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  • from: from POCS MLさん

    2015年12月15日 09時36分53秒

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    「波動性科学について」

    Iです。

    波動性科学というのは1983年に出版されニューサイエンスの分野で注目を
    浴びたもので1990年代に波動ブームが起こるきっかけとなった
    本です。シュレーデンガーの波動方程式とはあまり関係ありま
    せん。前にも何回か話題に出ましたよね。

    全体的に見れば、これはどうかと思うものも多いのですが、面
    白い仮説がいくつかあり、冒頭の粒子性は、姿、形を表し、波
    動性は物の性質、機能を表し、物の形を作る原動力でもあると
    いう内容に復帰される当初の私は魅了され、興味を持って読み
    何回か手放しては買いなおしたりしました。

    特に電磁波の媒質とされる虚質の考え方はこれは面白いと思っ
    たものです。

    以下が虚質のエネルギー創生の仮説です。

    虚質というのは物質ではないが電荷を潜在したエーテルのよう
    な存在のことを言い、実次元に対する虚次元の存在です。この
    仮説では空間には虚質が充満し、その虚質が、動かされると反
    作用として電磁波が発生するとします。虚質には地球上の空気
    のように高圧と低圧が発生し、高圧部は反宇宙を形成し、低圧
    部の低圧が解消しようとするときに虚質は渦が発生する。その
    渦が一回転するとプランク定数(h)の4.1357×10^-15Vの電圧
    が発生し、これが物質を作るエネルギーとなるとした。
    (1)i(虚次元における虚質の低圧のエネルギー量)=E(三次
    元世界に創生するエネルギー量)
    (2)T(時間)=i1(虚次元の一定空間のエネルギー量)/E1(
    三次元においての上記一定空間のエネルギー量)
    これとアインシュタインのE=mc^2を合わせて考えると時間空
    間とエネルギーを一体として考えることが出来るとした。

    この仮説で宇宙の階層性構成図が作成されているがエネルギー
    の発生原因をすべて法則的な発生だと見ているところに恐らく
    問題が生じているのではないかと思われ、結果作者はビックバ
    ン説を否定する立場に立っている。宇宙の大きさの推定や最小
    粒子の比例的な推定は強引な気がするが、素粒子・原子・太陽
    系・銀河系がプランク定数が一ヘルツの電圧値であることとこ
    のエネルギー理論で比例的に一直線上にならぶことを示したの
    は非常に面白い。

    しかし、実際の創造は機械的なものではなく宇宙は広がってい
    るのでこの仮説の機械的推定の部分はビックバンの検証などで
    恐らくすでに外れていることが証明されていると思われます。

    また、この仮説の最も気になるのは原子波と言われる重力と同
    質の波動エネルギーの共鳴によって生命体や霊が創生するとい
    う仮説を立てているが神様の心情がそれよりも根本であること
    が解けていないゆえに共鳴しあった波動から心が生じるような
    表現となっているところです。人間には固有の周波数の波動が
    あると啓示を受けたことがヒントになり霊を科学的に実証した
    いとの動機で究明された理論であるとのことなのですが、科学
    的というのにこだわりすぎて心よりもエネルギーを先に考えて
    しまったところにこの理論の限界性を私は感じたりもしました


    この方の考え方が一般の科学者に影響があったのかどうかは、
    興味あるところですね。


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