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from: lapisさん
2011年06月11日 17時52分36秒
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6月の庭仕事
震災以降2ヶ月間、『庭仕事』も書き込みを止めていたのですが、
見て下さる方々の中で、少しは役立てて下さる方もあるかもしれないということで、
再開することにします。
日本でもイギリスでも、バラが咲き乱れ、
百花繚乱の季節になりますね。
夏が来る前にやっておきたい庭仕事や畑仕事も、たくさんありそうです。
ここ数年、イギリスは冷夏が続いていましたが、
さて、今年の夏はどうなることでしょう。
日本では、震災に合われた方たちには、
つらい梅雨の季節になるだろうとお察しいたします。
どうか、くれぐれも健康に留意して過ごされますように。
そしてまたいつか、ガーデニングを楽しむことの出来る日々が
再びやって来ますように。
☆花木の剪定
◎花後の剪定
ウツギやメギなど
Deutzia, Philadelphus, Weigela 、Berberis
(毎年古い枝の四分の一くらいを剪定)
◎常緑のシュラブの剪定
Viburnum tinus など
◎マグノリア(木蓮)が大きくなりすぎた場合は、
今月中に剪定をする
☆引き続き、樹木や花木の周りにマルチングをする
☆ハニーサクルやクレマティスのツルを支柱に結わえる
☆突然の豪雨や強風に備えて、背の高いプランツ(デルフィニウムやユリなど)に支柱を立てる
☆キンセンカ、クラーキアなどを外に直播する
☆来年用のCheiranthus(ウォールフラワー)、ワスレナグサ、foxglove(ジギタリス)、honesty 、Canterberry bellなどの
種まきをする
☆プリムラの株分け
☆プルモナリアやドロニカムを切り詰めて液肥を与える
☆まだなら、ボーダーに肥料を入れる
☆引き続き、カメリア、アゼリアやシャクナゲ、ヘザーなど酸性土の好きな植物に、
専用の肥料を与える
☆バラも肥料を忘れずに!
+hoeingとマルチングをする
☆夏用のハンギングバスケットやコンテナーの植え付けを終える
◎water-retaining gelと緩効性肥料を土に混ぜる
◎植え付けたあとのピンチングを忘れずに!
(毎年書いていますが、すでに花の咲いている苗を買っても、
すべてピンチングしてしまう事!
勇気を出してこれをやっておくと、スタートは遅くても
霜がおりる頃まで長く咲き続けてくれますよ)
*花がら摘みと毎日の水遣りを忘れずに!
☆ダリアやカンナなどの半耐寒性プランツの植え付けを終える
☆6月下旬になったら、春咲き球根植物の枯れた葉を刈り取る
☆花が終わったオリエンタルポピーを株元から切る
☆soft cutting の時期ですよ!
ヒューシャ(フクシア)、パラゴニウム、バーベナ、ハイドレンジア、
ペンステモン、ラベンダー、ピンクス(ナデシコの仲間)、
シュラブやハーブなどの挿し木をする
☆定期的に雑草抜きをする
☆芝生に肥料をやり、雑草を取り除く
☆定期的に芝刈りをする
夏の日照りに備えて、短く刈り過ぎないこと!
☆温室やコンサーヴァトリーの日除けと空気の循環に注意する
☆秋植え球根のカタログが6月末頃から配布になるので、
今月中にカタログの請求をしておく
☆キッチンガーデン
◎サラダ用のレタス類やラディッシュ、ハーブ(コリアンダー、バジル、パセリ、チャイブなど)を
引き続き種まきする
サラダ用は2週間ずつ時期をずらして蒔いていくと長期間収穫できる
◎6月に外に直播できるもの
フレンチビーン、ラナービーン、courgettes(ズッキーニ)、beetroot、
カボチャ、トウモロコシ、swede、turnip、
エンダイブ、コールラビ、エンドウ、ニンジン、パクチョイ、水菜、
冬用のブラシカ類(キャベツ、芽キャベツ、カリフラワーなど)
*パクチョイを蒔き遅れてしまった場合、
南部では種蒔きを8月中旬まで待った方がよさそうです。
暑いとすぐに抽苔(とうだち)してしまいますので。
◎ポット苗の場合は、外に定植する +支柱を立てる
トマトは、第一花房が開花したら、植えつける
◎セロリー、セロリアック、スィートペパー、アウトドア品種のキュウリ、リークなどの苗の植え付け
◎引き続きポテトの土寄せを忘れずに!
◎チャイブの花が咲いたら、サラダなどに使い、
葉は根元から切り戻して、液肥を与える
◎イチゴの周りにワラを敷く
◎イチゴのランナーから新苗を作る準備をする
新苗を作らない場合は、ランナーを切り取る
◎(秋生りラズベリーを除いて)ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリーなどの
新枝を今年の枝と分けて支柱に結ぶ
◎ベリー類の根元をマルチングする
◎ベリー類やストロベリーに鳥除けのネットを掛ける
◎ルバーブの収穫が終わったら、forcing jarを取り除いて
よく日に当てる
花茎が上がってきたら、すぐに根元から切り取る
(7月に液肥を与える)
◎中旬になったら、アスパラガスの収穫を終える
◎Thinning fruit(リンゴなどの間引き)
'June drop'と言って、6月に自然に果実が落ちるが、
それでもたくさん実がなっている時には、今の時期に
リンゴ、ナシ、プラムなどの実を間引いておくと果実の大きさや味がよくなり、
病気も減らすことができる
◎水遣りと肥料
今の時期に乾燥させてしまうと収穫が減るので、水遣りを忘れずに!
2〜3週間毎にオーガニック液肥を与える
*トマトやフルーツにはpotash(カリ)の多い肥料を与える
★病害虫に注意!!!
◎引き続き、リンゴの木にpheromone trap をぶら下げる(8月まで)
(リンゴにつく蛾をコントロールするため)
◎果樹(リンゴなど)にwooly aphidがついていないかどうかチェックをし、
もしついていたらホースの水で洗い落とすか、ブラシでこすり落とした後、石鹸液をスプレーしておく
woolly aphid は、こんなのです↓
http://www.dgsgardening.btinternet.co.uk/woollyaphid.htm
◎今年も寒さが厳しい冬だったのと春に雨が少なかったので、
例年に比べるとslug & snailの発生が少なくなっていますが、
このところの雨で、そろそろ被害が目立ち始めています。
クレマティスの新芽、種まきした苗、レタスなど、
たちまちやられてしまうので注意を怠りなく!
ホスタ(ギボウシ)は特に被害が大きいので、要注意!
*S&S(ナメクジとカタツムリ)の駆除剤については、
前にも書きましたが、Metaldehydeが主成分のものは使用しないようにして下さい。
毒性がきついので、鳥や小動物、ペットに影響があります。
◎これからの時期、powdery mildew (ウドンコ病)の発生が予想されるので、
マルチングして乾燥を防いだり、隙間がないほど植え込まないように注意が必要!
ウドンコ病が発生してしまったら、葉っぱを根元から切り取って、
肥料を与え、水遣りをしっかりする
◎ルピナスなどはアブラムシに注意する
(手でしごき取ってから、石鹸水をスプレーする)
ただし、テントウムシがいるようなら、石鹸水をかけないこと!
◎ユリやフリティラリアにつくlily beetleに注意!
葉の間に隠れていますが、真っ赤な色で見つけやすいので、
見つけ次第手で取って、フミツブースしか方法はありません
lily beetle
↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Scarlet_lily_beetle
◎バラに付くsawflyの幼虫に注意!
(Solomon's seal・・・ ナルコユリやホウチャクソウなども
一晩でスジだけになりますので注意!)
幼虫は、イモムシに似ています。
幼虫の間に見つけて、おはしでつまんで捨てるのが一番効果あり!
下のRHSのサイトで、幼虫を確認して下さい
↓
RHS Help & Advice
Large rose sawfly
http://apps.rhs.org.uk/advicesearch/profile.aspx?pid=196
幼虫の間なら、オーガニックの殺虫剤も効き目があります。
成虫の姿は
↓
http://www.gardensafari.net/english/picpages/arge_pagana.htm
(周りの画像にポイントを合わせると、大きい画像が出てきます)
*病害虫については、イギリスと日本とでは違いますので、
そのつもりで読んで下さいね
☆池の管理
◎水辺の植物の植え付けは、今月中に終える
◎水温が上昇する時期なので、
スイレンやホテイアオイなどで、魚たちに日陰を作ってやる
日陰を作ることで、algaeの増えるのを抑えることもできる
◎algaeを取り除く方法
薬品を使わないエコ的な方法としては、barley straw(大麦の藁)を丸めて
ネットの袋に入れたものを池に浮かべる。
4週間毎に新しいものに取り替える。
(ガーデンセンターなどで既製品も売られていますが、
材料が手に入る場合は簡単に作れます)
◎blanketweedを取り除く
太陽光線の強くなるこの時期は、急激に増えるので注意する
◎duckweedを取り除く
◎気温が上昇すると水面が下がるので、定期的に水を補給する
◎おたまじゃくしから孵ったカエルの出入り口を確保する
◎ネットを張ってある池は、トンボの孵化に備えて外しておく
◎スイレンに付くaphidに注意する
ひどい害がある前に、ホースの水で洗い流す
(水の中に落ちたaphidは、魚が食べてくれる)
◎spiral snail(タニシ)は、池の水を綺麗にしてくれるが、
スイレンの葉も食べるので、数をコントロールする
*キャベツの葉を水に浮かべておいて、翌朝チェックすると
タニシがたくさん付いているので、処分するとよい
◎水辺の植物の花後の花がら摘み
☆Wildlife
◎世界的にハチの数が減少していると言われています。
どんな花がハチに喜ばれるかを考慮に入れて、
植えるプランツを考えるのも大切なことだと思います
*一重の花、筒型の花を選ぶとよい
◎バードテーブルやバードバスをいつも清潔に保つ
◎バードバスや水飲み場の水を毎日取り替える
◎今の時期でも餌を与えるのは、
子育て真っ最中の鳥もまだいるので助けになりますよ
*追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね。
*庭仕事・畑仕事はお住まいの地域や国によって、時期をずらしてください。
(これはイギリス基準に書いていますので、内容について質問のある場合は
どうぞお尋ね下さい。)
コメント: 全6件
from: yumiさん
2011年06月21日 21時34分08秒
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「Re:Re:Re:Re:Re:6月の庭仕事」
みなさんとても素敵です。
未だ写真を撮って圧縮作業というのが時針なくって
やっていません。早くしなくては・・・。
イチゴがなってきています。
ジュンベリーも色づいて来ました。
楽しみ楽しみ。
from: riechanさん
2011年06月19日 22時37分20秒
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「Re:Re:Re:Re:6月の庭仕事」
> こんばんは。
>
> kotokuさん
> お庭、充実してきましたね♪
> アスチルベ、早い!
> ウツギも咲いてるし、ナデシコやノコギリソウも咲いてますね。
> リアトリスもグンと伸びてるみたい。
なんて,Lapisさんのコメントに同調!!させて頂きました。
アルケミラモリスは英国庭園に欠かせない植物ですが,デルフィニウムのことが書いてありましたので。。。。
家にもアルケミラモリスがありますが、家のもだんだん大きくなるとたって来て,もう少し寝ている方がいいなぁと思っている所です。
> >イギリスはデルフィニウムが素晴らしく育つ国ですね〜〜(@@)
> デルフォニウムの青に憧れますが、なかなか手が出せないです〜〜
毎年デルフィニウムは買っていましたが,おっしゃるようにやたらに背が伸びて,風が
強いと倒れたり折れたり,虫も確かに付くようで,今年は割愛いです。
> 気に入った株は常に挿し木を準備して更新することになります。
> ある庭園では、シーズン中ガーデナーさんは毎朝4時前に
> S&Sを集めるために庭に出るという話を聞いたことがあります。
挿し木が出来るんですか?デルフィニウムって?
ポピーのブルーは憧れますね〜。
いつぞや頂いた事がるのですが,日本の蒸し暑さに(ここですら)すっかり解けてしまい
何とも悲しい思いをしました。
>
>
> 育てる育てないは別として、
> もし、デルフィの詳しい栽培方法が知りたいようでしたら、
> DVDがありますので、お貸ししますよ。
> 英国デルフィニウム協会作成のヒミツのDVDで、
> 栽培の秘訣満載ですが、市販はされていません。
え?
きいちゃったわ〜。ふふ。。。
イギリスではデルフィニウムなどの育てかたDVDなどというのがあるんですか?
プランツハンターの国ですね。
from: lapisさん
2011年06月18日 00時13分30秒
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「Re:Re:Re:6月の庭仕事」
こんばんは。
kotokuさん
お庭、充実してきましたね♪
アスチルベ、早い!
ウツギも咲いてるし、ナデシコやノコギリソウも咲いてますね。
リアトリスもグンと伸びてるみたい。
うちの庭は草の生える余地がないほどプランツがぎっしりなので、
草刈りの心配はないのですが、菜園の方がすぐに草ボウボウに
なってしまいます。
kotokuさんややらわさんの所のように広くないのだから、
こまめに草刈りすればいいのでしょうけれど・・・
雑草と野菜が雑居してます。
いつもkotokuさんの庭のアルケミラモリスを見て、
不思議に思っていることがあるのですが・・・
日本でアルケミラモリスを育てると、まっすぐ直立しているのに、
こちらでは雨が降らなくても花茎がうなだれていて、
雨のあとはそれこそもうひどい状態になってしまいます。
なんなんでしょうね、これは?
(この画像、この前貼ったのと似たようなのになってしまいましたね)
>イギリスはデルフィニウムが素晴らしく育つ国ですね〜〜(@@)
デルフォニウムの青に憧れますが、なかなか手が出せないです〜〜
うっかり書き忘れましたが、デルフィの画像はウィズリーのトライアルガーデンで撮ったものです。
(いずれも2mを越すような株ばかりです)(@@)!
ああいう所やデルフィを売り物にしている庭園では、
ガーデンセンターでは売られていない品種を植えているようですし、
とにかく手を掛けているようです。
一般家庭の庭では、なかなかああいう風にはなりませんよ〜。
うちでも、たくさん植えていた頃がありましたが、
防風対策、ナメクジ対策などけっこう大変でしたし、
植えて2・3年すると株が衰退してしまうので、
気に入った株は常に挿し木を準備して更新することになります。
ある庭園では、シーズン中ガーデナーさんは毎朝4時前に
S&Sを集めるために庭に出るという話を聞いたことがあります。
でも、普通の庭では、あんな巨大な花がバンバン立っているのは
どうも不気味ですので、もう少し背が伸びず曲がっていても、
その方が可愛げがあっていいかもしれませんね。
日本でも、北国ではうまく咲かせることが出来ると思いますよ。
kotokuさんの所はどうでしょうね。
夏越しがむずかしいかもしれないですね。
でも、一度はトライしてみる価値はありますよ。
デルフィニウムとヒマラヤンポピーのブルーは、
なんと言っても最高ですものね。
育てる育てないは別として、
もし、デルフィの詳しい栽培方法が知りたいようでしたら、
DVDがありますので、お貸ししますよ。
英国デルフィニウム協会作成のヒミツのDVDで、
栽培の秘訣満載ですが、市販はされていません。
他の花については、また花便りの方に書き込みしますね。
前後してしまいましたが、riechanへのコメントもその時に。
from: kotokuさん
2011年06月15日 21時58分24秒
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「Re:Re:6月の庭仕事」
こんばんわ
これからの時期は草刈りも大変ですよね〜私、草刈りする時は防塵メガネと手ぬぐいで顔を隠してかなり怪しいカッコでやってます。
イギリスはデルフィニウムが素晴らしく育つ国ですね〜〜(@@)
デルフォニウムの青に憧れますが、なかなか手が出せないです〜〜
庭ではアスチルベが咲いてきました。
そろそろ初夏の花も丈が伸びてくる時期なので庭の真ん中あたりも茂ってきたです。
花壇の宿根草の丈の並びを調整するのが難しくて、毎年この時期は来年に向けて見直しをしています。
長期間葉の綺麗なリアトリスとか花壇の真ん中にもっと多めにずど〜んと植えても良いかもしれないとか思ったりしてます;
そろそろフウリンソウが咲いています。
でも芍薬がまだ咲かないです;今年は芍薬遅いです〜
また別で畑の記事UPします〜
from: kotokuさん
2011年06月22日 23時12分02秒
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「Re:Re:Re:Re:Re:Re:6月の庭仕事」
こんばんわ。そろそろシャスターデージーが咲いてきました。
今年は白を多く使ってるの白っぽい庭になってます。
lapisさん>うちはまだまだ日陰が少ないので
デルフォニウムはとても育てる自信がありません(TT)もう少し木陰が増えたらチャレンジしてみます〜〜〜;;
レディースマントルはコチラでも最終的にはうなだれるのですが、陽射しが強いので葉の隙間があまりなくて、初期は立ってる事が多いような気がします〜
タダでさえ日陰が少ないのに雪で裂けたねむの木の枝がジワジワ裂けて折れそうになってきたので昨日こんな支えを作りました。
今は芍薬とバラの季節ですが明日から本格的に梅雨の長雨に突入するようです〜
しかし梅雨にぴったりなアジサイは咲いてきました。(^^)
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