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みどりのゆび Green Fingers

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  • from: lapisさん

    2011年12月04日 21時19分06秒

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    12月の庭仕事  



    12月になると、1年が経つのは早いなあとつくづく思いますね。
    昨年の今頃は、猛吹雪のイギリスでしたが、
    今年は記録破りの暖かい秋が続いて、紅葉ももう一つでした。
    でも12月の声を聞くと、いよいよ本格的な冬の到来のようです。

    日本では、北の方ではすでに雪が積もっているようですね。
    寒い冬になるとの予報が出ているそうですが、
    震災後初めての冬を過ごす東北の方たちに、
    厳しい寒さが来ないようにと祈るばかりです。


    イギリスではクリスマスの準備、日本ではお正月の準備、
    そして、忘年会にクリスマスパーティーと、
    今月はあっと言う間に過ぎてしまいそうですね。

    忙しくてガーデニングどころではないかもしれませんが、
    ガーデナーにお休みはありませんぞ!
    すでに雪が積もってアームチェアー・ガーデニングの時期に
    突入してしまった地域もあるかもしれませんが、
    忙しい仕事や家事の中でも、
    頭の中では来春以降の庭のプランが進行しつつあるかもしれませんね。
    雪の降らない地域では、本格的な寒さの到来するまでに、
    まだまだやっておきたい庭仕事がたくさん残っていますよ。






    (Part 1)

    ☆☆「アームチェアー・ガーデニング」の季節始まる

    冬の間の楽しみの一つはタネのカタログを眺めることですね♪
    まだの方は早めにタネのカタログを取り寄せて下さい。

    ☆チューリップの球根の植え付けを終える

    ☆引き続き、落ち葉をclear-upして、腐葉土やコンポストに 

    ☆引き続き、bedding plantsやハンギングバスケットなどの
    終わったプランツを片付ける →コンポストに

    *ただし、庭の片隅に枯枝やlogなどを片付けない場所を
    必ず作っておくこと!
    (小動物や虫たちの冬眠場所を確保するため)

    *黒点病の広がるのを防ぐために、
    バラの落ちた葉はそのままにしておかないで処分する
    庭のコンポストには入れないように!
    (カウンセルのgreen binに入れるか、焼却する。
    収集したgreen binの中味は、業者がコンポストを作るので、
    家庭で作るコンポストより温度が高いため、病原菌も死滅する)

    ☆まだなら急いで半耐寒性のプランツを取り込んだり
    フリースなどでカバーをする

    ☆ホスタなど鉢植えのプランツも枯れた葉を刈り取って、
    S&S(ナメクジやカタツムリ)などの害虫が隠れていないかチェックをし、
    バークなどでマルチングをする

    ☆ヘレボルスをバークでマルチングして、
    花に泥跳ねがかからないようにする


    ☆ヒューシャ(フクシア)

    ◎半耐寒性のものは、温室やシェルターに入れ、
    冬の間は枯れない程度に水遣りをする

    ◎地植えの耐寒性のものは、
    葉が落ちたら今年伸びた茎の三分の一を切り詰め、
    必要ならばマルチングやフリースをかける。

    ☆地植えの半耐寒性のプランツ(アガパンサスやPhygeliusなど)も
    バークやコンポストでマルチングをしっかりする

    ☆引き続き、土を耕して、コンポストを花壇に入れる。

    *耕すのが体力的に大変な人は、冬の間にコンポストを上に広げておく
    だけでも大丈夫。
    後は、ミミズ君たちにお任せしましょう♪

    ☆winter pruning(冬剪定)の時期ですよ〜 
    (2月末までに済ませる事!)

    ◎落葉性の樹木やシュラブの剪定

    *ただし、桜の仲間は落葉前に、マグノリアは夏前に剪定

    **モミジや白樺はクリスマスまでに済ませる
    (樹液が流出するのを防ぐため)

    ◎ウィステリア(藤)も、横から出た枝を3cmくらい剪定する

    ◎ハニーサクルは、根元で強剪定をしておく

    ◎spiraea(シモツケ、ユキヤナギ、コデマリなど)の強剪定をする
    (これをやっておくと、コンパクトな株をキープできるのと、
    黄葉のものは発色もよいようです)

    ☆斑入りの花木のreversion(先祖がえり)した枝を剪定する
     
    *落葉性のものは、春になって葉が出てきてから剪定

    ☆epimedium(イカリソウ)の葉を地面すれすれの所まで剪定する
    (2月までに終えるようにしないと、新芽が出て来て
    焦ることになるので、早めにやっておくことをお勧めします)

    ☆土が凍結したり、水浸しになっていなければ、
    引き続き、bare root(地掘り苗木) のバラを植えつける
    (11月〜2月まで)

    1.バラが届いたらすぐに出して、30分ほど水につける
    2. その間に穴を掘り、底にコンポストを入れる
    3. 接木をしてある部分がちょうど地面の表面に出るくらいの
    高さに植えつけて、穴に土を戻す
    4. 周りの土をしっかり踏みしめる
    5.水遣りをして、コンポストでマルティングをする

    ☆背の高いバラは、冬の強風の被害を避けるために弱剪定する
    スタンダ-ド仕立てのバラも、弱剪定をする

    ☆バラ以外の木やシュラブなどのbare rootも今の時期に
    出回るので、植えつける

    *届いたら、すぐにバケツの水につけるのを忘れずに!

    ☆小さい木やシュラブなど、植え替えをしたい場合は今が適時!

    ☆引き続きhardwood cutting(硬い部分の枝を使った挿し木)の時
    期なので、トライしよう
    (willow 、cornus、スモークツリー、レンギョウ、バラなど)

    ☆root cutting(根伏せ)に最適の時期なので、トライしょう
    (オリエンタルポピー、シュウメイギク、アカンサス、
    シーホリー、エピメディウムなど)

    トライしてみようと思う方は、やり方をお聞き下さい

    ☆秋咲きヘザーの終わった花をトリミングする

    ☆寒さに備えて、ポットの下に煉瓦やpot feetを置く

    ☆鉢植えのモミジなどは、風の当たらない場所に移し、
    バブルペーパーや麻布などで鉢全体を包む

    ☆ニューサイランやコーディーラインも葉先を紐などでくくって、
    フリースなどで守る

    ☆温室のインシュレーションがまだなら、早めに済ませる
    (バブルペーパーを張るなど)
    暖かい日には、空気の入れ替えも忘れずに!

    ☆堀上げて貯蔵した球根類のチェックを忘れないように
     (腐ったりカビが生えたものを取り除く)

    ☆強風に備えて壁やフェンスのチェックと強化、
    若木の支柱のチェックなど
    (ツリーバンドがきつ過ぎないかもチェックする)
     
    ☆積雪のあと、雪の重みで枝が折れるのを防ぐ工夫を!

    ☆引き続き、冬用のウィンドウボックスや
    ハンギングバスケットを作る

    今の時期、クリスマスやお正月の雰囲気を取り入れるのもいいですね♪

    ☆ヒイラギなどの実がクリスマスまでもつように、ネットをかける

    ☆ハウスプランツがたくさん出回るので、暗くなるこの時期には
    室内に飾ると雰囲気を明るくしてくれていいですね。
    それぞれのプランツに適した場所を選んで置くのを忘れずに!

    ☆クリスマスリースやクリスマスツリーの準備

    ☆戸外にある水道栓にバブルペーパーを巻いて、凍結を防ぐ

    ☆フロストでだめになるのを防ぐためにホースなどを片付ける

    ☆ポットやトレーなども洗って片付ける



    (Part 2に続く)

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コメント: 全1件

from: lapisさん

2011年12月04日 22時23分33秒

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「Re:12月の庭仕事  」







(Part 2)


☆キッチンガーデン

◎引き続き、土を耕して、コンポストや完熟堆肥を入れる

冬の間にこうしておくと、春にはいい土になっていますよ〜♪

時間や体力のない人は、
上に広げておくだけでも、大丈夫♪

◎春からのcrop rotation(輪作)を考える
(連作を避けるために大切!)

◎種のカタログをチェックして、注文をする
春植えの玉ねぎの子球、アスパラガス、種イモなどの注文

*特にイギリスでは、種イモは芽出しの期間(約6週間)が必要なので
早めに注文を入れる

◎冬キャベツ、カリフラワー、芽キャベツの収穫をする

◎イェルサレム・アーティチョーク(菊芋)の収穫を始める

◎リークは必要な分だけ順次収穫する
ただし、凍結していると掘るのがむずかしいので、
あらかじめよく耕しておいた土に余分に掘り上げたリークを
埋めておくとよい
あるいは、フリースをかけておくとよい

◎ parsnipと swedeは耐寒性が強いので、残しておいても
大丈夫だが、
フリースでカバーをして凍結を防ぐ

◎強風で倒れるのを防ぐために芽キャベツなど
背の高くなるブラシカ類(アブラナ科)に支柱を立てたり土寄せを
する

◎ブラシカ類にネットなどを掛けて、鳥(ハト)の被害を防ぐ

◎ルバーブやseakaleにポットなどを被せて、forcingする
(新芽や茎を柔らかくするため)

◎チコリを掘り上げてポットに植え換えて、forcingする

◎半耐寒性ハーブにクローシェなどをかぶせて保護する
冬の間に使うハーブをポットに植え換えて、
コールドフレームや窓辺、温室などに取り込む

◎ブラックベリーやカランツ、グーズベリー、秋生りラズベリーな
どの剪定をする

*秋生りラズベリーは、'Autumn Bliss' 'September''Polka'など

*秋生りラズベリーは、春に出てくる枝に実がなる
 夏生りラズベリーは、前年の枝に実がなる

◎リンゴやペアなどの冬剪定をする

(交差している枝や込み合っている枝など)
剪定用の小さいのこぎりを使うとやり易い

*チェリーやプラムなどは病気が広がるので、冬剪定はしないこと!

◎ブドウはクリスマスまでに剪定を終える
(樹液が流出するのを防ぐため)

◎果樹のwinter wash をする
(植物油で作られているオーガニックの薬剤をスプレーする)

*オーガニックの薬剤はGrowing Success Winter Tree Wash
などが売られているが、たとえオーガニックでも益虫も殺して
しまうので、使用にはくれぐれも注意すること!

◎新しい果樹やソフトフルーツを植えるのに最適の季節
(2月末までに終える)

◎ルバーブの植え付け

◎勢いがなくなったルバーブの古い株は、
真ん中の部分を取り除き、周りの部分だけを、
深く耕してコンポストを入れた場所に植え換える

◎アスパラガスやイェルサレム・アーティーチョーク(菊芋)を
根元から剪定する

◎コンポストや完熟堆肥を果樹の根元にマルチングする



☆池の管理

◎引き続き、池に落ちた落ち葉を取り除く

◎魚を飼っている場合は、氷の張らない場所を一箇所
キープしておくこと
(pond heaterを設置したり、テニスボールなどを
水面に浮かべておくとよい)

◎池に直径10cm位の土管などを沈めて、
魚の隠れ場所を確保する

◎水温が7度以下に下がったら、魚に餌を与えるのを止める

◎ポンプをクリーニングして、片付ける





☆Wildlife

◎樹木やシュラブにバードフィーダーを吊るしたり、
バードテーブルを置いて、餌が途切れないようにする

*パン屑はおなかが膨れるだけなので、
冬場は特にもっと栄養分の多いものを準備する

(ヒマワリなどの種、穀類、ナッツ類、フルーツ&ベリー、
ドライフルーツ、ベーコン、固くなったチーズ、キャットフード、
フルーツケーキやビスケットなどの残り、ラード、Mealworms
など)

*鳥の種類によって好物が違うので、いろんな種類の餌を
用意するといろんな鳥が来てくれますよ。
木の上で餌をとる鳥もいれば、地面で餌をとる鳥もいるので、
地面に置くバードフィーダーも忘れないように。
(市販のものでなくても、鉢の受け皿で十分です)

*イギリスの場合、庭にやって来る鳥たちは冬に野生の餌がとれな
くなると
死んでしまう場合が多いのです。
2年続きの厳冬で種類によっては、非常に数の減っている鳥たちも
います。

夏には餌を与えない人も、冬場だけでも鳥の餌を準備するように
して下さい。
特に急な冷え込みが来たり、雪の降った翌日には餌がとれなくなる
ので、
庭に餌を撒くなどして頂ければ、うれしいです。

暗くて長い冬の間、鳥たちが庭にやって来てくれるのを見るだけで
、私たちは十分に大きなお返しを受ける事になるのですから。

◎水の補給も忘れずに!
鳥を庭に呼びたいなら、餌台の設置だけでなく水飲み場兼水浴び場
を作ること!
常に水浴び場をきれいにして、新しい水に取り替える


*毎月繰り返し、鳥や小動物、虫たちのことを書いていますが、
彼らのヘルプ無しにはオーガニック・ガーデニングはできないのだ
と言うことを、
いつも心に留めておきたいものですね。



*追加を書き込むことがあるので、時々見直してくださいね
 
(これはイギリス基準に書いていますので、
日本とは少し違ったところもあります。
内容について質問のある場合はどうぞお尋ね下さい。

また、ご自分のお住まいの地域に合わせて、
庭仕事・畑仕事の時期をずらしてくださいね。)





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