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みどりのゆび Green Fingers

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  • from: lapisさん

    2010年07月05日 03時59分36秒

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    7月の庭仕事


    ここ数年イギリスは冷夏が続き、
    夏らしい日は2週間だけという年もありました。
    このところずっと好天続きで暑い日が続いていますが、
    さて今年はどうなることでしょう。
    予測のまったく付かないのが、イギリスの天候の面白さでもあり
    恐ろしさでもあります。
    BBQ Summerと予報が出ていた昨年も、結局は冷夏に終わってしまったのですが、
    万一に備えて、水対策なども考慮に入れておいた方がいいかもしれませんね。

    イギリスの夏のいいところは、
    どんなに暑い日でも日陰に入るとひんやり涼しいこと。
    風の通る庭の木陰は、一番気持ちのいい場所になりそうですね。
    鳥の声を聞きながら、ランチや冷たい飲み物で、リラックスした
    ひと時を過ごすのは、短い夏の楽しみのひとつです。
    鳥のさえずりが聞けるのもあとしばらくの間。
    鳥さんたちももうすぐ夏休みに入ります。

    日本は梅雨の真っ最中ですが、
    梅雨が明けると、今年も厳しい暑さがやって来そうですね。
    長い夏に備えて、プランツの夏越し対策をお忘れなく!



    ☆水遣りの工夫をする

    ◎特に毎日の水遣りが必要なもの
    ハンギングバスケット・ポット・コンテナー植えのプランツ、
    植えたばかりのプランツ(6月に移植したばかりの1年草も)
    ダリアやヒューシャなど

    ◎それ以外は、毎日だらだらと水をやるのではなく、
    週のうち2-3回たっぷりやる方が効果的で、
    植物に日照りに対する抵抗力もできる

    ◎マルチングが遅れている場合は、今からでもやっておくこと!

    ◎ホリデーの間の水遣りの事を考えておく
    (お隣りや友人に頼む、鉢植えやハンギングはまとめて日陰に移しておく、
    自動水遣り装置を設置するetc.)

    ☆雑草抜きを定期的にして、同時に害虫もチェックする

    ☆引き続き、2年草の種まきをする
    (寒い地方では中旬までに済ませる) 
    foxglove, honesty(Lunaria annua), evening primrose,
    ワスレナグサ、ウォールフラワー、ダイアンサス(ナデシコやカーネーション)、
    カンタベリーベルなど

    ☆引き続き、softwood と semi-ripeのcutting(挿し芽・挿し木)をする
    多年草ウォールフラワー、ペンステモン、バーバスカム、Lamium maculatum、
    diascia(ディアスシア)、pinks(ナデシコ類)、
    パラゴニウム、コリウス、バーベナ、クレマティス、シュラブ類など

    ☆耐寒性クライマーやシュラブのlayeringをする
    アケビ、アイビー、ウィンタージャスミン、ライラック、
    クレマティス、campsis など

    簡単にできますので、トライしたい方は、やり方をお尋ね下さい。

    ☆cutting(挿し芽・挿し木)の根付いたものを、定植する

    ☆スィートピーの花を切る
    (スィートピーは種を付けると、途端に花を咲かせるのを止めるので、
    花が咲いたら次々切り取って切花にする)

    ☆hedge(垣根)の刈り込み
    遅くても9月初めまでには済ませること!
    電動機具(electric trimmer)を使う時は、ゴーグルや手袋などの装備を忘れずに!
    hedgeのすぐ傍にボーダープランツを植えないようにする
    (そこだけハゲになってしまう)
    下に行くほど少し広がる感じで刈り込むと、根元までよく日が当たる

    ☆花が終わったベディングプランツを刈り取る
    ルピナス、デルフィニウム、バーバスカムなどは二番花のために
    花茎を根元から切る

    ☆2番花の咲くものや、花期の長いものはカットバックして、
    水と肥料を与える

    ☆アルカミラモリス、ワスレナグサ、アクィリジア(西洋オダマキソウ)、
    スカビオサなど、増えると困るものは花が終わったらすぐに花茎を刈り取る

    ☆晴れた日を選んで、種採りをする
    保存するものは、密封容器に入れて冷蔵庫に
    そうでないものは、すぐに蒔く

    ☆春咲き球根の堀上げと株分け

    ◎チューリップ、ヒヤシンス・・・毎年
    (ただし、私の経験ではイギリスでは原種などを除いて
    チューリップは1年限りで、
    毎秋新しい球根を植えるほうが良いように思います。)
    水仙・・・2〜3年毎
    その他のものは混み合って来たら適当に

    ◎堀上げて乾燥させた球根は、根をハサミで切り、
    痛んだ所を取り除いて浅い箱などに入れて、涼しい場所に保管する

    ◎オフセット(分球した小さな球根)は、
    花が咲くまでに2〜3年掛かるので、気長に待つ

    ☆混み合っているジャーマンアイリスやflag irisの株分けをする

    ☆秋咲き球根を植える
    コルチカム、ネリネ、オータムクロッカスなど

    ☆ウィステリア(藤)の夏剪定をする
    見事な花を咲かせるためには、年2回の剪定が必要
    (7月に25cm、冬に5cmほど)
    *新しく植えたものは剪定しない

    ☆2週間毎にコンテナーやハンギングバスケットに肥料を与え、
    小まめに花がら摘みをし、伸びすぎたものは切り詰める

    ☆ダリアがグングン成長する時期なので、
    2週間毎の肥料と毎日の水遣りを欠かさずに

    ☆ダリア、ユリなど背の高いプランツに支柱を立てる

    ☆バラの花がら摘みを忘れずに!
    2番花のために、花の咲いた3芽下で剪定する
    6月にやらなかった場合は、hoeingとマルチング
    肥料は7月末までに終えること!
    黒点病とウドンコ病の発生に注意する

    ☆ラベンダーの刈り取り
    ドライフラワーやポプリを作る時は、花が色づいて開き切る前に、
    花茎の元の部分から切り取って、温室やシェッドに吊るして乾燥させる

    ☆ホスタの鉢の周りにコパーテープを巻く
    地植えのものには、コパーリングやグリット、貝殻や卵の殻を砕いたものや、
    トラップなどでS&Sの被害に備える
    (今年は厳冬だったのと春以降雨が少なかったので、
    S&Sの数が例年よりも少ないようですが、注意を怠りなく!)

    ☆ハウスプランツの植え替え

    ☆定期的に芝刈りをする
    夏の日照りに備えて、短く刈り過ぎないようにする




    ☆キッチンガーデン

    ◎病気やとう立ちをふせぐためにも、十分な水遣りを忘れずに!

    毎日水遣りが必要な野菜は、
    レタスやほうれん草などの葉もの野菜、トマトやマロウなど、
    サヤがふくらみ始めたマメ類

    ◎サラダ用のレタス類やラディッシュ、ホウレンソウ、ハーブなどを
    引き続き種まきする

    ◎引き続き、ニンジン、エンドウ、dwarf French bean、
    ビートルーツ、コールラビ、白菜、ミブナ、ミズナ、チコリー、
    エンダイブ、パクチョイ、ラディッチョ、春キャベツ、
    スプリングオニオンなどの種まきをする 

    ◎リークの植え付け

    ◎トマトの下葉かきと、わき芽かきをする
    支柱の高さ以上に茎が伸びてきたら、
    花房の上の葉を2-3枚残してから摘み取る
    (イギリス式のやり方は、3〜4段目の房の上で切る)

    追肥を与える(週に1度potash カリ分の多い肥料を与える)

    トマトは非常に水の好きなプランツなので、
    特にポット植えの場合は水切れに注意する

    *コンパニオンプランツにはフレンチマリゴールドやtagetesがよい

    **イギリスでは,外でトマトを栽培する時には
    くれぐれもTomato blightの発生に注意して下さい。
    空気伝染の病気なので、殺菌剤を使用しない限り防ぐのは難しいので、
    オーガニックで育てている場合には、引き抜いて焼却するより方法は
    ありません。
    コンポストには絶対に入れないこと!

    (空気伝染のため、温室栽培の場合被害は少ないようです)

    ◎maincrop potato の土寄せをする

    ◎ラナビーンやフレンチビーンなどの先端をピンチングする

    ◎ラナビーン、フレンチビーン、ソラマメ、サヤエンドウなどを
    柔らかいうちに収穫する

    ◎コージェット(ズッキーニ)の収穫
    10-15cmになったら、週に2回ずつ収穫するとよい

    ◎昨秋に植えた玉ねぎを掘り起こす
    (玉ねぎ、シャロット、ガーリックなど地上部が枯れて倒れてきたら、収穫時。
    フォークで掘り上げて数日間日に当てて乾かしてから保存する)

    ◎ルバーブの最後の収穫をして、液肥を与える

    ◎ブラシカ類(キャベツやブロッコリーなど)に
    目の細かいネットやフリースを掛けてホワイトフライを防ぐ

    ◎カボチャやスカッシュの花が咲いたら人工授粉をする

    ◎カリフラワーの花蕾を白くするために
    外葉を数枚まとめて花蕾を覆うように上で結束する。

    ◎チャイブの花が終わったら、根元近くまで刈り込んでおく

    ◎ハーブの収穫をして、ドライハーブなどを作る

    ◎月桂樹の剪定
    (剪定した枝は挿し木に使える)

    ◎アスパラガス・ビートルやローズマリー・ビートルに注意する
    見つけ次第、テデトール!

    ◎グーズベリーに付くsawflyの幼虫に注意すること!
    (数日で葉っぱはスジだけになってしまいます!)

    *薬を使わない防御の仕方は、水(ジェット噴射)をかけて落とす

    ◎グーズベリーはウドンコ病の被害も多いので、
    新しく苗を購入するときは、耐病性の強い品種を選ぶこと!
    ('Pax'、 'Greenfinch' 、'Hinnomaki Yellow'、'Invicta'など)

    ◎引き続き、ストロベリーのランナーから新苗を作る準備をする
    収穫が終わったら、来年のために茂っている葉を刈り取る
    十分な水遣りと、追肥をする

    ◎ベリー類にネットを掛けて、鳥の被害を防ぐ

    *ネットに小さい鳥が引っかかっていることがあるので、
    注意をして、羽を痛めないように気をつけてはずしてやる

    ◎ベリー類にたっぷり水遣りする

    ◎グーズベリーやカラントの収穫をする

    ◎夏収穫のラズベリーは不必要な枝を根元から剪定し、
    残りの新枝は10cm間隔に残す

    ◎Thinning fruit
    'June drop'と言って、6月に自然に果実が落ちるが、
    それでもまだたくさん実がなっている時には、
    引き続きリンゴ、ナシ、プラムなどの実を間引いておくと
    果実の大きさや味がよくなり、病気も減らすことができる

    ◎◎リンゴやナシの夏剪定をする(7月末〜8月上旬)
    今年伸びた新枝のみを切ること
    (元枝の周りの葉は残して、伸びた新枝の葉下から3枚上の所で切る)
    *早くやり過ぎると、よけいに出てくるので注意する

    ◎◎今月中にstone fruit(プラムやチェリーなどのこと)の強剪定をしておくとよい

    *今の時期は、剪定した箇所からsilver-leaf diseaseの菌が入り込む可能性が低いため

    ◎昨年秋に準備をしたコンポストは、もう出来上がっているはずなので、
    果樹や夏野菜の周りをコンポストでマルチングする

    ◎空いた場所に、アルファルファなど成長の早い緑肥を植える




    ☆池の管理

    ◎水温が上昇する時期なので、スイレンやホテイアオイなどで、
    魚たちに日陰を作ってやる
    日陰を作ることで、algaeの増えるのを抑えることもできる

    ◎algaeを取り除く方法
    薬品を使わないエコ的な方法としては、barley straw(大麦の藁)を丸めて
    ネットの袋に入れたものを池に浮かべる。
    4週間毎に新しいものに取り替える。
    (ガーデンセンターなどで既製品も売られていますが、
    材料が手に入る場合は簡単に作れます)

    ◎気温の上昇につれて、水中の酸素の量が少なくなって、
    魚が水面でパクパクし始めるので、ホースで水を補給する

    *対策としては、小さな池の場合、噴水の設置や水が循環して流れ
    込むような装置をつけて、水が動くようにするのもよい

    ◎魚の数、水生植物や水辺の植物などのバランスがとれているか
    どうか、常にチェックする

    ◎blanketweed や duckweedを取り除く(暑い時は週に1回)
    太陽光線の強くなるこの時期は、急激に増えるので注意する

    ◎スイレンに付くaphidに注意する
    ひどい害がある前に、ホースの水で洗い流す
    (水の中に落ちたaphidは、魚が食べてくれる)

    ◎spiral snail(タニシ)は、池の水を綺麗にしてくれるが、
    スイレンの葉も食べるので、数をコントロールする

    *キャベツの葉を水に浮かべておいて、翌朝チェックすると
    タニシがたくさん付いているので、処分するとよい

    ◎枯れたプランツが水中に落ちないように、気をつけて取る

    ◎ネットを張ってある池は、トンボの孵化に備えて外しておく


    ☆Wildlife

    ◎バードテーブルやバードバスをいつも清潔に保つ

    ◎バードバスや水飲み場の水を毎日取り替える



    *追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね

    *庭仕事・畑仕事はお住まいの地域や国によって、時期をずらしてください。 
     
    (これはイギリス基準に書いていますので、内容について質問の
    ある場合はどうぞお尋ね下さい)


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