2006年の大晦日に日本を飛び出し、一目散に韓国へ。
ソウル市内の冷麺屋で水冷麺を頂いた後、
江南の高速バスターミナルから東海岸の町・サムチョクへ。

ここはヨン様主演の映画｢四月の雪｣のロケに使われた町で、
韓流ファンの間ではよく知られた場所。
と同時に韓国人にとってサムチョクは｢日の出の町｣として有名。

うっかりその事を忘れていた私は、陽もとっぷり暮れた22時過ぎにサムチョクに到着したのでした。

さて定番の宿探し。何故かバスターミナル周辺にモーテルが少ない(と思い込んでいる)。
灯りのあるモーテルへ。
“空室無し”の張り紙が。げげ！フロント閉まってる。
ちょっと歩いて別のモーテル。
｢部屋ありますか？｣
｢無いよ｣
外へ出ると、さっきまでネオンが輝いていた他のモーテルの明かりが消えた。

ここで気が付いた。
今日は大晦日だ！みんな初日の出を見に来たんだ！だから何処も空室が無いんだ！

高速道路がやたら混んでいたのも、みんな初日の出を見に行く車だったのか。
よくよく見てみると、バスターミナルの周りにモーテルはたくさんあれど、
ネオンが消えてるからモーテルが無いように見えただけだったのだ。

でもね、一部屋くらい何とかなるのでは・・・
普段は見向きもしない汚い旅館まで10数件虱潰しにあたってみたが、
何処でも返事は一緒。

時計を見ると、あと30分で新年ではないか。
バスはもう無い。いや、厳密に言うと、一本だけある。
ソウル江南行きの深夜バス。これに乗ろうかと頭をよぎる。
でも、今さっきこれに乗ってサムチョクまでやってきたのに、
何もしないでまた4時間かけてソウルに戻るの？

ということで、野宿決定。
お外に寝たら、凍死は当たり前。なので必死の場所探し。
24時間サウナがあったら、すぐそこへ行くのだけど、あいにく無かったんですよ。
ＰＣ房も何だかなぁ。
24時間営業のキムパブ店に居座るというのも不審がられる。
困った末に、ストーブがあってトイレがあって飲み物の自動販売機があるバスターミナルで夜明かしすることにしました。

(訪問日2006.12.31〜2007.01.01)