドロニカムを切り詰めて液肥を与える

    ☆花がら摘みを忘れずに!

    ☆まだなら、ボーダーに肥料を入れる

    ☆バラも肥料を忘れずに!
    +hoeingとマルチングをする

    ☆夏用のハンギングバスケットやコンテナーの植え付けを終える

    ◎water-retaining gelと緩効性肥料を土に混ぜる

    ◎植え付けたあとのピンチングを忘れずに!
    (毎年書いていますが、すでに花の咲いている苗を買っても、
    思い切ってすべてピンチングしてしまう事!
    これをやっておくと、スタートは遅くても
    霜がおりる頃まで長く咲き続けてくれますよ♪)

    *花がら摘みと毎日の水遣りを忘れずに!
     
    ☆6月下旬になったら、春咲き球根植物の枯れた葉を刈り取る

    ☆花が終わったオリエンタルポピーを株元から切る
    (狭い庭ではこれをやらないと、夏の花が植えられません。
    切った方が、翌年の花のためにもいいようです)

    ☆soft cutting の時期ですよ!
    ヒューシャ(フクシア)、パラゴニウム、バーベナ、ハイドレンジア、
    ペンステモン、ラベンダー、ピンクス(ナデシコの仲間)、
    シュラブやハーブなどの挿し木をする

    ☆定期的に雑草抜きをする

    ☆芝生に肥料をやり、雑草を取り除く

    ☆定期的に芝刈りをする
    夏の日照りに備えて、短く刈り過ぎないこと!

    ☆温室やコンサーヴァトリーの日除けと空気の循環に気をつける

    ☆秋植え球根のカタログが6月末頃から配布になるので、
    今月中にカタログの請求をしておく



    ☆キッチンガーデン

    ◎サラダ用のレタス類やラディッシュ、ハーブ(コリアンダー、バジル、
    パセリ、チャイブなど)を引き続き種まきする 
    サラダ用は2週間ずつ時期をずらして蒔いていくと長期間収穫できる

    ◎6月に外に直播できるもの
    フレンチビーン、ラナービーン、courgettes(ズッキーニ)、beetroot、
    カボチャ、トウモロコシ、swede、turnip、
    エンダイブ、コールラビ、エンドウ、ニンジン、パクチョイ、水菜、
    冬用のブラシカ類(キャベツ、芽キャベツ、カリフラワーなど)

    ◎ポット苗の場合は、外に定植する +支柱を立てる
    トマトは、第一花房が開花したら、植えつける

    ◎セロリー、セロリアック、スィートペパー、キュウリ(アウトドア用の品種)、
    リークなどの苗の植え付け

    ◎引き続きポテトの土寄せを忘れずに!

    ◎イチゴの周りにワラを敷く

    ◎イチゴのランナーから新苗を作る準備をする

    ◎ベリー類の根元をマルチングする

    ◎ベリー類やストロベリーに鳥除けのネットを掛ける

    ◎ルバーブの収穫が終わったら、forcing jarを取り除いてよく日に当てる
    花茎が上がってきたら、すぐに根元から切り取る
    (7月に液肥を与える)

    ◎中旬になったら、アスパラガスの収穫を終える

    ◎Thinning fruit(リンゴなどの間引き)
    'June drop'と言って、6月に自然に果実が落ちるが、
    それでもたくさん実がなっている時には、今の時期に
    リンゴ、ナシ、プラムなどの実を間引いておくと果実の大きさや味がよくなり、
    病気も減らすことができる

    ◎水遣りと肥料
    今の時期に乾燥させてしまうと収穫が減るので、水遣りを忘れずに!
    2-3週間毎にオーガニック液肥を与える

    ◎定期的に草抜きをする


    ★病害虫の注意!!!

    ◎引き続き、リンゴの木にpheromone trap をぶら下げる(8月まで)
    (リンゴにつく蛾をコントロールするため)


    ◎果樹(リンゴなど)に付くwoolly aphid に注意する
    (幹や枝に綿のようなものが付いていたら、それです!)
    もしついていたらホースの水で洗い落とすか、ブラシでこすり落とした後、
    石鹸液をスプレーしておく

    woolly aphid は、こんなのです

    http://www.dgsgardening.btinternet.co.uk/woollyaphid.htm


    ◎今年は思いがけなく寒い冬だったのと春に雨が少なかったので、
    例年に比べるとslug & snailの発生が減っているようですが、
    それでもそろそろ被害が目立ち始めています。

    クレマティスの新芽、ダチュラ、種まきした苗、レタスなど、
    たちまちやられてしまうので注意を怠りなく!
    ホスタ(ギボウシ)は特に被害が大きいので、要注意!
    (イギリスではホスタは鉢植えにした方が被害が少ないかもしれません)

    ◎今年もpowdery mildew (ウドンコ病)の発生が大と予想されるので、
    マルチングして乾燥を防いだり、隙間がないほど植え込まないように注意が必要!

    ◎ルピナスなどはアブラムシに注意する
    (石鹸水をスプレーする)

    ◎ユリやフリティラリアにつくlily beetleに注意!

    葉の間に隠れていますが、真っ赤な色で見つけやすいので、
    見つけ次第手で取って、フミツブースしか方法はありません

    lily beetle
      ↓
    http://en.wikipedia.org/wiki/Scarlet_lily_beetle

    ◎バラに付くsawflyの幼虫に注意!
    (Solomon's sealも一晩でスジだけになりますので注意!)

    幼虫は、イモムシに似ています。
    幼虫の間に見つけて、おはしでつまんで捨てるのが一番効果あり!

    下のRHSのサイトで、幼虫を確認して下さい
         ↓
    RHS Help & Advice
    Large rose sawfly

    http://www.rhs.org.uk/advice/profiles0905/rose_sawfly.asp

    幼虫の間なら、オーガニックの殺虫剤も効き目があります。
    私はBio Liquid Derris Plusを、たまに使いますが、
    他の薬剤は上ページのOrganic pesticidesの箇所を読んでくださいね。
    (バラ以外にも使えるので、オーガニック薬剤の名前をメモしておくといいでしょう。)

    成虫の姿は
      ↓
    http://www.gardensafari.net/english/picpages/arge_pagana.htm


    *病害虫については、イギリスと日本とでは違いますので、
    そのつもりで読んで下さいね


    ☆池の管理

    ◎水辺の植物の植え付けは、今月中に終える

    ◎水温が上昇する時期なので、
    スイレンやホテイアオイなどで、魚たちに日陰を作ってやる
    日陰を作ることで、algaeの増えるのを抑えることもできる

    ◎algaewoを取り除く方法
    薬品を使わないエコ的な方法としては、barley straw(大麦の藁)を丸めて
    ネットの袋に入れたものを池に浮かべる。
    4週間毎に新しいものに取り替える。
    (ガーデンセンターなどで既製品も売られていますが、
    材料が手に入る場合は簡単に作れます)

    ◎blanketweedを取り除く
    太陽光線の強くなるこの時期は、急激に増えるので注意する

    ◎duckweedを取り除く

    ◎気温が上昇すると水面が下がるので、定期的に水を補給する

    ◎おたまじゃくしから孵ったカエルの出入り口を確保する

    ◎ネットを張ってある池は、トンボの孵化に備えて外しておく

    ◎スイレンに付くaphidに注意する
    ひどい害がある前に、ホースの水で洗い流す
    (水の中に落ちたaphidは、魚が食べてくれる)

    ◎spiral snail(タニシ)は、池の水をきれいにしてくれるが、
    スイレンの葉も食べるので、数をコントロールする

    *キャベツの葉を水に浮かべておいて、翌朝チェックすると
    タニシがたくさん付いているので、処分する

    ◎水辺の植物の花後の花がら摘み

    ☆Wildlife

    ◎ハチの数が異常に減ってしまったイギリスです。
    どんなプランツがハチに喜ばれるかを考慮に入れて、
    植えるプランツを考えるのも大切なことだと思います

    ◎バードテーブルやバードバスをいつも清潔に保つ

    ◎バードバスや水飲み場の水を毎日取り替える


    *追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね。

    *庭仕事・畑仕事はお住まいの地域や国によって、時期をずらしてください。 

    (これはイギリス基準に書いていますので、内容について質問のある場合は
    どうぞお尋ね下さい。) 


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コメント: 全2件

from: lapisさん

2009年06月18日 01時35分49秒

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「Re:Re:6月の庭仕事」

6月もはや半分過ぎてしまいましたね。
イギリスでは、次々と咲いていた春から初夏にかけてのシュラブの花が
終わりに近づきました。
日本ではなんでもこちらよりも早いので、すでに終わった後でしょうね。
カナダも、5月以降はイギリスとそれほど違わないように思います。
今の時期に、花の終わったシュラブの剪定を済ませておいて下さいね。

普通は大きさの3分の1位まで切り詰めると同じような大きさを
キープできると思います。

ウツギ類も今の間にやっておかないと、これからどんどん伸びるので
来年大きくなり過ぎますよ。
ムクさんがウツギの花が下からばかり出て来るような事をおっしゃって
いたと思いますが、(植えてからどれくらいで、どれくらいの大きさの
ウツギなのか、写真ではまったくわかりませんでしたので、
はっきり言えませんが、)ウツギは前の年に延びた
枝に花をつけるので、そのことを考えて剪定をして下さいね。

全体の3分の1を剪定する方法と、半分ほどはそのまま残しておいて、
残り半分の古い枝だけを根元から切り詰める間引き剪定の方法が
ありますので、合う方をトライしてみて下さいね。
バイカウツギなどはあまり剪定せずに大株にして白い花が咲き零れるようにすると
とても見事なのですが、狭い庭ではなかなかそうもいかないのが
残念です。

シュラブによって、違う剪定の仕方をする場合がありますので、
わからない時は質問して下さい。

雨の多い時期、背の高いプランツは倒れる前に支柱を立てるのをお忘れなく!

イギリスでは、野菜類の種まきはまだまだ大丈夫なものがたくさん
ありますので、ビギナーの方はレタスやラディッシュなど簡単なものを
種まきしてみて下さい。
ラナビーンやフランチビーンの種まきもまだ大丈夫です。

もう一度、『6月の庭仕事』を開けて、やり残している仕事がないかどうか
確かめてみてくださいね。

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from: lapisさん

2009年06月02日 16時59分02秒

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「Re:6月の庭仕事」

『6月の庭仕事』追加事項

☆このサイトに来てくださる方は、すでにオーガニックでの
ガーデニングをされているか、あるいはオーガニックに移行中
だと思いますが、
念のために薬剤(ここではオーガニック以外のものも含めて書いています)について書いておきますね。


☆オーガニック薬剤のところで、
「Bio Liquid Derris Plusをたまに使用している」と書きましたが、
確かこの6月で、これも販売禁止になると思います。
すでに購入して使っている場合は、今年の10月までは使用が許される
そうですが、
それ以降は廃棄処分という事になりますので、ご注意下さい。

使用禁止になった薬剤の処分の仕方は地域によって異なりますので、
下のサイトでチェックをした上で、きちんとした処分をしてください。

http://www.pesticidedisposal.org/

出てきたサイトの地図の該当する地域をクリックすると、
詳細がわかります。

ここ数年、使用禁止になる薬剤が多いので、
シェッドで眠っている古い薬剤も使用禁止になっているものがあるかも
しれませんので、一度チェックしてみる必要がありますね。
オーガニックの薬剤と言っても、経済性の問題や毒性が発見されて
使用禁止になるものがけっこうあります。

念のために、2002年以降に販売禁止になった薬剤のリストを上げて
おきますので、
シェッドに残っている場合は必ずきちんと処分をするようにして下さい。

http://www.rhs.org.uk/advice/chemicalswithdrawn.asp

(イギリス以外にお住まいの方も、一番左の欄のActive ingredientを見て、
この物質が入っているものはまだ禁止になっていなくても
使わない事をお勧めします)


「オーガニック=安全」とは、言い切れない場合もありますので、
いつも心に留めておいて、新しい情報に注意していきたいものです。


それと共に、ますます薬剤に頼らないガーデニングを
心して行かなければならないと思いますので、
どうすれば鳥や小動物、そして虫たちに庭に来てもらえるかというのが庭作りの基本になりますよね。
かれらの協力無くしては、
とてもガーデニングはできませんものね。

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