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みどりのゆび Green Fingers

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公開 メンバー数:41人

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  • from: lapisさん

    2011年11月09日 20時10分47秒

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    11月の庭仕事



    イギリスは、この100年間で7番目に暖かい10月でしたが、
    11月に入って雨の日が多くなり、気温も少しずつ下がり始めて、
    木々は落葉を急いでいます。

    この冬も昨年並みか、あるいはそれ以上の厳冬になるとの
    予報が出ています。
    日本もこの冬は厳しい寒さになるとか。
    本格的な冷え込みが来る前に、
    やっておきたい庭仕事がたくさんあります。
    12月になると何かと慌ただしく、
    庭仕事の時間も取れなくなると思いますので、
    今月の間に少しずつ片付けたいものですね。

    そして、木々がすっかり葉を落としてしまう前の、
    美しい紅葉や黄葉も楽しみたいと思います。

    毎年繰り返していますが、
    コンポスト・腐葉土作りに最適の時期だということもお忘れなく!
    空から降ってくる無料のお宝を、
    そのままにしておく手はありませんぞ!




    [ Part 1 ]

    ☆冷え込みがやって来たら、イギリスでは
    いよいよチューリップの球根の植え付け時期ですよ〜!

    ◎この時期まで待つのは、深刻なチューリップの病気
    tulip fireを避けるためと、早くに植えると早く芽が出て
    フロストにやられてしまうのを避けるためです
    (リスの来る庭はチキンワイヤーを張るなどリス対策を忘れずに!)

    *同じ場所に数年続けてチューリップを植えている方は、
    今年は別の場所を選ぶか、鉢植えにするなどした方がいいでしょう

    ☆ウォールフラワーをチューリップなどを植えた間に植えつける。

    *チューリップとウォールフラワーはイギリスでは定番の
    組み合わせです。
    耐寒性がある上に、花色もいろいろあり、香りもいいので
    日本でももっと見直されてもいい花だと思います。

    (今ならまだガーデンセンターやグリーングローサリーで
    苗を売っています)

    ☆ウォールフラワーの他に、ワスレナグサやパンジーなど
    春の草花の苗を植える

    ☆チューリップ以外の球根も植え付けを終える
    (スイセン、ヒヤシンス、クロッカスなどは、
    チューリップよりも長い生育期間が必要)

    ☆ダリアやカンナ、グラジオラスなどを掘り上げて貯蔵する
    (平年並みの寒さの場合は、
    暖かい地方では、ダリアはそのままマルチングをするだけでよい
    バークで15cmのマルチング)

    *ただし、一昨年・昨年の寒さではうちの庭では全滅でした

    ☆半耐寒性のプランツを取り込んだり、
    フリースでカバーをしたりする

    ☆植えて間のない木や、耐寒性のないシュラブなどは、
    風除けをしたり、フリースやヘシアンでカバーする

    ☆ヒューシャ(フクシア)

    ◎半耐寒性のものは、温室やシェルターに入れ、
    夏に挿し木をした苗も、葉が落ちたら今年伸びた茎の
    三分の一を切り詰めて、冬の間は枯れない程度に
    ほんの少しだけ水遣りをする

    ◎地植えの耐寒性のものは、
    葉が落ちたら今年伸びた茎の三分の一を切り詰め、
    マルチングをして、必要ならばフリースをかける。

    ☆混み合っている宿根草の株分け
    (アスター、カンパニュラ、ルドベキアなど)

    ☆bare root(地掘リ苗木)のバラは、
    11月ー2月の間に植えつける

    1.バラが届いたらすぐに出して、30分ほど水につける
    2. その間に穴を掘り、底にコンポストを入れる
    3. 接木をしてある部分がちょうど地面の表面に出るくらい
    の高さに植えつけて、穴に土を戻す
    4. 周りの土をしっかり踏みしめる
    5.水遣りをして、コンポストでマルティングをする

    ◎クライマーやランブラーの剪定、 
    ハイブリッドティーやフロリバンダもカットバックする

    スタンダード仕立てのバラも冬の強風にやられるのを避けるため、
    弱剪定をしておく

    ◎黒点病の広がるのを防ぐために、
    バラの落ちた葉はそのままにしておかないで処分する
    (カウンセルのgreen binに入れるか、焼却する)

    ☆クライマーのtidy up
    霜にやられて汚くなったつるは剪定をする
    (ゴールデンホップや、夏以降に開花するクレマチスは
    根元まで、ハニーサクルは伸びすぎた部分を剪定)

    ☆シュラブの植え替え

    ☆新しく生垣を作る場合は、土の準備を始める

    ☆冬の間に樹木を植える場合は、注文をいれる

    ☆日本とは違って、アジサイの花は剪定しないで
    冬中残しておくこと!
    剪定は来春になってからする

    ☆引き続き冬用のウィンドウボックスや
    ハンギングバスケットを作る

    ☆hardwood cutting(硬い部分の枝を使った挿し木)の時期
    なので、トライしよう 
    (willow 、cornus、スモークツリー、レンギョウ、バラなど)

    ☆今月はroot cuttingも出来るので、トライしよう
    (オリエンタルポピー、シュウメイギク、アカンサス、
    シーホリー、エピメヂウムなど)

    トライしてみようと思う方は、やり方をお聞き下さい

    ☆温室のある場合は、ポットにスィートピーの種を蒔く
    (深いポットを使用)

    ☆本格的な冬の来るまでに、庭のclear-up を!
        
    bedding plantsやハンギングバスケットなどの
    終わったプランツを片付けてコンポストボックスに 
         
    ☆落ち葉集めと、tidy up
    放っておくと、ナメクジや害虫の住処になるので注意

    *ただし、庭の片隅に落ち葉や枯枝、丸太などを積み重ねた場所を
    必ず作っておくこと!
    (小動物や虫たちの冬眠場所を確保するため)

    ☆引き続き、集めた落ち葉でleafmould (腐葉土)を作る

    ☆もし、庭にたくさん樹木や花木があるようなら、
    シュレッダー(+バキューム)の購入を考える
    (私は数年前から使っていますが、なぜもっと早くに
    購入しなかったのだろうかと思うほどのお役立ちグッズです。
    ぐんと早くコンポストや腐葉土ができますよ♪
    吸い込んだ砂利や石ころも取り分けてくれます。)

    ☆シュラブや宿根草にコンポストやバークなどで
    マルチングをする
    (約7cmの厚さにしておけばフロストなども防げる)

    ☆強風に備えて、壁やフェンスのチェックと強化、
    若木の支柱のチェックなど
     
    ☆今年最後の芝刈りをして、芝刈り機の手入れをしてから
    片付ける
    (先月同様ブレードの高さをを4-5cmにするのをお忘れなく)

    *ぺトロール使用の芝刈り機の場合は、
    来春に備えてサービスに出すとよい

    ☆温室のヒーターをチェックし、
    バブルペーパーなどでライナーを張る


    [ Part 2 ]に続く

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コメント: 全2件

from: lapisさん

2011年11月30日 09時12分10秒

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「Re:11月の庭仕事」


11月も今日で終わりですね。

イギリス南東部は、昨年の今頃は初雪が降り、
気温も-3℃くらいだったことを思うと、
今年は暖かく、まだ昼間は10℃近くあります。
でも、予報では、いよいよ冬の到来のようです。

本格的な寒さがやってくる前にと、
強風の吹く中、出来上がったコンポストを庭に入れ、
バークでマルチングを済ませました。

日本でも、すでに寒くなっている地方もあると思います。
今のうちにやっておく庭仕事がないか、もう一度点検してみて下さいね。

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from: lapisさん

2011年11月10日 04時42分41秒

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「Re:11月の庭仕事」



[ Part 2 ]

☆キッチンガーデン

◎引き続き、収穫の終わったものを片付けてコンポストボックスに
収穫後、土を耕してコンポストや完熟堆肥、マッシュルームコンポ
ストを入れる

◎新しくキッチンガーデンを作るのに最適の時期なので準備をする

◎土を耕した時に見つけた多年草の雑草は、
小さな根っこも残さないようにする

*耕運機は使わないこと!
耕運機は多年草の根っこを引きちぎって細かくし、
土に混ぜ込んでしまうので、雑草を増やす役目をするだけなので
よくない

◎春からのcrop rotationを考える(連作を避けるために大切!)

◎冬に植えつける果樹やブッシュの注文を入れる

*果樹の植え付けは、2月末までに終える

◎先月収穫した果実のチェックをして、傷んだものを取り除く

◎日持ちのする品種のリンゴは、フリーザーバッグにいくつか
穴を開けて準備し、5〜8個ずつ入れて口を閉じ、
冷暗所に保存し定期的にチェックをする
(少しでも傷があったりすると、そこから腐るので注意する)

◎傷のあるものや風で落ちたものなどは、ピューレーにしておけば
、冷凍庫で数ヶ月保存できる

◎引き続き果樹(リンゴなど)の幹にグリースバンドを巻く
(winter mothを捕えるためーーー雌が卵を産みつけるために
登ってくるので、それを防ぐ)

◎ブラックベリー、秋生りラズベリー、グーズベリー、カラント
などの枝を剪定する

◎ストロベリーの枯れた葉を取り除く

◎パンプキンやスカッシュ、マロウの収穫をして、貯蔵する

◎ニンジンやビートルーツなど根菜類の収穫
パースニップの収穫を始める

*ドライコンポストを入れた箱に埋めて冷暗所に保存
しておくと長持ちする、

◎豆類の支柱を片付けて、来年蒔くための豆はよく乾燥させて、
涼しい場所に保存する(F1でないもの)

◎引き続きガーリックの植え付け

◎ハーディーなシャロット('Yellow Moon''Griselle''Ambition'
など)の植え付け

*12月上旬までに終える

◎ハーディーなソラマメ(Aquadulce Claudia や The Sutton)や
えんどう豆を蒔く
(必要ならクローシェでカバーをする)

*菜園が広い場合にはAquadulce Claudiaを、
狭い場合には背の低いThe Suttonがよい

◎seakaleにポットなどを被せて、新芽を柔らかくする
(forcing)

◎半耐寒性のハーブにはクローシェなどを被せる

◎冬の間に使うハーブをポットに植えて、
コールドフレーム、window sill、温室などに取り込む、

◎冬用のレタス類をクローシェなどで保護する

◎ブラシカ類(ケールやキャベツ、スプラウティングブロッコリー
など)にネットを張って、ハトの被害を防ぐ

◎カリフラワーは、葉っぱで包んで霜から守る

◎風のきつい場所では芽キャベツに支柱を立てる

◎勢いがなくなったルバーブの古い株は、
真ん中の部分を取り除き、周りの部分だけを、
深く耕してコンポストを入れた場所に植え替える

◎引き続きgreen manure(緑肥)の種を蒔く
(winter rye や field beans)
3〜4月に漉き込むとよい


☆池の管理

◎池に直径10cm位の土管などを沈めて、
魚の隠れ場所を確保する

◎水温が7度以下に下がったら、魚に餌を与えるのを止める
(最近は冬用の餌も売られていますので、
冬でも暖かい日にはそういう餌を与えるのもいいかもしれません)

◎ポンプをクリーニングして、片付ける

◎ネットの上の落ち葉を取り除く

◎枯れたプランツが水中に沈まないように、刈り取る
(水面の少し上の部分で切る)

◎池に魚を飼っている人は氷よけのpond heater の設置を
考えてみても良いかもしれません。
あるいは、テニスボールなどを水面に浮かべておくとよい




☆Wild life

◎庭の片隅に落ち葉や丸太、石などを集めて積んで置くだけでも
ヘジホグ(ハリネズミ)やカエル、虫たちの冬眠場所になる

◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
バードテーブルを設置する

*パン屑はおなかが膨れるだけなので、
冬に備えて高エネルギーの餌を用意して下さい。

(ヒマワリなどの種、グレイン、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラード、Mealworms など

鳥の種類によって好みの餌が異なるので、違った種類の餌を準備す
るといろいろな鳥が来てくれますよ♪)

*イギリスの場合、庭にやって来る鳥たちは
冬に野生の餌がとれなくなると死んでしまう場合が多いとのこと。
昨年の厳冬で種類によっては、非常に数の減っている鳥たちもいま
す。
夏には餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するようにし
て下さい。
特に急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなる
ので、
庭に餌を撒くなどして頂ければ、うれしいです。

暗くて長い冬の間、鳥たちが庭にやって来てくれるのを見るだけで
、私たちは十分に大きなお返しを受ける事になるのですから♪

◎水の補給も忘れずに!
鳥を庭に呼びたいなら、餌台の設置だけでなく、
水のみ場兼水浴び場を作ること!
常に水浴び場をきれいにして、毎日新しい水に取り替える

◎シェルターな場所を選んで、庭の樹に鳥の巣箱を掛ける
すでに巣箱を設置してある場合は、取り外して巣箱をきれいに
掃除して、新しい藁や乾燥した苔などを入れる



☆その他

◎種のカタログを取り寄せる

◎ガーデン・ファニチャーを片付けるかカバーを掛ける

◎フロストでだめになるのを防ぐためにホースなどを
シェッドに片付ける

◎ポットやトレーなども洗って片付ける


*今月も、やるべき事がいっぱいありますが、
12月になってあわてなくて済むように
一つ一つ片付けていくようにしましょうね。



*追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね
 
(これはイギリス基準に書いていますので、
日本とは少し違ったところもあります。
内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい。

また、ご自分のお住まいの地域に合わせて、
庭仕事・畑仕事の時期をずらしてくださいね。)

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nic するめ