オーナさん、メンバーの皆さんへ

慶州の町外れにある、ナザレ園を２０年前訪ねました。ナザレと言う意味は分かりませんが、ここに日本人のお婆ちゃん達が沢山入園して居りました。このお婆ちゃん達は戦後日本から引き揚げて行く韓国人の妻でした。(日本人妻）、夫ならともかくも、幼い子と離れることが出来ない母親達です。
「鬼の目に涙」あの恐ろしい鬼も子の為に涙を流したと言う諺。

当時の女流作家の働きかけで、マスコミの話題になりました。
ナザレ園で亡くなった方々の共同慰霊祭を東京のお寺の和尚様が毎年韓国に渡り供養していると聞き、私も何も出来ないけれと、やさしい言葉でも掛けてやりたいと思いナザレ園を尋ねました。

年を取り白内障で目が見えないお婆ちゃん、足が悪くて歩けないお婆ちゃん、私の手を取り、日本に連れて行ってくれと泣くお婆ちゃん。私も涙、涙でした。

お婆ちゃん達がこのナザレ園に来た理由は子が悪い訳ではありません。近所がうるさく、ハフだ、ハフだ、子は嫁さえ貰えない嫁を
もらって孫がてきたその孫が学校でいじめにあうのを見て家に居られなくなり、姥捨て山へ（養老院）自分の足で歩いて来たそうです。残った家族は誰も知らない所へ引越していくそうです。

当時の園長先生は金園長先生でした。少しばかりの手土産を皆さんに渡したお礼の礼状を送って下さいました。

オーナさんとメンバーの皆さんがもし慶州へ行かれる様でしたら又ナザレ園があるのか、無いのか、見て貰えないでしょうか？
お願いを致します。　安寧。