サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: lapisさん
2009年12月03日 09時31分44秒
icon
12月の庭仕事
今年も師走になってしまいましたね。
12月に入り、こちらイギリスではクリスマス商戦たけなわ。
リセッションでお財布の紐を締めていた人々も、クリスマス
だけは仕方がないと思うのか、街は大きな袋を抱えた人たちで
賑わっています。
日本も、忘年会やらお正月の準備やらで、
今月はあっと言う間に過ぎてしまいそうですね。
忙しくてガーデニングどころではないかもしれませんが、
ガーデナーにお休みはありませんぞ!
すでに雪が積もってアームチェアー・ガーデニングの時期に
突入してしまった地域もあるかもしれませんが、
頭の中では来春以降の庭のプランが着々と進んでいることでしょう。
雪の降らない地域では、本格的な寒さの到来するまでに、
まだまだやっておくべき庭仕事がたくさん残っていますよ〜。
☆☆「アームチェアー・ガーデニング」の季節始まる
冬の間の楽しみの一つはタネのカタログを眺めることですね♪
まだの方は早めにタネのカタログを取り寄せて下さい。
☆引き続き、落ち葉をclear-upして、腐葉土やコンポストに
☆引き続き、bedding plantsやハンギングバスケットなどの
終わったプランツのtidy up →コンポストに
*ただし、落ちたバラの葉は病気などの原因になるので、
集めて焼き捨てるか、市町村の収集するグリーンビンに入れる
☆まだなら急いで半耐寒性のプランツを取り込んだり
フリース(日本ではパオパオ?)などでカバーをする
☆ホスタなど鉢植えのプランツも枯れた葉を刈り取って、
S&Sなどの害虫が隠れていないかチェックをし、
バークなどでマルチングをする
☆epimedium(イカリソウ)の葉を地面すれすれの所まで剪定する
(1〜2月でもいいのですが、ついつい忘れて新芽が出て来て
焦ることになるので、早めにやっておくことをお勧めします)
☆spiraeaの強剪定をする
(これをやっておくと、コンパクトな株をキープできるのと、
黄葉のものは発色もよいようです)
☆ヒューシャ(フクシア)
◎半耐寒性のものは、温室やシェルターに入れ、
冬の間は枯れない程度にほんの少しだけ水遣りをする
◎地植えの耐寒性のものは、
葉が落ちたら今年伸びた茎の三分の一を切り詰め、
必要ならばマルチングやフリースをかける。
☆地植えの半耐寒性のプランツ(アガパンサスやPhygeliusなど)も
バークやコンポストでマルチングをしっかりする
☆引き続き、土を耕して、コンポストを花壇に入れる。
*耕すのが体力的に大変な人は、冬の間にコンポストを上に広
げておくだけでも随分違いますよ。
後は、ミミズ君たちにお任せしましょう♪
☆winter pruning(冬剪定)の時期ですよ〜!
(2月末までに済ませる)
◎落葉性の樹木やシュラブの剪定
*ただし、桜の仲間は落葉前に、マグノリアは夏前に剪定
*モミジや白樺はクリスマスまでに済ませる(樹液が流出するの
を防ぐため)
◎ウィステリア(藤)も、横から出た枝を3cmくらい剪定する
☆斑入りの花木のreversion(先祖がえり)した枝を剪定する
(落葉性のものについては、春になって葉が出てきてから剪定
する)
☆土が凍結したり、水浸しになっていなければ、
引き続き、bare root(地掘り苗木) のバラを植えつける
(11月〜2月まで)
1.バラが届いたらすぐに出して、30分ほど水につける
2. その間に穴を掘り、底にコンポストを入れる
3. 接木をしてある部分がちょうど地面の表面に出るくらいの
高さに植えつけて、穴に土を戻す
4. 周りの土をしっかり踏みしめる
5.水遣りをして、コンポストでマルティングをする
☆バラ以外の木やシュラブなどのbare rootも今の時期に出回る
ので、植えつける
(届いたら、すぐにバケツの水につけるのを忘れずに!)
☆背の高いバラは、冬の強風の被害を避けるために弱剪定する
☆小さい木やシュラブなど、植え替えをしたい場合は今が適時!
☆引き続きhardwood cutting(硬い部分の枝を使った挿し木)
の時期なのでトライしよう
(willow 、cornus、スモークツリー、レンギョウ、バラなど)
☆root cuttingに最適の時期なので、トライしょう
(root cuttingについて質問のある場合はお尋ね下さい。
これもとっても簡単ですので、ぜひトライして下さいね。)
☆秋咲きヘザーの終わった花をトリミングする
☆寒さに備えて、ポットの下に煉瓦やpot feetを置く
☆温室のインシュレーションがまだなら、早めに済ませる
(バブルペーパーを張るなど)
暖かい日には、空気の入れ替えも忘れずに!
☆堀上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように
(腐ったりカビが生えたものを取り除く)
☆強風に備えて壁やフェンスのチェックと強化、若木の支柱の
チェックなど
☆積雪のあと、雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!
☆引き続き冬用のウィンドウボックスやハンギングバスケットを作る
今の時期、クリスマスやお正月の雰囲気を取り入れるのもいいですよね♪
☆ハウスプランツがたくさん出回る時期です
それぞれのプランツに適した場所を選んで置くのを忘れずに!
水遣りを減らす
☆クリスマスリースやクリスマスツリーの準備
☆キッチンガーデン
◎引き続き、土を耕して、コンポストや完熟堆肥を入れる
冬の間にこうしておくと、春にはいい土になっていますよ♪
◎春からのcrop rotation(輪作)を考える
(連作を避けるために大切!!!)
◎種のカタログをチェックして、注文をする
春植えの玉ねぎの子球、アスパラガス、種イモなど
(特に種イモは芽出しの期間が必要なので早めに注文を入れる)
◎冬野菜にネットなどを掛けて、ハトの被害を防ぐ
◎芽キャベツの収穫をする
◎強風で倒れるのを防ぐために芽キャベツなど背の高くなるブ
ラシカ類に支柱を立てたり土寄せをする
◎ルバーブやseakaleにポットなどを被せて、柔らかい新芽を作る
(forcing)
◎半耐寒性ハーブにクローシェなどをかぶせて保護する
冬の間に使うハーブをポットに植えて、
コールドフレーム、window sill、温室などに取り込む、
◎ブラックベリーやカランツ、秋生りラズベリーなどの剪定を
する
◎リンゴやペアーなどの冬剪定をする
(交差している枝や込み合っている枝など)
剪定用の小さいのこぎりを使うとよい
*チェリーやプラムなどは病気が広がるので、冬剪定はしないこと!
◎ブドウはクリスマスまでに剪定を終える
(樹液が流出するのを防ぐため)
◎果樹のwinter wash をする
(植物油で作られているオーガニックの薬剤をスプレーする)
*オーガニックの薬剤はGrowing Success Winter Tree Wash
などが売られているが、たとえオーガニックでも益虫も殺してしまうので、
使用にはくれぐれも注意すること!
◎新しい果樹やソフトフルーツを植えるのに最適の季節ですよ
(2月末までに終える)
◎コンポストや完熟堆肥を果樹の根元にマルチングする
☆池の管理
◎引き続き、池に落ちた落ち葉を取り除く
◎魚を飼っている場合は、氷の張らない場所を一箇所キープして
おくこと
(pond heater の設置やテニスボールなどを水面に浮かべておくとよい)
◎池に直径10cm位の土管などを沈めて、魚の隠れ場所を
確保する
◎水温が7度以下に下がったら、魚に餌を与えるのを止める
◎ポンプをクリーニングして、片付ける
☆Wildlife
◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする
*残りもののパンを与える人が多いが、
パン屑はおなかが膨れるだけなので、冬場は特にもっと栄養分
の多いものを準備する
(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツ&ベリー、ドライフルーツ、
ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラード、Mealworms など)
*鳥の種類によって好物が違うので、いろんな種類の餌を用意
するといろんな鳥が来てくれますよ。
木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
地面に置くバードフィーダーも忘れないように。
(既成のものでなくても、鉢の受け皿で十分です)
*イギリスの場合、庭にやって来る鳥たちは冬に野生の餌がと
れなくなると死んでしまう場合が多いのです。
昨年の厳冬で種類によっては、非常に数の減っている鳥たちも
います。
夏には餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するよう
にして下さい。
特に急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなるので、
庭に餌を撒くなどして頂ければ、うれしいです。
暗くて長い冬の間、鳥たちが庭にやって来てくれるのを見るだけで、
私たちは十分に大きなお返しを受ける事になるのですから♪
◎水の補給も忘れずに!
鳥を庭に呼びたいなら、餌台の設置だけでなく水飲み場兼水浴び場を作ること!
常に水浴び場をきれいにして、新しい水に取り替える
毎月繰り返し鳥や小動物、虫たちのことを書いていますが、
彼らのヘルプ無しにはオーガニック・ガーデニングはできない
のだと言うことを、いつも心に留めておきたいものですね。
*追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね
(これはイギリス基準に書いていますので、
日本とは少し違ったところもあります。
内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい)
コメント: 全0件