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みどりのゆび Green Fingers

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  • from: lapisさん

    2010年06月03日 08時30分15秒

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    6月の庭仕事


    6月になりましたね。
    日本もイギリスも、なかなか気温が上がらず肌寒い日が続いていましたが、それでも確実に季節は歩みを進めているようです。
    バラの花も咲き始めています。
    今月も気温の変化の大きい月になりそうですが
    太陽光線はグンと強くなり、日が長くなっていくのを感じます。

    イギリスは3年続きの冷夏でしたが、
    さて、今年の夏はどうなることでしょう。
    昨年は6月に2回もヒョウが降りましたが、
    たとえ前の日に、ヒョウが降ったとしても、
    この国の夏はいつもいきなりやって来ます。
    夏が来る前に庭仕事を終えて、
    あとは花を楽しみながら、木陰でのんびり過ごしたいものですね。



    ☆花木の剪定

    ◎花後の剪定
    ウツギやメギなど
    Deutzia, Philadelphus, Weigela 、Berberis
    (毎年古い枝の四分の一くらいを剪定) 

    ◎常緑のシュラブの剪定
    Viburnum tinus など

    ◎マグノリア(木蓮)が大きくなりすぎた場合は、今月中に剪定をする

    ☆引き続き、樹木や花木の周りにマルチングをする

    ☆ハニーサクルやクレマティスのツルを支柱に結わえる
      
    ☆突然の豪雨や強風に備えて、背の高いプランツ(デルフィニウムやユリなど)に支柱を立てる

    ☆キンセンカ、クラーキアなどを外に直播する

    ☆来年用のCheiranthus(ウォールフラワー)、ワスレナグサ、foxglove(ジギタリス)などの種まきをする

    ☆プリムラの株分け

    ☆プルモナリアやドロニカムを切り詰めて液肥を与える

    ☆花がら摘みを忘れずに!

    ☆まだなら、ボーダーに肥料を入れる

    ☆引き続き、カメリア、アゼリアやシャクナゲ、ヘザーなど酸性土の好きな植物に、
    専用の肥料を与える

    ☆バラも肥料を忘れずに!
    +hoeingとマルチングをする

    ☆夏用のハンギングバスケットやコンテナーの植え付けを終える

    ◎water-retaining gelと緩効性肥料を土に混ぜる

    ◎植え付けたあとのピンチングを忘れずに!
    (毎年書いていますが、すでに花の咲いている苗を買っても、すべてピンチングしてしまう事!
    勇気を出してこれをやっておくと、スタートは遅くても
    霜がおりる頃まで長く咲き続けてくれますよ♪)

    *花がら摘みと毎日の水遣りを忘れずに!

    ☆ダリアやカンナなどの半耐寒性プランツの植え付けを終える

    ☆6月下旬になったら、春咲き球根植物の枯れた葉を刈り取る

    ☆花が終わったオリエンタルポピーを株元から切る
    (狭い庭ではこれをやらないと、夏の1年草が植えられません。
    それに、切った方が翌年の花のためにもいいようです)

    ☆soft cutting の時期ですよ!
    ヒューシャ(フクシア)、パラゴニウム、バーベナ、ハイドレンジア、
    ペンステモン、ラベンダー、ピンクス(ナデシコの仲間)、
    シュラブやハーブなどの挿し木をする

    ☆定期的に雑草抜きをする

    ☆芝生に肥料をやり、雑草を取り除く

    ☆定期的に芝刈りをする
    夏の日照りに備えて、短く刈り過ぎないこと!

    ☆温室やコンサーヴァトリーの日除けと空気の循環に注意する

    ☆秋植え球根のカタログが6月末頃から配布になるので、
    今月中にカタログの請求をしておく



    ☆キッチンガーデン

    ◎サラダ用のレタス類やラディッシュ、ハーブ(コリアンダー、バジル、パセリ、チャイブなど)を引き続き種まきする 
    サラダ用は2週間ずつ時期をずらして蒔いていくと長期間収穫できる

    ◎6月に外に直播できるもの
    フレンチビーン、ラナービーン、courgettes(ズッキーニ)、beetroot、
    カボチャ、トウモロコシ、swede、turnip、
    エンダイブ、コールラビ、エンドウ、ニンジン、パクチョイ、水菜、
    冬用のブラシカ類(キャベツ、芽キャベツ、カリフラワーなど)

    *パクチョイを蒔き遅れてしまった場合、
    南部では種蒔きを8月中旬まで待った方がよさそうです。
    暑いとすぐに抽苔(とうだち)してしまいますので。

    ◎ポット苗の場合は、外に定植する +支柱を立てる
    トマトは、第一花房が開花したら、植えつける

    ◎セロリー、セロリアック、スィートペパー、アウトドア品種のキュウリ)、リークなどの苗の植え付け

    ◎引き続きポテトの土寄せを忘れずに!

    ◎イチゴの周りにワラを敷く

    ◎イチゴのランナーから新苗を作る準備をする

    ◎(秋生りラズベリーを除いて)ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリーなどの
    新枝を今年の枝と分けて支柱に結ぶ

    ◎ベリー類の根元をマルチングする

    ◎ベリー類やストロベリーに鳥除けのネットを掛ける

    ◎ルバーブの収穫が終わったら、forcing jarを取り除いてよく日に当てる
    花茎が上がってきたら、すぐに根元から切り取る
    (7月に液肥を与える)

    ◎中旬になったら、アスパラガスの収穫を終える

    ◎Thinning fruit(リンゴなどの間引き)
    'June drop'と言って、6月に自然に果実が落ちるが、
    それでもたくさん実がなっている時には、今の時期に
    リンゴ、ナシ、プラムなどの実を間引いておくと果実の大きさや味がよくなり、
    病気も減らすことができる

    ◎水遣りと肥料
    今の時期に乾燥させてしまうと収穫が減るので、水遣りを忘れずに!
    2-3週間毎にオーガニック液肥を与える

    *トマトやフルーツにはpotash(カリ)の多い肥料を与える

    ◎定期的に草抜きをする


    ★病害虫に注意!!!

    ◎引き続き、リンゴの木にpheromone trap をぶら下げる(8月まで)
    (リンゴにつく蛾をコントロールするため)

    ◎果樹(リンゴなど)にwooly aphidがついていないかどうかチェックをし、
    もしついていたらホースの水で洗い落とすか、ブラシでこすり落とした後、石鹸液をスプレーしておく

    woolly aphid は、こんなのです

    http://www.dgsgardening.btinternet.co.uk/woollyaphid.htm

    http://www.drought.nsw.gov.au/Hort/ascu/zeck/zeck116.htm

    ◎今年も寒さが厳しい冬だったのと春に雨が少なかったので、
    例年に比べるとslug & snailの発生が減っているようですが、
    それでもそろそろ被害が目立ち始めています。

    クレマティスの新芽、種まきした苗、レタスなど、たちまちやられてしまうので注意を怠りなく!
    ホスタ(ギボウシ)は特に被害が大きいので、要注意!
    (イギリスではホスタは鉢植えにした方が被害が少ないかもしれません)

    ◎今年もpowdery mildew (ウドンコ病)の発生が予想されるので、マルチングして乾燥を防いだり、隙間がないほど植え込まないように注意が必要!
    ウドンコ病が発生してしまったら、葉っぱを根元から切り取って、
    肥料と水遣りをしておく
    (アジュガ、プルモナリアなど)

    ◎ルピナスなどはアブラムシに注意する
    (石鹸水をスプレーする)

    ◎ユリやフリティラリアにつくlily beetleに注意!

    葉の間に隠れていますが、真っ赤な色で見つけやすいので、
    見つけ次第手で取って、フミツブースしか方法はありません

    lily beetle
      ↓
    http://en.wikipedia.org/wiki/Scarlet_lily_beetle

    ◎バラに付くsawflyの幼虫に注意!
    (Solomon's seal・・・ ナルコユリやホウチャクソウなども
    一晩でスジだけになりますので注意!)

    幼虫は、イモムシに似ています。
    幼虫の間に見つけて、おはしでつまんで捨てるのが一番効果あり!

    下のRHSのサイトで、幼虫を確認して下さい
         ↓
    RHS Help & Advice
    Large rose sawfly

    http://apps.rhs.org.uk/advicesearch/profile.aspx?pid=196


    幼虫の間なら、オーガニックの殺虫剤も効き目があります。


    成虫の姿は
      ↓
    http://www.gardensafari.net/english/picpages/arge_pagana.htm
    (周りの画像にポイントを合わせると、大きい画像が出てきます)

    *病害虫については、イギリスと日本とでは違いますので、
    そのつもりで読んで下さいね


    ☆池の管理

    ◎水辺の植物の植え付けは、今月中に終える

    ◎水温が上昇する時期なので、
    スイレンやホテイアオイなどで、魚たちに日陰を作ってやる
    日陰を作ることで、algaeの増えるのを抑えることもできる

    ◎algaeを取り除く方法
    薬品を使わないエコ的な方法としては、barley straw(大麦の藁)を丸めて
    ネットの袋に入れたものを池に浮かべる。
    4週間毎に新しいものに取り替える。
    (ガーデンセンターなどで既製品も売られていますが、
    材料が手に入る場合は簡単に作れます)

    ◎blanketweedを取り除く
    太陽光線の強くなるこの時期は、急激に増えるので注意する

    ◎duckweedを取り除く

    ◎気温が上昇すると水面が下がるので、定期的に水を補給する

    ◎おたまじゃくしから孵ったカエルの出入り口を確保する

    ◎ネットを張ってある池は、トンボの孵化に備えて外しておく

    ◎スイレンに付くaphidに注意する
    ひどい害がある前に、ホースの水で洗い流す
    (水の中に落ちたaphidは、魚が食べてくれる)

    ◎spiral snail(タニシ)は、池の水を綺麗にしてくれるが、
    スイレンの葉も食べるので、数をコントロールする

    *キャベツの葉を水に浮かべておいて、翌朝チェックすると
    タニシがたくさん付いているので、処分するとよい

    ◎水辺の植物の花後の花がら摘み



    ☆Wildlife

    ◎世界的にハチの数が減少していると言われています。
    どんな花がハチに喜ばれるかを考慮に入れて、
    植えるプランツを考えるのも大切なことだと思います

    ◎バードテーブルやバードバスをいつも清潔に保つ

    ◎バードバスや水飲み場の水を毎日取り替える

    ◎今の時期でも餌を与えるのは、
    子育て真っ最中の鳥もまだいるので助けになりますよ


    *追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね。

    *庭仕事・畑仕事はお住まいの地域や国によって、時期をずらしてください。 

    (これはイギリス基準に書いていますので、内容について質問のある場合は
    どうぞお尋ね下さい。) 

    画像はRosa Susan Daniel 'Harlady'

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コメント: 全1件

from: lapisさん

2010年06月04日 01時42分14秒

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「Re:6月の庭仕事」

☆『6月の庭仕事』、追加+訂正をしていますので、
もう一度見直してください。


☆☆このサイトに来て下さる方は、すでにオーガニックでのガーデニングをされている、あるいはオーガニックに移行中だと思いますが、
念のために薬剤(ここではオーガニック以外のものも含めて書いています)のことについて書いておきますね。

EU及びイギリスでは、ここ数年家庭でのガーデニングに使用できる薬品に関して
非常に厳しい規制が行われています。
オーガニックガーデニングを心がける者にはとても嬉しいことなのですが、
今までは安全だとして許可されていたものも禁止になっているものがありますので、
使用にはくれぐれも気をつけて下さい。

たとえば、昨年の『6月の庭仕事』の中で、バラに付く害虫にオーガニック薬剤の、
「Bio Liquid Derris Plusをたまに使用している」と
書きましたが、昨年6月にこれも販売禁止になりました。
すでに購入して使っている場合は、昨年の10月までは使用が許されたのですが、
それ以降は廃棄処分という事になっていますのでご注意下さい。

使用禁止になった薬剤の処分の仕方は地域によって異なりますので、
下のサイトでチェックをした上で、きちんとした処分をしてください。

http://www.pesticidedisposal.org/

(出てきたサイトの地図の該当する地域をクリックすると、
詳細が出てきます。)

ここ数年、使用禁止になる薬剤が非常に多いので、
シェッドで眠っている古い薬剤は殆ど使用禁止になっていると思われますので、
一度チェックしてみる必要がありますね。
オーガニックの薬剤と言っても、経済性の問題や毒性が発見されて
使用禁止になるものがけっこうあります。

念のために、2002年以降に販売禁止になった薬剤のリストを上げておきますので、
シェッドに残っている場合は必ずきちんと処分をするようにして下さい。

(2010年版)
http://www.rhs.org.uk/Gardening/Help-advice/Garden-chemicals-and-pesticides/Chemicals

(イギリスやEU以外にお住まいの方も、一番左の欄のActive ingredientを見て、
この物質が入っているものはまだ禁止になっていなくても使わない事をお勧めします)


「オーガニック=安全」とは、言い切れない場合もありますので、
いつも心に留めておいて、新しい情報に注意していきたいものです。
ここでも、毎年新しい情報を載せるように心がけています。

それと共に、ますます薬剤に頼らないガーデニングを
心して行かなければならないと思いますので、
どうすれば鳥や小動物、そして虫たちに庭に来てもらえるかというのが
庭作りの基本になりますよね。
かれらの協力無くしては、とてもオーガニックガーデニングはできませんものね。

下に、現在イギリスで市販されている主な殺虫剤のリストを上げておきます。
(ず〜〜っと下の方にあります)

*SYNTHETIC INSECTICICESとして出てくるリストは化学薬品になります。
すべてハチや魚などに害があるとみなして下さい。

[Pesticides for Amateur Gardeners]

http://www.rhs.org.uk/RHSWebsite/files/3f/3f6a6405-f46b-4277-80c7-c4c139d90716.pdf

*S&S(ナメクジとカタツムリ)の駆除剤については、
前にも書きましたが、Metaldehydeが主成分のものは使用しないようにして下さい。
毒性がきついので、鳥や小動物、ペットに影響があります。


画像は Meconopsis betonicifolia

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