自由落下は加速度運動です
空から物が落ちてくるのは「加速度運動」です。速さがだんだんと大きくなるのです。電車が駅を発車するのと同じです。最初はゆっくり動きますが、勢いが増すと速度が変化して速くなります。ところで、電車の発進の時にはつり革につかまり体を支えなくてはなりませんが、重力場における自由落下のときには体を支えなくても加速度運動が可能なのです。重力場は力を加えずに物を加速できる不思議な世界なのです。力の作用しない世界は「慣性系」です。つまり、重力場は加速系と慣性系が同居しているのです。この事実が一般相対論の建設の土台となりました。