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†詩置場†

†詩置場†>掲示板

公開 メンバー数:5人

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  • from: ジャニス†さん

    2010年04月29日 07時36分20秒

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    電車の夢


    駅のホームにいました。


    ここも日本じゃない。

    凄く寒くて、、関東育ちの私にはあまり経験したことのない(冬に青森の吹雪を体験したけど、それ以上)痛いような寒さでした。


    たぶんロシアとか、そんな感じ。


    洋服も今までに着たことがないような物で、なんか書くのも恥ずかしいんだけど・・メーテルみたいなの。

    銀河鉄道999のメーテル。


    頭にもメーテルと同じ色のフワフワの帽子をかぶってました。

    周りの人たちも長いコートを着て帽子をかぶっています。



    ホームには沢山の人がいて、みんな電車を待っているんだけど、その中に私とお嬢がいました。

    周りはみんな外国人、日本人は私とお嬢だけです。




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コメント: 全13件

from: ジャニス†さん

2010年05月01日 09時15分23秒

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「Re:電車の夢」

このままじゃヤバイ

絶対、凍死すると思いました。


けど、そんな状況を知っていながら知らん顔するような冷たい駅員さんではなく、列車が動くまで中で待つように言ってくれました。


中は凄く暖かく・・・

外が思いっきり寒い時の家の中って、それだけで幸せなくらい暖かいものですよね。


なんでもっと早く入れてくれなかったの?と、恩も忘れて思うくらい暖かいのです。


そしてめちゃくちゃ眠くなりました。



眠ってしまいました。



そこで目が覚めました。


もっと眠っていたかった。

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from: ジャニス†さん

2010年05月01日 05時15分29秒

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「Re:電車の夢」

「良かったー今どこにいるの?」と聞いたら
「お前こそどこにいるんだ?てか、なんで〇〇(お嬢)の携帯にお前が出るんだ!?」と。ごもっとも。


軽く経緯を話すと、オヤジは特に驚いた様子もなく、これから迎えに行ってやるよと言い電話を切りました。


あっ!ちょっ!待ってよ!

道路は通行止めだったんだよ
電車も止まってるし、どーやって迎えにくるのよ?


慌てて電話をかけなおしたんだけど、オヤジは出ません。




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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 13時37分26秒

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「Re:電車の夢」

あ、そうだ
オヤジに電話してみよう!

そう思って、お嬢に借りた携帯を開きました。


「オヤジ」で登録してあるか、それとも「パパ」で登録してあるか・・・どちらを検索してもありませんでした。


最初から見てみようと思ったら、登録件数がなんと1000件!

この中から、なんて登録してあるか判らないオヤジを探すなんて!!



私は携帯画面とにらめっこしていました。

指がかじかんで、小さなボタンはなかなか押せません。


いきなり携帯が鳴りました。

着メロになっていて・・何の曲かも覚えてるんだけど、恥ずかしくて言えません。


電話の相手はオヤジでした。

フルネームでオヤジの名前でした。

ま、そうだよね、普通は。



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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 13時30分00秒

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「Re:電車の夢」

「さっきの上下の列車が最後だったんですよーその後はバスもtaxiも走ってないから誰も駅には来てないですねぇ」


それじゃー、みんなさっきの列車でどっか行っちゃったんだ。

残ったのは私だけ・・・



でもよ?
列車に乗ったとこで、行き先の駅までたどり着けるか判らなかったってことなんだよね?

もしかしたら、次の停車駅で止まっちゃうかもしれない・・・お嬢だって学校まで行けないかもしれない。


ただ、次の駅からならバスが出てるかもしれないし、taxiだって走ってるかもしれないんだ。

だめだとしても、、途中で止まっちゃったとしても、暖かい電車の中で過ごせたのかもしれない・・・



そんな今更考えてもどーにもならないことを私は暫くの間、ぼーっと考えていました。




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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 09時33分45秒

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「Re:電車の夢」

そんな話をしてる間にも、今まで辛うじて見えていたバス停が吹雪で見えなくなってしまいました。

視界は物凄く悪くて、ほんの数メートル先のtaxi乗り場さえ見えなくなりました。


これじゃ帰れないじゃない!
どうすればいいんだろう?

みんなは・・どうするんだろう?


そう思って周りを見回したのですが、駅の階段にもチケット売り場にも人は1人もいませんでした。

私以外には駅員室にいる数人の駅員さんだけです。

あと、私に教えてくれた駅員さん、それだけ。



私が慌ててキョロキョロしていると、駅員さんが言いました。


「困りましたねぇホントに。ついさっき列車も運行がストップしたんです。雪が急に激しくなりましたからねぇ」

「え、でも他のお客さんたちは?なんか誰もいないみたいなんですけど・・・」




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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 09時24分45秒

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「Re:電車の夢」

「ありがとうございましたー」

と、お辞儀をして駅を出ようとすると「ちょっと待って下さい!」と、駅員さんに呼び止められました。


な、なんでしょーか!?


凄くドキドキしました。
私、何かマズイことしちゃいましたか!?



「お客様、バスに乗るんですか?」

と、駅員さんが言います。


「あっはい、そのつもりなんですけど・・・あの、でも行き先はまだ判らないんです!これから訊くんです」

と、つい慌てて答えました。


「それは困りましたねぇ。雪が酷くなったので、30分ほど前にバスは運行出来なくなったんですよ。バスだけじゃなくて道路も通行止めになってるから、taxiも来ない」


駅員さんが言うように、広いロータリーにはバスもtaxiも1台もありません。

一般の自動車も全く走っていませんでした。




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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 09時11分02秒

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「Re:電車の夢」

暫く待っていると

「お待たせしました。はい、どうぞ。寒いですねぇ」


駅員さんがそう言って私にお金を渡してくれました。


駅員さんは日本語で話してるワケじゃないのに、ハッキリ言葉が理解できたので思いきって話し掛けてみました。


「あの、この駅から出てるバスってたくさんあるんですか?」

もし1本しかないなら、それに乗れば家に帰れると思ったからです。

オヤジはきっともう仕事に出掛けちゃってるだろうし、一応電話してバス停の名前を訊こうと思いました。



「1本だけですよ、ほら、あそこ」

駅員さんが窓からバス停を指差しました。
バス停とゆーより屋根付きの車庫のような場所でした。


傘も持ってないし、雪は降ってるしちょうど良かった!

それにしても、凄い雪・・・



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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 08時58分46秒

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「Re:電車の夢」

なんでー私を置いて学校行っちゃうんだ、薄情なやつだなーと思いつつも、学校を休ませるわけにもいかず


だよね、
私は自分がどんな状況に置かれてるのか解らないだけで(たぶん夢だろうから)お嬢にしてみれば、いつもの通学風景で、そこにたまたま私が一緒にいたってだけのことらしいもの。


改札口までの階段を登っていくと、これまたやっぱり999の車掌さんと同じような格好の駅員さんがいた。

私の言葉通じるのかなー?と不安になりながらも、とにかく寒くてたまらないので、歩いて近付いてみた。



「ちょっと急用ができちゃって・・・払い戻してもらえますか?」

と普通に日本語で話し掛けると、駅員さんは私の言葉(日本語)が理解できるようで、私からチケットを受け取って駅員室に入って行きました。



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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 08時50分05秒

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「Re:電車の夢」

タイムリミットが近付いてくる。

アナウンスは「間もなく発車するので御乗車になってお待ち下さい」的なことを言ってる(ような気がする)し。



「もう電車行っちゃうから私は乗るからね!早くパパに電車しなよ!」

お嬢はそう言った後に、驚いたように私を二度見しました。



え、、何?



「つか、ママ、なんにも持ってないの?バッグは?財布は?もしかして携帯も持ってないとか?」


そう言われてみれば私は手ぶら。

財布や携帯どころか、小銭すら持っていませんでした。

持ってる物と言えば、ポケットの中のチケットだけ・・・


そのチケットを握りしめていると「ちょっと貸して!」と、お嬢に奪われました。


「どこ行くつもりだったんだか知らないけど、これ払い戻せば5000円くらいになるよ?私の携帯貸すから払い戻したらパパに電話しなね?」



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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 08時13分54秒

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「Re:電車の夢」

かと言って、自分の行き先も判らないまま言葉も解らないのに1人で逆の列車に乗る勇気もなく
こんな寒い駅のホームに立ってるわけにもいかない。

帰りたくても何処に帰ればいいかすら判らないのです。


時間はたぶん、あと5〜6分。


「ママはどこ行くんだろ?」

怒られるのを承知で訊いてみました。


「えー私が知ってるわけないじゃん」

と相変わらずの返事なので


「もう!時間ないからちゃんと答えて!ママはね、なんでここにお前と2人でいるかも、何処に行くのかも、第一、ここが何処かもわかんないんだから!」

と言ってみました。


「マジか。どこって・・駅じゃん。家はここからバスで20分。具合悪いんじゃないの?とりあえず帰ったら?」

と、お嬢。


「帰ったらっても家知らない」


「パパに迎えに来てもらいなよ?電話してみなって!」

と、お嬢。




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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 08時04分44秒

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「Re:電車の夢」

それなのに今度は「2人とも違う列車に乗る」とか言われ、軽くパニックでした。


列車の停車時間は14分・・・

あと10分くらいしかありません。



「お前さ、どこ行くか判ってんの?」

お嬢に訊きました。


「だから何言ってんの?当たり前でしょ!行き先までの電車の切符買ってんだから」


まぁ、普通ならそうなんだけど

やめてくれないかなぁ?・・・・こんな追い詰められてる時に、そんな回りくどい言い方するのは


「で?どこ行くのよ?」


「学校に決まってんじゃん!」


お嬢もお嬢で、イライラしながら答えてました。



そこで困ってしまった私。

学校だと言われれば確かに「なんで?」とゆーこともなく、きっと普通に暮らしていて普通に中学生で
いつものこの時間に電車に乗って通学してるだけってことらしいので。



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from: ジャニス†さん

2010年04月30日 07時54分34秒

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「Re:電車の夢」

「お前失くすじゃん。ママ持ってるからいーよ」

と、私が言うと


「は?何言ってんの?」

と、お嬢・・・。



頭にきたので

「は?じゃないだろ。ママが持ってるって言ってんの」
と言い返したのですが・・・



「だからさー、ママが持ってたら乗れないでしょ!私はコッチ!ママはアッチ!」


お嬢が言うには、私は上りの列車で、お嬢は下りの列車・・・この駅で別れるってことらしいのです。


ハンパなく寒い駅のホームにメーテルみたいな格好して、お嬢と2人で立っていた私・・・何故かもわからないし
当然、行き先なんてものも判らないのです。

とりあえず、お嬢が一緒なんで何とかなるだろーと思っていました。




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from: ジャニス†さん

2010年04月29日 08時23分36秒

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「Re:電車の夢」

ホームを通過する電車は、、電車とゆーより汽車のようなものばかり。


通過するのを何台も見送ってるんだけど、私が乗ろうとしている電車はなかなか来ない。

手足は冷たくかじかんでいて感覚がないほどでした。



「もうすぐ来るよ」

と、お嬢が言いました。

お嬢の言った通り、ホームには上りと下りの列車が同時に入ってきました。



停車時間は14分間。

アナウンスは日本語じゃなかったけど、何故か理解出来ました。



ふとポケットを探るとチケットが2枚。

お嬢に渡すと失くしちゃいそうだから、このまま私が持ってよう・・・と、思った瞬間
お嬢が「ママ、チケットちょうだい」と言いました。



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