サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
from: from POCS MLさん
2007年02月17日 06時31分53秒
icon
進化学
去年1年かけて岩波進化学シリーズ1)マクロ進化と全生物の系統分類2)遺伝子とゲノムの進化3)化学進化・細胞進化4)発生と進化5)進化学の方法と歴史を購
去年1年かけて岩波進化学シリーズ
1) マクロ進化と全生物の系統分類
2) 遺伝子とゲノムの進化
3) 化学進化・細胞進化
4) 発生と進化
5) 進化学の方法と歴史
を購入しました。
http://books.yahoo.co.jp/book_search/series?series=%A5%B7%A5%EA%A1%BC%A5%BA%BF%CA%B2%BD%B3%D8
現代進化学の現状での最良の教科書であると思われるものなので、研究しようと思っています。
1) マクロ進化と全生物の系統分類
3) 化学進化・細胞進化
は最近中古で安く手に入れたばかりなのでまだ読んでません。
私は進化学の方法と歴史を読んだだけで後はまだ読んでません。
いっぺんには読めませんので進化論の最新の状況を把握したい方にはお貸しします。
創造論の方の進化論の情報は古いとよく言われます。
ある意味我々にとっては良くも悪くも、衝撃を受ける場合やあるいは新創造論に結び付く新たな発想に役立つ場合も、いろいろあるかも知れませんが、現実を理解した上でこれを突破する発想が必要と思います。
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 93
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト
from: from POCS MLさん
2008年09月28日 06時54分45秒
icon
「Re: 利己的な遺伝子 進化的に安定な戦略(ESS)はあらかじめプログラムされている(3)」
[673]続き
p.90には、
「遺伝子はマスター・プログラマーであり、
自分の生命のためにプログラムを組む。
遺伝子は、自分の生存機械が生涯に出遭うあらゆる危険を処理するにさいしての、そのプログラムの成功不成功によって裁かれる。
その判事は生存という法廷の情容赦のない判事である。」
とありますが、
プログラムを組むには自然淘汰によらない一定の期間が必要であり、
成功不成功によって裁かれ、結果としてプログラムが改良されていくのは、プログラムが動き出した後だということです。
ここで、タカ派の個体もハト派の個体も、あらかじめプログラムされた個体だということです。
あらかじめプログラムされてタカ派として動作する個体とハト派として動作する個体がなければ、ESSシミュレーションも不可能だと言えます。
すなわち、ESSの論理で、タカ派やハト派に進化するのではない、ということです。
プログラムは状況によって遺伝子配列をタカ派個体にしたりハト派個体にしたりすることが出来ると考えられると言っても過言ではないと思います。
それが、あたかも、ESSが展開されているように見えるということです。
以下、利己的な遺伝子p.101-p.103より抜粋
「メイナード=スミスが提唱している重要な概念は、進化的に安定な戦略(ESS;evolutionarily stable strategy)とよばれるもので、もとをたどればW・D・ハミルトンとR・H・マッカーサーの着想である。
「戦略」というのは、あらかじめプログラムされている行動方針である。
戦略の一例をあげよう。
「相手を攻撃しろ、彼が逃げたら追いかけろ、応酬してきたら逃げるのだ!」
理解してもらいたいのは、この戦略を個体が意識的に用いていると考えているのではないということである。
われわれは動物を、筋肉の制御についてあらかじめプログラムされたコンピュータをもつロボット生存機械だ、と考えてきたことを思いだしてほしい。
この戦略を一組の単純な命令としてことばであらわすことは、これについて考えていくうえでは便利な方法である。
あるはっきりとわからぬメカニズムによって、動物はあたかもこれらの命令にしたがっているかのようにふるまうのだ。
進化的に安定な戦略すなわちESSは、個体群の大部分のメンバーがそれを採用すると、別の代替戦略によってとってかわられることのない戦略だと定義できる。
それは微妙でかつ重要な概念である。
別の言い方をすれば、個体にとって最善の戦略は、個体群の大部分がおこなっていることによって決まるということになる。
個体群の残りの部分は、それぞれ自分の成功を最大にしようとしている個体で成りたっているので、残っていくのは、いったん進化したらどんな異常個体によっても改善できないような戦略だけである。
環境になにか大きな変化がおこると、短いながら、進化的に不安定な期間が生じ、おそらく個体群内に変動がみられることさえある。
しかし、いったんESSに到達すれば、それがそのまま残る。
淘汰はこの戦略からはずれたものを罰するであろう。
この概念を攻撃にあてはめるために、
メイナードースミスの一番単純な仮定的例の一つを考察してみよう。
ある種のある個体群には、タカ派型とハト派型とよばれる二種類の戦略しかないものとしよう。
(この名は世間の慣例的用法にしたがっただけで、この名を提供している鳥の習性とはなんの関係もない。じつは、ハトはかなり攻撃的な鳥なのである。)
われわれの仮定的個体群の個体はすべてタカ派かハト派のどちらかに属するものとする。
タカ派の個体はつねにできるかぎり激しく際限なく戦い、ひどく傷ついたときしかひきさがらない。ハト派の個体はただ、もったいぶった、規定どおりのやり方でおどしをかけるだけで、だれをも傷つけない。
タカ派の個体とハト派の個体が戦うと、ハト派は一目散に逃げるので、けがをすることはない。
タカ派の個体どうしが戦うと、彼らは、片方が大けがをするか死ぬかするまで戦いつづける。
ハト派とハト派がであった場合は、どちらもけがをすることはない。彼らは長い間互いにポーズをとりつづけ、ついにはどちらかがあきるか、これ以上気にするのはよそうと決心するかして、やめることになる。
当面のところ、ある個体は特定のライバルがタカ派であるかハト派であるかを前もって知る手だてはないものと仮定しておこう。
彼はライバルと戦ってみてはじめてそれを知るだけで、手がかりとなるような、特定の個体との過去の戦いはおぼえていないものとする。
さて、まったく任意の約束事として、戦う両者に「得点」をつけることにする。
たとえば、勝者には五〇点、敗者には○点、重傷者にはマイナス一〇〇点、長い戦いによる時間の浪費にマイナス一〇点というぐあいである。
これらの得点は、遺伝子の生存という通貨に直接換算できるものと考えてよい。
高い得点を得ている個体、つまり高い平均「得点」をうけている個体は、遺伝子プール内に多数の遺伝子を残す個体である。
この実際の数値はかなり広い範囲内でどのようにとっても分析にさしつかえない性質のものであるが、われわれがこの問題を考えるうえでは役に立つ。
重要なのは、タカ派がハト派と戦ったときハト派に勝つかどうかが問題なのではないという点である。
その答えはすでにわかっている。いつでもタカ派が勝つに決まっている。
われわれが知りたいのは、タカ派型とハト派型のどちらが進化的に安定な戦略(ESS)なのかどうかということである。
もし片方がESSで他方がそうでないのであれば、ESSであるほうが進化すると考えねばならない。
二つのESSがあることも理論的にはありうる。
もし、個体群の大勢を占める戦略がたまたまタカ派型であろうとハト派型であろうと、ある個体にとって最善の戦略は先例にならうということであったなら、このことがいえる。この場合、個体群は二つの安定状態のどちらでもよいから、たまたま先に到達したほうに固執することになろう。
しかし、次に述べるように、じつは、タカ派とハト派という二つの戦略はどちらもそれ自体では、進化的に安定ではない。
したがって、どちらかが進化すると期待するわけにはいかない。
このことを示すには、平均得点を計算しなければならない。」
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
閉じる
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
閉じる
icon拍手者リスト