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from: lapisさん
2010年12月07日 08時07分24秒
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12月の庭仕事
イギリスでは11月下旬から急に冷え込んで、例年よりも早く
本格的な寒さがやって来ました。
地面が凍ってしまうと、庭仕事は何も出来なくなりますので、
その月の庭仕事は早め早めにやっておかなければいけないなぁ
と、つくづく反省している今年の12月です。
イギリスではクリスマスの準備、日本ではお正月の準備、
そして、忘年会にクリスマスパーティーと、
今月はあっと言う間に過ぎてしまいそうですね。
忙しくてガーデニングどころではないかもしれませんが、
ガーデナーにお休みはありませんぞ!
すでに雪が積もってアームチェアー・ガーデニングの時期に
突入してしまった地域もあるかもしれませんが、
頭の中では来春以降の庭のプランが進行しつつあることでしょう。
雪の降らない地域では、本格的な寒さの到来するまでに、
まだまだやっておきたい庭仕事がたくさん残っていますよ。
[Part1]
☆☆「アームチェアー・ガーデニング」の季節始まる
冬の間の楽しみの一つはタネのカタログを眺めることですね♪
まだの方は早めにタネのカタログを取り寄せて下さい。
☆引き続き、落ち葉をclear-upして、腐葉土やコンポストに
☆引き続き、bedding plantsやハンギングバスケットなどの
終わったプランツのtidy up →コンポストに
*ただし、庭の片隅に枯枝やlogなどを片付けない場所を
必ず作っておくこと!
(小動物や虫たちの冬眠場所を確保するため)
*黒点病の広がるのを防ぐために、
バラの落ちた葉はそのままにしておかないで処分する
(カウンセルのgreen binに入れるか、焼却する。
収集したgreen binの中味は業者がコンポストを作るので、
家庭で作るコンポストより温度が高いため、病原菌も死滅する)
☆まだなら急いで半耐寒性のプランツを取り込んだり
フリースなどでカバーをする
☆ホスタなど鉢植えのプランツも枯れた葉を刈り取って、
S&Sなどの害虫が隠れていないかチェックをし、
バークなどでマルチングをする
☆epimedium(イカリソウ)の葉を地面すれすれの所まで剪定する
(2月までに終えるようにしないと、新芽が出て来て
焦ることになるので、早めにやっておくことをお勧めします)
☆spiraeaの強剪定をする
(これをやっておくと、コンパクトな株をキープできるのと、
黄葉のものは発色もよいようです)
☆ヒューシャ(フクシア)
◎半耐寒性のものは、温室やシェルターに入れ、
冬の間は枯れない程度に水遣りをする
◎地植えの耐寒性のものは、
葉が落ちたら今年伸びた茎の三分の一を切り詰め、
必要ならばマルチングやフリースをかける。
☆地植えの半耐寒性のプランツ(アガパンサスやPhygeliusなど)も
バークやコンポストでマルチングをしっかりする
☆引き続き、土を耕して、コンポストを花壇に入れる。
*耕すのが体力的に大変な人は、冬の間にコンポストを上に広げて
おくだけでも随分違いますよ。
後は、ミミズ君たちにお任せしましょう♪
☆winter pruning(冬剪定)の時期ですよ〜
(2月末までに済ませる事!)
◎落葉性の樹木やシュラブの剪定
*ただし、桜の仲間は落葉前に、マグノリアは夏前に剪定
**モミジや白樺はクリスマスまでに済ませる
(樹液が流出するのを防ぐため)
◎ウィステリア(藤)も、横から出た枝を3cmくらい剪定する
☆斑入りの花木のreversion(先祖がえり)した枝を剪定する
*落葉性のものは、春になって葉が出てきてから剪定
☆土が凍結したり、水浸しになっていなければ、
引き続き、bare root(地掘り苗木) のバラを植えつける
(11月〜2月まで)
1.バラが届いたらすぐに出して、30分ほど水につける
2. その間に穴を掘り、底にコンポストを入れる
3. 接木をしてある部分がちょうど地面の表面に出るくらいの
高さに植えつけて、穴に土を戻す
4. 周りの土をしっかり踏みしめる
5.水遣りをして、コンポストでマルティングをする
☆背の高いバラは、冬の強風の被害を避けるために弱剪定する
☆バラ以外の木やシュラブなどのbare rootも今の時期に
出回るので、植えつける
*届いたら、すぐにバケツの水につけるのを忘れずに!
☆小さい木やシュラブなど、植え替えをしたい場合は今が適時!
☆引き続きhardwood cutting(硬い部分の枝を使った挿し木)の時
期なので、トライしよう
(willow 、cornus、スモークツリー、レンギョウ、バラなど)
☆root cutting(根伏せ)に最適の時期なので、トライしょう
(オリエンタルポピー、シュウメイギク、アカンサス、
シーホリー、エピメディウムなど)
トライしてみようと思う方は、やり方をお聞き下さい
☆秋咲きヘザーの終わった花をトリミングする
☆寒さに備えて、ポットの下に煉瓦やpot feetを置く
☆温室のインシュレーションがまだなら、早めに済ませる
(バブルペーパーを張るなど)
暖かい日には、空気の入れ替えも忘れずに!
☆堀上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように
(腐ったりカビが生えたものを取り除く)
☆強風に備えて壁やフェンスのチェックと強化、
若木の支柱のチェックなど
☆積雪のあと、雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!
☆引き続き、冬用のウィンドウボックスや
ハンギングバスケットを作る
今の時期、クリスマスやお正月の雰囲気を取り入れるのも
いいですね♪
☆ハウスプランツがたくさん出回る時期なので、
暗くなるこの時期には雰囲気を明るくしてくれていいですね。
それぞれのプランツに適した場所を選んで置くのを忘れずに!
☆クリスマスリースやクリスマスツリーの準備をする
コメント: 全1件
from: lapisさん
2010年12月07日 19時46分32秒
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「Re:12月の庭仕事 」
(Part 2)
☆キッチンガーデン
◎引き続き、土を耕してコンポストや完熟堆肥を入れる
冬の間にこうしておくと、春にはいい土になっていますよ♪
◎春からのcrop rotation(輪作)を考える
(連作を避けるために大切!)
◎種のカタログをチェックして、注文をする
春植えの玉ねぎの子球、アスパラガス、種芋などの注文
*特にイギリスでは種芋は芽出しの期間が必要なので
早めに注文を入れる
◎冬キャベツ、カリフラワー、芽キャベツの収穫をする
◎イェルサレム・アーティチョーク(菊芋)の収穫を始める
◎リークは必要な分だけ順次収穫する
ただし、凍結していると掘るのがむずかしいので、
あらかじめよく耕しておいた土に余分に掘り上げたリークを
埋めておくとよい
◎ parsnipと swedeは耐寒性が強いので、残しておいても
大丈夫だが、フリースでカバーをして凍結を防ぐ
◎強風で倒れるのを防ぐために芽キャベツなど
背の高くなるブラシカ類に支柱を立てたり土寄せをする
◎冬野菜にネットなどを掛けて、鳥(ハト)の被害を防ぐ
◎ルバーブやseakaleにポットなどを被せて、forcingする
(新芽や茎を柔らかくするため)
◎半耐寒性ハーブにクローシェなどをかぶせて保護する
冬の間に使うハーブをポットに植えて、
コールドフレーム、window sill、温室などに取り込む
◎ブラックベリーやカランツ、秋生りラズベリーなどの
剪定をする
*秋生りラズベリー:'Autumn Bliss' 'September''Polka'など
*秋生りラズベリーは、春に出てくる枝に実がなる
夏生りラズベリーは、前年の枝に実がなる
◎リンゴやペアなどの冬剪定をする
(交差している枝や込み合っている枝など)
剪定用の小さいのこぎりを使うとやり易い
*チェリーやプラムなどは病気が広がるので、冬剪定はしないこと!
◎ブドウはクリスマスまでに剪定を終える
(樹液が流出するのを防ぐため)
◎新しい果樹やソフトフルーツを植えるのに最適の季節
(2月末までに終える)
◎ルバーブの植え付け
◎果樹のwinter wash をする
(植物油で作られているオーガニックの薬剤をスプレーする)
*オーガニックの薬剤はGrowing Success Winter Tree Wash
などが売られているが、たとえオーガニックでも益虫も殺して
しまうので、使用にはくれぐれも注意すること!
◎コンポストや完熟堆肥を果樹の根元にマルチングする
☆池の管理
◎引き続き、池に落ちた落ち葉を取り除く
◎魚を飼っている場合は、氷の張らない場所を一箇所
キープしておくこと
(pond heaterを設置したり、テニスボールなどを
水面に浮かべておくとよい)
◎池に直径10cm位の土管などを沈めて、
魚の隠れ場所を確保する
◎水温が7度以下に下がったら、魚に餌を与えるのを止める
◎ポンプをクリーニングして、片付ける
☆Wildlife
◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする
*残りもののパンを与える人が多いが、
パン屑はおなかが膨れるだけなので、
冬場は特にもっと栄養分の多いものを準備する
(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラード、Mealworms など)
*鳥の種類によって好物が違うので、いろんな種類の餌を
用意するといろんな鳥が来てくれますよ。
木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
地面に置くバードフィーダーも忘れないように。
(既成のものでなくても、鉢の受け皿で十分です)
*イギリスの場合、庭にやって来る鳥たちは冬に野生の餌がとれな
くなると
死んでしまう場合が多いのです。
昨年の厳冬で種類によっては、非常に数の減っている鳥たちもいます。
(たとえば、昨冬は27%のロビンが死亡)
夏には餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するように
して下さい。
特に急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなるので、
庭に餌を撒くなどして頂ければ、うれしいです。
暗くて長い冬の間、鳥たちが庭にやって来てくれるのを見るだけで、
私たちは十分に大きなお返しを受ける事になるのですから。
◎水の補給も忘れずに!
鳥を庭に呼びたいなら、餌台の設置だけでなく水飲み場兼水浴び場を作ること!
常に水浴び場をきれいにして、新しい水に取り替える
毎月繰り返し鳥や小動物、虫たちのことを書いていますが、
彼らのヘルプ無しにはオーガニック・ガーデニングはできないのだと言うことを、いつも心に留めておきたいものですね。
*追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね
(これはイギリス基準に書いていますので、
日本とは少し違ったところもあります。
内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい)
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