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from: lapisさん
2009年07月04日 03時58分54秒
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7月の庭仕事
イギリスは一昨年・昨年と2年続きの冷夏で、
気温も上がらず雨ばかりで、夏を楽しむ事ができませんでしたが、
今年は順調に夏がやって来ています。
長期予報では、数年前のような猛暑になるとのことですので、
水対策なども考慮に入れておいた方がいいかもしれません。
風の通る庭の木陰は、一番気持ちのいい場所になりそうですね。
ランチや冷たい飲み物で、リラックスしたひと時を過ごすのは、
短い夏の楽しみのひとつです。
と言いながらも、あちこち気になってついつい庭仕事をしてしまうのが
ガーデナーの常ですけれども。。。
日本は梅雨が明けると、今年も厳しい暑さがやって来そうですね。
長い夏に備えて、プランツの夏越し対策をお忘れなく!
☆水遣りの工夫をする
◎特に毎日の水遣りが必要なもの
ハンギングバスケット・ポット・コンテナー植えのプランツ、
植えたばかりのプランツ(6月に移植したばかりの1年草も)
ダリアやヒューシャなど
レタスやほうれん草などの葉もの野菜、トマトやマロウなど、
サヤがふくらみ始めたマメ類
◎それ以外は、毎日だらだらと水をやるのではなく、
週のうち2-3回たっぷりやる方が効果的で、
植物に日照りに対する抵抗力もできる
◎マルチングが遅れている場合は、今からでもやっておくこと!
◎ホリデーの間の水遣りの事を考えておく
(お隣りや友人に頼む、鉢植えやハンギングはまとめて日陰に移しておく、
自動水遣りタイマーなどを設置するetc.)
☆雑草抜きを定期的にして、同時に害虫もチェックする
☆引き続き、2年草の種まきをする
(寒い地方では中旬までに済ませる)
foxglove, honesty(Lunaria annua), evening primrose,
ワスレナグサ、ウォールフラワー、スィートウィリアムス(ビジョナデシコ)、
カンタベリーベルなど
☆引き続き、softwood と semi-ripeのcutting(挿し芽・挿し木)をする
多年草ウォールフラワー、ペンステモン、バーバスカム、
Lamium maculatum、diascia(ディアスシア)、pinks(ナデシコ類)、
パラゴニウム、コリウス、バーベナ、クレマティス、シュラブ類など
☆cutting(挿し芽・挿し木)の根付いたものを、定植する
☆スィートピーの花を切る
(スィートピーは種を付けると、途端に花を咲かせるのを止めるので、
花が咲いたら次々切り取って切花にする)
☆hedge(垣根)の刈り込み
遅くても9月初めまでには済ませること!
電動機具(electric trimmer)を使う時は、ゴーグルや手袋などの装備を忘れずに!
hedgeのすぐ傍にボーダープランツを植えないようにする
(そこだけハゲになってしまう)
下に行くほど少し広がる感じで刈り込むと、根元までよく日が当たる
☆花が終わったベディングプランツを刈り取る
☆2番花の咲くものや、花期の長いものはカットバックして、
水と肥料を与える
(ルピナス、デルフィニウム、バーバスカムなどは二番花のために
花茎を根元から切る)
☆晴れた日を選んで、種採りをする
保存するものは、密封容器に入れて冷蔵庫に
そうでないものは、すぐに蒔く
☆春咲き球根の堀上げと株分け
◎チューリップ、ヒヤシンス・・・毎年
(ただし、私の経験では、イギリスでは原種などを除いて
チューリップは1年限りで、
毎秋新しい球根を植えるほうが良いと思います。)
水仙・・・2〜3年毎
その他のものは混み合って来たら適当に
◎堀上げて乾燥させた球根は、根をハサミで切り、
痛んだ所を取り除いて浅い箱などに入れて、涼しい場所に保管する
◎オフセット(分球した小さな球根)は、
花が咲くまでに2〜3年掛かるので、気長に待つ
☆混み合っているジャーマンアイリスの株分けをする
☆秋咲き球根を植える
コルチカム、ネリネ、オータムクロッカスなど
☆ウィステリア(藤)の夏剪定をする
見事な花を咲かせるためには、年2回の剪定が必要
(7月に25cm、冬に5cmほど)
☆2週間毎にコンテナーやハンギングバスケットに肥料を与え、
小まめに花がら摘みをし、伸びすぎたものは切り詰める
☆ダリアがグングン成長する時期なので、
2週間毎の肥料と毎日の水遣りを欠かさずに
☆ダリア、ユリなど背の高いプランツに支柱を立てる
☆バラの花がら摘みを忘れずに!
2番花のために、花の咲いた3芽下で剪定する
6月にやらなかった場合は、hoeingとマルチング
肥料は7月末までに終えること!
黒点病とウドンコ病の発生に注意すること!
☆ラベンダーの刈り取り
ドライフラワーやポプリを作る時は、花が色づいて開き切る前に、
花茎の元の部分から切り取って、温室やシェッドに吊るして乾燥させる
☆ハウスプランツやオーキッドに毎週肥料を与える
☆ハウスプランツの植え替え
☆定期的に芝刈りをする
夏の日照りに備えて、短く刈り過ぎないようにする
☆害虫に注意!
◎ホスタの鉢の周りにコパーテープを巻く
地植えのものには、コパーリングやグリット、
貝殻や卵の殻を砕いたものや、トラップなどでS&Sの被害から守る
◎バラやSolomon's Seal(ナルコユリ)の葉にsawflyの被害が出る時期なので、
葉の裏をチェックして、幼虫が付いていたら手で取るか、
石鹸水のジェット噴射をする
◎アブラムシやホワイトフライ、リリービートル、Vine weevil
などのチェックも怠りなく!
Vine weevilは、↓のサイトで確認してください
https://www.rhs.org.uk/advice/profiles0600/vineweevil.asp
☆キッチンガーデン
◎病気やとう立ちをふせぐためにも、十分な水遣りを忘れずに!
◎サラダ用のレタス類やラディッシュ、ホウレンソウ、ハーブなどを
引き続き種まきする
◎引き続き、ニンジン、エンドウ、dwarf French bean、ビートルーツ、コールラビ、
白菜、ミブナ、ミズナ、チコリー、エンダイブ、パクチョイ、ラディッチョ、
春キャベツ、スプリングオニオンなどの種まきをする
◎リークの植え付け
◎トマトの下葉かきと、わき芽かきをする
支柱の高さ以上に茎が伸びてきたら、
花房の上の葉を2-3枚残してから摘み取る
(イギリス式のやり方は、3〜4段目の房の上で切る)
追肥を与える(週に1度potash カリ分の多い肥料を与える)
トマトは非常に水の好きなプランツなので、
特にポット植えの場合は水切れに注意する
*コンパニオンプランツにはフレンチマリゴールドやtagetesがよい
**今年もすでにTomato blightが広がりつつあるとの情報を得ています。
空気伝染の病気なので、殺菌剤を使用しない限り防ぐのは難しいので、
オーガニックで育てている場合には、引き抜いて焼却するより方法は
ありません。
コンポストには絶対に入れないこと!
(温室栽培の場合、被害は少ないようです)
◎maincrop potato の土寄せをする
◎ラナビーンやフレンチビーンなどの先端をピンチングする
◎ラナビーン、フレンチビーン、ソラマメ、サヤエンドウなどを
柔らかいうちに収穫する
◎コージェット(ズッキーニ)の収穫
10-15cmになったら、週に2回ずつ収穫するとよい
◎秋に植えた玉ねぎを掘り起こす
◎ルバーブの最後の収穫をして、液肥を与える
◎ブラシカ類(キャベツやブロッコリーなど)に目の細かいネットや
フリースを掛けてホワイトフライを防ぐ
◎カボチャやスカッシュの花が咲いたら人工授粉をする
◎ストロベリーがS&Sにやられるのを防ぐ
6月に引き続き、ランナーから新苗を作る準備をする
収穫が終わったら、来年のために茂っている葉を刈り取る
十分な水遣りと、追肥をする
◎ベリー類にネットを掛けて、鳥の被害を防ぐ
*ネットに小さい鳥が引っかかることがあるので、
注意をして、羽を痛めないように気をつけてはずしてやる
◎ベリー類にたっぷり水遣りする
◎グーズベリーやカラントの収穫をする
◎ラズベリーは今年実が生った枝を根元で剪定する
◎Thinning fruit
'June drop'と言って、6月に自然に果実が落ちるが、
それでもまだたくさん実がなっている時には、
引き続きリンゴ、ナシ、プラムなどの実を間引いておくと
果実の大きさや味がよくなり、病気も減らすことができる
*この春はお天気がよかったので、花付きが非常によく
実もたくさん付いています。
忘れずに、間引きをしておいてください。
◎リンゴやナシの夏剪定をする(7月末〜8月上旬)
今年伸びた新枝のみを切ること
(元枝の周りの葉は残して、伸びた新枝の葉下から3枚上の所で切る)
早くやり過ぎると、よけいに出てくるので注意する
◎月桂樹の剪定
(剪定した枝は挿し木にできる)
◎昨年秋に準備をしたコンポストは、もう出来上がっているはずなので、
果樹や夏野菜の周りをコンポストでマルチングする
◎空いた場所に、アルファルファなど成長の早い緑肥を植える
☆池の管理
◎水温が上昇する時期なので、スイレンやホテイアオイなどで、
魚たちに日陰を作ってやる
日陰を作ることで、algaeの増えるのを抑えることもできる
◎気温の上昇につれて、水中の酸素の量が少なくなって、
魚が水面でパクパクし始めるので、ホースで水を補給するなどしてやる
対策としては、小さな池の場合、噴水の設置や水が循環して
流れ込むような装置をつけて、水が動くようにするのもよい
◎魚の数、水生植物や水辺の植物などのバランスがとれているか
どうか、
常にチェックする
◎blanketweed や duckweedを取り除く(暑い時は週に1回)
太陽光線の強くなるこの時期は、急激に増えるので注意する
◎枯れたプランツが水中に落ちないように、気をつけて取る
◎ネットを張ってある池は、トンボの孵化に備えて外しておく
☆Wildlife
◎ハチの数が異常に減ってしまったイギリスです。
どんなプランツがハチに喜ばれるかを考慮に入れて、
植えるプランツを考えるのも大切なことだと思います。
◎灰色リスの可愛い動作は見ていて飽きることがないですが、
ガーデナーにとっては邪魔な庭の侵入者でもあるかもしれませんね。
今の時期、巣立ちをしたリスたちは、すべてに興味津々で、
いろんなことを試そうとしています。
そのために庭中を掘ったり散らかしたりすることも多いので
注意が必要ですが、うまく共存していけるように庭に来る動物や鳥たちの
生態を知ることが大切だと思います。
◎バードテーブルやバードバスをいつも清潔に保つ
◎バードバスや水飲み場の水を毎日取り替える
*追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね
*庭仕事・畑仕事はお住まいの地域や国によって、時期をずらしてください。
(これはイギリス基準に書いていますので、内容について質問のある場合は
どうぞお尋ね下さい。)
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