宇宙が無限に見えるのは
人間も宇宙の一部です。空間から析出したのが物質で、空間と物質の混在状態がこの現実の空間です。氷が水に浮いているのと同じです。物質が空間の中で飽和状態になり析出(結晶になった)したのが星などです。つまり人間も空間の一部です。この時人間が空間を眺めてもそれは「無限」にしか見えません。自分自身を見ていることになります。例えば「赤い物体」を赤いガラスを通して観察しても何も見えません。学習参考書などに応用されています。解等を赤い字で書いてあり、最初は赤いプラスチックの下敷きを使ってペ－ジを読みます。しかし、解等は見えません。自分で答えを言ってから下敷きを外してペ－ジをみると赤字で書いてある解答を見ることができます。このように自分が自分を見ても限界は分からないのです。この現実の空間が自分たちの体と同じ性質をもつので、そのようにしか観察できないのです。金属の鉄を使って鉄より硬いものを作ろうとしても出来ないのと同じです。ただこの宇宙に「遠い」とか「近い」という「位相構造」は建設することは可能です。実際に「水星は金星より遠い」所にありますし、「木星は土星より近い」所にあります。この位相の構造は人間が造りこまなければならないのです。このほか「順序の構造」も造り込むことが出来て初めて宇宙が立体として議論できることになります。順序は「大きい」とか「小さい」とか「含む」とか「含まれる」とかの関係です。「じゃんけん」や「３竦み」などは「半順序集合」といって順序が決まらない構造です。この「３竦み」こそが人間が誕生した原因なのです。

初詣の時期が来ました
理屈では説明のつかない現象です。まさに好き嫌いの選択です。ここに人間の心の弱みが出ます。大半のひとが「人事を尽くして天命を待つ」ところまで詰めて、あとは「運」を「天」に委ねるのでしょう。１００％のことが出来ない、というより知ることが出来ないので神頼みで帳尻を合わせるのです。
利害関係が明確な場合は好き嫌いではなく合理的に処理されます。例えば銀行の金利計算などは最初の契約に基づき処理されます。しかしながらどの銀行を選ぶかは好き嫌いできまります。こうしてみると人間は非合理的な判断を沢山しています。いや、せざるを得ない状況に置かれています。安楽死の是非や死刑廃止の是非なども好き嫌いの世界です。ですから賛否両論が激突するのです。情報が過多になる一方の現代で、じつはこれは合理的に判断するための材料なのですが、これとは裏腹に最も簡単な「好き嫌い」の重要性が認識されるべきです。沢山の情報を捌くことは大切です。しかし、決めるのは「好き嫌い」で決まることがほとんどです。もっとはっきり「好き嫌い」を主張しましょう。

死の恐怖のさばきかた
そんなものがあれば教えて欲しいところです。なぜ死はこわいのでしょうか。まだやれるのに遣り残したことがあり残念だとか、ひとりぼっちでさみしいとか、自分がいなくなって他人がなんというのか心配だとか、いろいろあるでしょう。しかしはっきりしているのは全ての人、もちろん私も例外ではありませんが、必ず死にます。だったら少しでもじたばたしないで済むように、今を本気で過ごすしかなさそうです。内心はわかりませんが、「もう満足だ」と言い切って旅立つ人もいます。このように自分としては完全燃焼したと思えるようにできればとおもいます。覚悟でしょう。この覚悟というのはぎりぎりのところまで自分を研ぎ澄まし、これ以上は譲りませんというところを下見することが覚悟です。ここまできたら開き直りますよという折り返し点を決めておきましょう。

孤独でも気楽なほうがいいか？
人間関係は疲れる。誰も近寄るな、邪魔するな、俺もお前をじゃましていないだろ！あっちへいけ。でもこれで自分の夢がかなうのかなあ。

相対論を茶の間の話題に
最高のものであるがゆえに身にまとう価値があります。現実の生活の舞台がどのような素顔をしているのかを科学的に説明しているので、人生において出会うべき数少ない知識の体系です。そしてその根っこはそんなに複雑ではないのです。「加速度系は重力場では慣性系と見分けがつかない」ということを１つ、そしてこのことから説明される「加速度系は相対的である」ということ、そして残りの１つは「加速度系が相対的ならば任意の系が相対的であり、このことが一般相対性になる」ということ、この２つを飲み込んでいただければよいのです。最初の１つはスペ－スシャトルの中の様子で分かります。地球重力場のなかで、円運動という加速度運動中のシャトルの中では実は無重力状態という慣性系です。つまり加速度系と慣性系が混在しているのです。これを「等価原理」といいます。重力場のおかげで任意の場における議論が可能になりました。つまり一般相対性の「解禁」です。もう貴方も立派な相対論理解者です。

刷り込みの怖さ
「黄色くないバナナ」と聞いてほとんどの人は黄色いバナナを思い浮かべると思います。人間の思い込みは強く、なかなか変わろうとはしません。第一印象はそれほどつよいので特に対人関係などは用心が必要です。服装やマナ－はそのための知恵です。ジャンパ－をだらしなく着ている人に土地の販売を勧められて買う気になりますか？又それだからこそ、つまり背広を着ているからといって悪徳不動産でないとは誰もいいきれませんが。しかし、第一段階で背広にネクタイは話を聞いて貰う条件です。ジャンパ－では話も聞いてもらえないのですから。初めて面談するときはキチンとするのが得策です。そこが基準になるので何事も最初が肝心とはこのことです。あとで無用の努力をしないためにも。子供たちにも芸術の最高のものを最初に触れさせるのが懸命です。えげつないグロテスクが後から来た本物をはじきかえさないためにも。相対論のことも最初に子供に伝えるべきものです。そこが出発点になりますから。そして子供のまなざしは鋭くその本質をつかみますから。相対論はこの上も無い離乳食です。

嫌な人との付き合い
立場上いやな人との人間関係を継続せざるを得ない場合があります。そうでなくても家庭内で言うことを聞かない子供や親兄弟など、不満の種は尽きません。このような時どう対応すればよいのでしょうか。仕事の上なら意外と方法があります。誰が話しているかでなく、何が話されているかに注意を傾けるのです。目をつぶり耳だけ機能させるのです。ところが家庭内ではそれではオサマリが尽きません。これはなぜか？価値観の衝突だからです。皆正直に「その人のため」と思い、「よかれ」と思っているのです。本音でぶつかりあうのでお互い１歩も譲りません。美学の衝突、哲学の戦争です。「このようにあるべきである」となり、信念です。自分をもごまかしていないので純粋で強いのです。だから始末に負えないのです。この時に思い出して頂きたいのは「どんな結果を手に入れようとしているか」です。そのやり方で思い通りのものが手に入るのか分析して欲しいのです。家族でも各人は美学が違うのです。貴方も親から要求されたことを１００％喜んで実行しましたか？会話を録音して自分がどのように聞かれているかを確認したことがありますか？

区分原理
情報が氾濫する現代では区分原理が重要です。区分原理とは物事を整理するときの序列です。例えばタンスに衣類をしまうとき、引き出しにラベルをはりますが、分かりやすいのは人間の体に合わせるのです。一番上の引き出しは、人体のてっぺんにつけるもの、例えば帽子やマフラ－、眼鏡などです。その下の引き出しにはシャツなどです。このように考えに一貫性があることです。電話で友人を自宅に呼ぶとき、道順を説明するときも、友人の立場になって友人の家から順次自分の家まで説明します。これを逆にしては全く効果がありません。無用の混乱を招きます。無意識のうちにやっていることもあるでしょうが、意識してこの区分原理を使うと生活が円滑になります。

どんな結果が欲しいですか
今貴方はどんな結果が欲しいですか？それは言葉になっていますか。言葉になっていないのは実現しません。人間は言葉でしか物事をかんがえることが出来ませんから。逆に言葉を使えるがゆえに「禁煙」ができないのですが。欲しい結果を手に入れるために今日は何をすべきだったのでしょうか？それは実行できたのでしょうか。出来なかったとすればなにがブレ－キをかけたのでしょうか。欲しい結果を手に入れるために１００％の努力をしていますか。迷いや不安はありませんか。それを排除しようとしていますか。もしかしてその迷いと手を組んで怠けてはいませんか？もしそうなら手に入れようとしているものはホントに欲しいものですか。｢あれがほしいなあ｣という願望を欲しがってはいませんか？それでは願望しか手に入りません。本当に欲しいものはなんですか。

話のよしあしは聞き手が決定する
家庭の中や職場、そのたいろいろな人間関係のなかで「何度云っても分かってくれない」とか「話にならない」とか「聞く耳を持たない」とか感じたことはありませんか？そんな時考えるのは、「話は聞き手が決定している」と言うことです。聞き手は貴方ではないのです。聞き手は自分の物指しで勘定して受け止めるので、話してが「良かれ」と思って云うことも「皮肉」「当てこすり」としてしか受けとめないことがしばしばです。特に親が子供に「勉強しなさい」ということは説得力に欠けることが多いのです。子供は人生経験が少ないので、親のいうことがピンとこないのです。ためしに大人に「いつ死んでもいいように今から悟りを開いておきなさい」などといわれてもどうすればよいのか分からないでしょう。それともうひとつ、子供に「勉強しなさい」などと言うときに録音テ－プなどで録音して、後でそれを聞いてホントに勉強したくなるのか確認することです。自分の出したことばを聞き手の耳になって聞いて見ることです。あ、ホントにそうだ、勉強しよう！と感じるなら貴方は宗教家になれるでしょう。