えっへん。
私はキリスト教の信者では無いので、クリスマスなど無縁なのぢゃ！
しかもだよ、敬虔なクリスチャンはクリスマスのこの時期、
教会で静かに祈りをささげているものなのさ。
そして家族と一緒に過ごすものなのよ。恋人とイチャイチャする日では無いっていうこと。
クリスマスが本来、どんな日であるかを解っていない人ほど意味を履き違えているのよ。

そうよ。あれは一昨年のクリスマスイブだったと思う。
クマねーさんとソウルで焼肉をがっつり食いまくって、そのあと茶をしばいて解散したのが０時近かった。

クマ 『ねー今夜の宿、ちゃんと確保出来てるの〜？』

ネコ 『まだっちゃ。モーテルなんて、いつもその辺にゴロゴロ転がっているから心配しなくてもテキトーに宿決めなんぞ出来るニャ〜』

と息巻いていたのであるが、定宿へ向かうべくいつもの角をクルっと曲がったところ、恐ろしい光景を目の当たりにする。

ギラギラのネオン街の灯りが、ほぼ消えているではないか！！

ネオンが消えている はすなわち 満室 を意味するのである。

とっさに思った。これは 緊急事態 だと。
そしてこの時、今日がクリスマスイブだということを初めて知る。

一度泊ったことはあるが定宿では無いとあるモーテルが、
幸いなことにまだ灯りが灯っていたので早速交渉する。

ネコ 『あのー部屋ありますか？』

人間 『はい。ありますよ。』

ネコ 『１泊したいのですが、いくらですか？』

人間 『１２万ウォンです！』

ネコ 『＊＃＠☆∞￠！？』

人間 『だ〜か〜ら〜、１２万ウォンです！』

ネコ 『にゃんですとぉぉ＝＝＝３３』

いつもは１泊４万ウォンだというのに、今夜は３倍の値段かよ！
驚愕するネコに対し、フロントの人間(男)がニヤっと笑いながらのたまう。
今日は、クリスマスイブですから！

さあ、どうする。一瞬悩むが１２万ウォンはあまりにも高すぎると思ったので次を探すことにした。
というのも、私の前にいた韓国人カップルもこの値段を言われたらしく、すごすごと出て行ったのである。

まあ結論から言うと、６万ウォンのモーテルが見つかったので事無きを得たのであるが、普段は土曜３万ウォンのモーテルなのでそれでも倍の価格ということになる。

こんなことがあったので、翌年は暖かい沖縄へ避難し、今年はこうやってイブの日に日本へ帰国したのである。

モーテル愛好者へ告ぐ。イブの宿泊には気をつけよ。
(私は非予約主義者であるが、この日のみ予約が望ましい)

※写真は韓国のブタさんケーキ